フィルタ条件に使用する比較演算子の選択 (レポート ビルダ)
[が次の値に等しい]、[が次の値より大きい]、[が次の値より小さい] などの比較演算子は、エンティティの各インスタンスのフィルタ条件を評価して、データをレポートに含めるかどうかを決定するために使用します。比較演算子は、テキスト、数値、日付データに使用します。[が次の値に等しい] と [が次の値に等しくない] は、ブール値およびエンティティ キーに使用します。既定では、比較演算子として [が次の値に等しい] が表示されますが、使用可能なオプションからどれでも選択することができます。使用可能なオプションは、フィルタ条件に追加されるフィールドまたはエンティティのデータ型によって異なります。
[否定] オプションの使用
[否定] オプションは、指定されたフィルタ条件を満たさないアイテムのみをレポートに含めることを指定するために使用します。たとえば、United States 以外のすべての国の売上データを表示するとします。使用可能なすべての国を選択してフィルタ条件に一覧表示する代わりに、フィルタ条件で [否定] オプションを使用して、Country フィールド アイテムは、United States と一致してはならないことを宣言するだけで済みます。[否定] オプションは、使用可能なあらゆる比較演算子と組み合わせて使用できます。
空または空白の値へのフィルタ適用
データ ソース内の一部のフィールドまたはエンティティが、基になるデータベース内にある空白 (" ") または空 (Null) の値を含んだテーブルを参照している場合があります。たとえば、会社がインターネットで自転車を販売しているとします。オンライン販売注文のフィールドの 1 つに電子メール アドレスのフィールドがあるとします。しかし、顧客が購入時にこのフィールドに入力することは必須ではありません。顧客が電子メール アドレスを入力して送信すると、その情報はデータベース テーブル内の emailaddress というフィールドに追加されます。顧客が電子メール アドレスを入力しなかった場合は、emailaddress フィールドには空または空白の文字列値が格納される可能性があります。空白の値は、テキスト フィールドのみに適用されますが、空の値はすべてのデータ型に適用されます。レポートを作成して実行する際に、フィルタ条件を使用してそのようなデータを除外しない限り、空や空白の情報も返されます。
空の値にフィルタを適用するには、[空である] オプションを使用します。空白の文字列にフィルタを適用するには、[空白である] オプションを使用します。空白および空の値にフィルタを適用するには、[空白または空である] オプションを使用します。
相対日付の使用
レポート ビルダのフィルタでは、相対日付の値と相対日付の範囲という 2 種類の相対日付がサポートされています。相対日付の範囲は、特殊な比較演算子を使用して指定します。これにより、一定範囲の日付に対応するデータを取得できます。
日付値は、条件を指定する際にテキスト ボックスで直接指定します。相対日付値の詳細については、「フィルタ条件の指定 (レポート ビルダ)」を参照してください。
相対日付の範囲
相対日付範囲演算子は、日付/時刻フィールドでのみ使用できます。次の範囲がサポートされています。
名前 | 説明 | 例 |
---|---|---|
[今日まで]...[月] |
月の最初の日付から現在の日付までのデータを返します。 |
今日が 2006 年 5 月 16 日だとすると、2006 年 5 月 1 日から 2006 年 5 月 16 日までのデータが返されます。 |
[今日まで]...[四半期] |
四半期の最初の日付から現在の日付までのデータを返します。 |
今日が 2010 年 11 月 25 日で、現在が第 4 四半期だとすると、2010 年 10 月 1 日から 2010 年 11 月 25 日までのデータが返されます。 |
[今日まで]...[年] |
年の最初の日付から現在の日付までのデータを返します。 |
今日が 2010 年 11 月 25 日だとすると、2010 年 1 月 1 日から 2010 年 11 月 25 日までのデータが返されます。 |
[今後 (n)]...[日間] |
今日の日付に指定の日数を足した期間のデータを返します。 |
今日が 2009 年 12 月 18 日で、日数として 12 日が指定されているとすると、2009 年 12 月 18 日から 2009 年 12 月 30 日までのデータが返されます。 |
[今後 (n)]...[日間 (今日を含む)] |
今日の日付を含む指定日数分のデータを返します。 |
今日が 2009 年 12 月 18 日で、日数として 12 日が指定されているとすると、今日の日付を含めて 2009 年 12 月 18 日から 2009 年 12 月 29 日までのデータが返されます。 |
[今後 (n)]...[か月間] |
今日の日付に指定月数を足した期間のデータを返します。 |
今日が 2009 年 12 月 18 日で、月数として 4 か月が指定されているとすると、2009 年 12 月 18 日から 2010 年 4 月 18 日までのデータが返されます。 |
[今後 (n)]...[か月間 (今月を含む)] |
現在の月を含む指定月数分のデータを返します。 |
今日が 2009 年 12 月 18 日で、月数として 4 か月が指定されているとすると、現在の月を含めて 2009 年 12 月 18 日から 2010 年 3 月 18 日までのデータが返されます。 |
[今後 (n)]...[年間] |
今日の日付に指定年数を足した期間のデータを返します。 |
今日が 2010 年 12 月 18 日で、年数として 2 年が指定されているとすると、2010 年 12 月 18 日から 2012 年 12 月 18 日までのデータが返されます。 |
[今後 (n)]...[年間 (今年を含む)] |
現在の年を含む指定年数分のデータを返します。 |
今日が 2010 年 12 月 18 日で、年数として 2 年が指定されているとすると、2010 年 12 月 18 日から 2012 年 12 月 18 日までのデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[か月間] |
現在の月を除く過去の指定月数分のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日で、月数として 2 か月が指定されているとすると、2007 年 4 月 1 日から 2007 年 5 月 31 日までのデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[か月間 (今月を含む)] |
現在の月を含む過去の指定月数分のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日で、月数として 2 か月が指定されているとすると、2007 年 5 月 1 日から 2007 年 6 月 16 日までのデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[日間] |
今日の日付を除く過去の指定日数分のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日で、日数として 5 日が指定されているとすると、2007 年 6 月 10 日から 2007 年 6 月 14 日のデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[日間 (今日を含む)] |
今日の日付を含む過去の指定日数分のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日で、日数として 5 日が指定されているとすると、2007 年 6 月 10 日から 2007 年 6 月 15 日までのデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[四半期間] |
現在の四半期を除く過去の指定四半期数分のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日で、四半期数として 1 四半期が指定されているとすると、2007 年 1 月 1 日から 2007 年 3 月 31 日までのデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[四半期間 (今四半期を含む)] |
現在の四半期を含む過去の指定四半期数分のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日で、四半期数として 1 四半期が指定されているとすると、2007 年 1 月 1 日から 2007 年 6 月 16 日までのデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[年間] |
前年のすべての日のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日だとすると、2006 年 1 月 1 日から 2006 年 12 月 31 日までのデータが返されます。 |
[過去 (n)]...[年間 (今年を含む)] |
今日の日付を含む過去の指定年数分のデータを返します。 |
今日が 2007 年 6 月 15 日で、年数として 2 年が指定されているとすると、2005 年 6 月 15 日から 2007 年 6 月 15 日までのデータが返されます。 |
[現在の]...[月] |
今日の日付に基づき、現在のカレンダー月のすべての日のデータを返します。 |
今日が 2008 年 8 月 14 日だとすると、2008 年 8 月 1 日から 2008 年 8 月 31 日までのデータが返されます。 |
[現在の]...[四半期] |
今日の日付に基づき、現在のカレンダー四半期のすべての日のデータを返します。 |
今日が 2008 年 8 月 14 日だとすると、2008 年 7 月 1 日から 2008 年 9 月 30 日までのデータが返されます。 |
[現在の]...[年] |
今日の日付に基づき、現在のカレンダー年度のすべての日のデータを返します。 |
今日が 2008 年 8 月 14 日だとすると、2008 年 1 月 1 日から 2008 年 12 月 31 日までのデータが返されます。 |
[昨年の同じ]...[月] |
昨年の同じ月のすべての日のデータを返します。 |
今日が 2009 年 8 月 31 日だとすると、2008 年 8 月 1 日から 2008 年 8 月 31 日までのデータが返されます。 |
[昨年の同じ]...[四半期] |
昨年の同じ四半期のすべての日のデータを返します。 |
今日が 2009 年 8 月 31 日だとすると、2008 年 7 月 1 日から 2008 年 9 月 30 日までのデータが返されます。 |
参照
処理手順
フィルタ条件を追加、移動、削除する方法 (レポート ビルダ)
フィルタ条件をグループ化する方法 (レポート ビルダ)
概念
フィルタの操作 (レポート ビルダ)
フィルタ条件のグループ化 (レポート ビルダ)
その他の技術情報
[データのフィルタ選択] ダイアログ ボックス (レポート ビルダ)