Reporting Services と SharePoint テクノロジのバージョン間での統合レベルの比較
新規 : 2006 年 12 月 12 日
SharePoint 3.0 製品またはテクノロジの大規模な配置内で SharePoint 統合モードで実行するように構成されたレポート サーバーにより、以前よりも深いレベルの統合が実現します。この新しい統合機能は、SQL Server 2005 Service Pack 2 (SP2) で導入され、SharePoint 製品またはテクノロジの 3.0 リリースを必要とします。
Reporting Services の以前のリリースでも、SharePoint 製品またはテクノロジに対する統合はサポートされていました。具体的には、SQL Server 2000 Reporting Services SP2、SQL Server 2005、および SQL Server 2005 SP1 では、SharePoint Web アプリケーションで登録して使用できる 2 つの Web パーツ (レポート エクスプローラおよびレポート ビューア) を提供していました。これらの Web パーツは、SharePoint Version 2.0 テクノロジ向けにデザインされたものです。これらの Web パーツは、SP2 でも引き続き使用でき、SharePoint 3.0 製品またはテクノロジの配置で使用できます。これらの Web パーツは、新しい機能を含むように更新されていないので、現在、これらの Web パーツを使用している場合は、以前と同じレベルの機能が引き続き提供されます。
次の表では、新しいレベルの統合と以前のレベルの統合を比較しています。新しい配置を計画する場合や、組織の新しい統合機能を評価する場合は、この表を利用して各実装の利点と欠点を比較検討できます。
比較のポイント | SharePoint 統合モード | SharePoint 2.0 Web パーツ |
---|---|---|
製品とバージョンの要件 |
SQL Server 2005 SP2 のみ。Windows SharePoint Services 3.0 または Office SharePoint Server 2007。 |
SQL Server 2000 Reporting Services Service Pack 2 および SQL Server 2005 への移行。Windows SharePoint Services 2.0 および SharePoint Portal Server。Web パーツは、Windows SharePoint Services 3.0 および Office SharePoint Server 2007 で旧バージョンと互換性があります。 |
主な機能 |
レポート サーバーのコンテンツのアクセスと管理を行うための統合ポータル。 フロントエンド サーバーは SharePoint Web アプリケーションです。Reporting Services は、ファイアウォールの内側に処理機能と表示機能を提供するバックエンド サーバーになります。 SharePoint Web アプリケーション用に定義された認証プロバイダと権限は、レポート サーバーの操作やコンテンツへのアクセスを制御する際に使用されます。 レポート ビューア Web パーツを使用して、レポートを表示できます。レポート ビューア Web パーツは、他の Web パーツに接続したり、ページ全体のデザインに合うようにカスタマイズすることができます。 統合機能セットに、アドホック レポートが含まれています。モデルの生成、モデルのセキュリティ保護、および SharePoint Web アプリケーションからモデル内のエンティティへのレポートのリンクを行うことができます。SharePoint Web アプリケーションからレポート ビルダを使用して、レポートを作成および編集できます。 レポート、モデル、およびデータ ソースを SharePoint ライブラリにパブリッシュできます。 |
レポート エクスプローラ Web パーツでは、レポート サーバーに格納されているレポートの一覧を表示できます。 レポート ビューア Web パーツでは、レポートを表示できます。 これらの Web パーツは、現状のままで提供されます。カスタマイズのサポートは制限されています。 レポート サーバーは、サーバーで管理されているアイテムに対してストレージ、処理、およびセキュリティをすべて提供します。レポートへのアクセスおよびコンテンツの管理は、レポート サーバー ツールを使用して行われます。 |
インストールと構成 |
SharePoint ファーム内の各 Web フロントエンドに Reporting Services アドインをダウンロードしてインストールします。 SharePoint のサーバー管理および Reporting Services 構成ツールを使用して統合を構成します。 |
Windows SharePoint Services の除外ディレクトリの一覧に Reporting Services の仮想ディレクトリを追加します。 .cab ファイルを実行して、Web パーツをインストールします。 Web.config ファイルを変更して、手動でファイルをコピーします。 |
モードの要件 |
SharePoint 統合モードで実行するレポート サーバーが必要です。 |
ネイティブ モードのレポート サーバーで使用できます。 |
制限事項 |
データ ドリブン サブスクリプション、リンク レポート、レポート マネージャ、Management Studio はサポートされていません。 プログラムによるバッチ操作またはジョブ管理はサポートされていません。 |
SharePoint Web アプリケーションとレポート サーバーで個別のセキュリティ ポリシーを構成して管理する必要があります。 各サーバー上のコンテンツと操作を管理するために個別のツールが必要です。 スケジュールされた操作、データ ソース、レポート履歴、データ処理、およびサブスクリプションは、レポート サーバー ツールを使用して管理する必要があります。 |
参照
概念
Reporting Services と Windows SharePoint Services の並列配置
SharePoint 2.0 Web パーツによるレポートの表示
Reporting Services と SharePoint テクノロジの統合
Reporting Services を SharePoint 統合モードで実行する要件
SharePoint 統合モードで Reporting Services がサポートする機能
SharePoint データベースへのレポート サーバー コンテンツの格納と同期
SharePoint 統合モードの Reporting Services のセキュリティ概要
SharePoint サイトからのレポート サーバー アイテムの表示と管理
Reporting Services の配置モード
SharePoint 3.0 統合用の Reporting Services の構成