SELECT 句 (SQL Server Compact)

クエリで返される列を指定します。

構文

SELECT [ ALL | DISTINCT ] TOP (expression) < select_list > 
< select_list > ::= 
   { * 
   | { table_name | table_alias }.* 
   | { column_name | expression } [ [ AS ] column_alias ] 
   } [ ,...n ] 

引数

• ALL
  結果セットに重複した行を含むことを指定します。ALL が既定値です。

• DISTINCT
  結果セットに一意な行のみを含むことを指定します。NULL 値は、DISTINCT キーワードにおいて等しいと見なされます。

• TOP (expression)
  クエリの結果セットから、指定された最初の行セットまたは比率 (%) に相当する行だけが返されることを示します。expression は行数または行の比率 (%) にすることができます。

  TOP 句は SELECT、INSERT、UPDATE、および DELETE ステートメントで使用できます。INSERT、UPDATE、および DELETE の各ステートメントで TOP を使用する場合は、式を区切るかっこが必要です。旧バージョンとの互換性を維持するため、SELECT ステートメント内でかっこを使用しないで TOP 式を使用する方法もサポートされていますが、この方法は推奨されていません。詳細については、「TOP (SQL Server Compact)」を参照してください。

• < select_list>
  結果セットに選択される列。選択リストは、コンマで区切られた一連の式です。

• *
  FROM 句内のすべてのテーブルのすべての列を返すことを指定します。列は、FROM 句に指定されているテーブルから、テーブル内に並んでいる順序で返されます。

• table_name| table_alias.*
  * の有効範囲を指定したテーブルに限定します。FROM 句で指定されたテーブルのすべての列を返すことを指定します。列は、テーブル内で並んでいる順序で返されます。FROM 句でテーブルに別名を指定した場合、その別名を使用する必要があります。テーブル名の使用は無効です。

• column_name
  返される列の名前。FROM 句内の 2 つのテーブルに同じ名前の列がある場合などに参照先が混乱することがないように、column_name を限定します。たとえば、データベースの "A" テーブルと "B" テーブルの両方に "itemID" という名前の列があり、2 つのテーブルをクエリで結合する場合、SELECT リストでは、itemID を "A.itemID" と "B.itemID" のように指定する必要があります。テーブルに別名を指定した場合、その別名を使って列名を限定する必要があります。それ以外の場合は、完全なテーブル名を使用します。

• expression
  列名、定数、関数、または演算子を使用した列名、定数、関数の組み合わせ。

• column_alias
  クエリの結果セット内の列名を置き換える別名。たとえば、"quantity" という名前の列に対して、"Quantity"、"Quantity to Date"、"Qty" などの別名を指定できます。別名を使用して、式の結果の名前を指定することもできます。たとえば、以下のようにします。

  SELECT AVG([Unit Price]) AS [Average Price] FROM [Order Details]
  

  注意

  column_alias は ORDER BY 句で使用できますが、WHERE 句、GROUP BY 句、HAVING 句では使用できません。

解説