SQL Server 構成マネージャー
SQL Server 構成マネージャーは、 SQL Serverに関連付けられているサービスの管理、 SQL Serverが使用するネットワーク プロトコルの設定、 SQL Server クライアント コンピューターからのネットワーク接続の設定を行うためのツールです。 SQL Server 構成マネージャーは、[スタート] メニューから利用できる Microsoft 管理コンソール スナップインであり、他の Microsoft 管理コンソール画面に追加することも可能です。 Microsoft 管理コンソール (mmc.exe) は、Windows System32 フォルダー内の SQLServerManager10.msc ファイルを使用して、SQL Server 構成マネージャーを開きます。
SQL Server 構成マネージャーと SQL Server Management Studio では、一部のサーバー設定を表示および変更するために、Windows Management Instrumentation (WMI) を使用します。 WMI には、 SQL Server の各種ツールによって要求されるレジストリ操作を管理する API 呼び出しに対する統一的なインターフェイスが用意されており、 SQL Server 構成マネージャー スナップイン コンポーネントの選択された SQL サービスを制御し、操作するための機能も充実しています。 WMI に関連した権限を構成する方法については、「SQL Server ツールでサーバーの状態を表示できるようにする WMI の構成」を参照してください。
注意
SQL Server 構成マネージャーは Microsoft 管理コンソール プログラムのスナップインであり、スタンドアロン プログラムではないため、新しいバージョンの Windows では、 SQL Server 構成マネージャーはアプリケーションとして表示されません。
- Windows 10:
SQL Server 構成マネージャーを開くには、スタート ページで「SQLServerManager12.msc」と入力します (SQL Server 2014 の場合)。 以前のバージョンのSQL Serverでは、12 を小さい数値に置き換えます。 SQLServerManager12.msc をクリックすると、構成マネージャーが開きます。 Configuration Managerをスタート ページまたはタスク バーにピン留めするには、SQLServerManager12.msc を右クリックし、[ファイルの場所を開く] をクリックします。 Windows エクスプローラーで、[SQLServerManager12.msc] を右クリックし、[スタート画面にピン留めする] または [タスク バーにピン留めする] をクリックします。 - Windows 8:
SQL Server 構成マネージャーを開くには、[検索] チャームの [アプリ] に「SQLServerManager<version.msc>」とSQLServerManager12.msc
入力し、Enter キーを押します。
SQL Server 構成マネージャーを使用して別のコンピューターのサービスを開始、停止、一時停止、再開、または構成するには、「別のコンピューターへの接続 (SQL Server 構成マネージャー)」を参照してください。
サービスの管理
SQL Server 構成マネージャーを使用して、サービスの開始、一時停止、再開、停止、サービスのプロパティの表示、変更を行うことができます。
SQL Server 構成マネージャーを使用し、起動時のパラメーターを使用してデータベース エンジンを起動します。 詳細については、「サーバー起動オプションを構成する (SQL Server 構成マネージャー)」を参照してください。
サービスが使用するアカウントの変更
SQL Server 構成マネージャーを使用して、 SQL Server のサービスを管理できます。
重要
SQL Server のサービスまたは SQL Server エージェントのサービスが使用するアカウントやパスワードを変更する場合は、 SQL Server のツール ( SQL Server 構成マネージャーなど) を必ず使用してください。 SQL Server 構成マネージャーでは、アカウント名の変更だけでなく、その新しいアカウントが SQL Server の設定を読み取れるように Windows レジストリ内の権限を設定するなど、付加的な構成も行えます。 Windows サービス コントロール マネージャーなどの他のツールでもアカウント名を変更できますが、関連する設定の変更はできません。 サービスがレジストリ内の SQL Server の部分にアクセスできなければ、そのサービスを正しく開始できません。
もう 1 つのメリットとして、 SQL Server 構成マネージャー、SMO、WMI のいずれかによって変更したパスワードは、サービスを再起動しなくてもすぐに有効になります。
サーバーとクライアントのネットワーク プロトコルの管理
SQL Server 構成マネージャーでは、サーバーとクライアントのネットワーク プロトコルや接続オプションを設定できます。 通常は、正しいプロトコルを有効にした後にサーバー ネットワーク接続を変更する必要が生じることはありません。 ただし、 SQL Server が特定のネットワーク プロトコル、ポート、パイプのいずれかで受信を待機するようにサーバー接続の設定を変更しなければならない場合は、 SQL Server 構成マネージャーを使用してその変更を行えます。 プロトコルを有効にする方法の詳細については、「 サーバー ネットワーク プロトコルの有効化または無効化」を参照してください。 ファイアウォール経由でプロトコルへのアクセスを有効にする方法については、「 SQL Server のアクセスを許可するための Windows ファイアウォールの構成」を参照してください。
SQL Server 構成マネージャーでは、サーバーとクライアントのネットワーク プロトコルを管理できます。たとえば、プロトコルの暗号化を強制的に設定する機能、別名のプロパティを表示する機能、プロトコルを有効/無効にする機能などがあります。
SQL Server 構成マネージャーを使用すると、エイリアスの作成または削除、プロトコルの使用順序の変更、サーバー エイリアスのプロパティの表示を行うことができます。
[別名] - クライアントの接続先のコンピューターに使用するサーバーの別名です。
[プロトコル] - 構成エントリに使用するネットワーク プロトコルです。
[接続パラメーター] - ネットワーク プロトコル構成の接続アドレスに関連したパラメーターです。
SQL Server 構成マネージャーでは、フェールオーバー クラスター インスタンスの情報も表示できます。ただし、一部の操作 (サービスの開始と停止など) については Cluster Administrator を使用する必要があります。
使用可能なネットワーク プロトコル
SQL Server では、共有メモリ、TCP/IP、名前付きパイプの各プロトコルをサポートしています。 ネットワーク プロトコルの選択の詳細については、「 Configure Client Protocols」を参照してください。 SQL Serverは、VIA、Yan VINES Sequenced Packet Protocol (SPP)、Multiprotocol、AppleTalk、または NWLink IPX/SPX ネットワーク プロトコルをサポートしていません。 以前にこれらのプロトコルを使用して接続していたクライアントの場合、 SQL Serverに接続するには別のプロトコルを選択する必要があります。 SQL Server 構成マネージャーで WinSock プロキシを設定することはできません。 WinSock プロキシの設定については、ISA Server のドキュメントを参照してください。
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