トランザクション ログのバックアップ (SQL Server)
このトピックは、完全復旧モデルまたは一括ログ復旧モデルを使用する SQL Server データベースのみに関連しています。 このトピックでは、 SQL Server データベースのトランザクション ログのバックアップについて説明します。
少なくとも 1 つの完全バックアップを作成しておかなければ、ログ バックアップを作成できません。 完全バックアップを作成しておくと、いつでもトランザクション ログをバックアップできます。ただし、そのログのバックアップが既に進行中である場合、バックアップを開始できません。 作業損失の可能性を最小限に抑え、トランザクション ログを切り捨てられるように、ログ バックアップを頻繁に行うことをお勧めします。 一般的に、データベース管理者は完全バックアップを定期的に (たとえば週 1 回) 作成しますが、必要に応じて短い間隔で (たとえば 1 日 1 回) 差分データベース バックアップを作成します。 データベース バックアップとは別に、トランザクション ログのバックアップを頻繁に (たとえば 10 分おきに) 作成します。 最適なバックアップ間隔は、バックアップの種類に応じて、データの重要度、データベースのサイズ、サーバーの作業負荷などの要因によって異なります。
このトピックの内容
一連のログ バックアップの動作
トランザクション ログのバックアップの ログ チェーン のシーケンスは、データのバックアップとは関連がありません。 たとえば、次の一連のイベントが発生したとします。
Time | Event |
---|---|
午前 8 時 | データベースのバックアップ。 |
正午 | トランザクション ログのバックアップ。 |
午後 4 時 | トランザクション ログのバックアップ。 |
午後 6 時 | データベースのバックアップ。 |
午後 8 時 | トランザクション ログのバックアップ。 |
午後 8 時に作成されたトランザクション ログ バックアップには、午後 4 時から午後 8 時までのトランザクション ログ レコードが含まれ、データベースの完全バックアップが午後 6 時に作成された時間にまたがっています。トランザクション ログ バックアップのシーケンスは、午前 8 時に作成された最初のデータベースの完全バックアップから、午後 8 時に作成された最後のトランザクション ログ バックアップまで連続しています。これらのログ バックアップを適用する方法については、「トランザクション ログ バックアップの適用 (SQL Server)」の例を参照してください。
推奨事項
トランザクション ログが破損すると、前回の有効なバックアップ以降に行われた作業が失われます。 そのため、ログ ファイルはフォールト トレランス ストレージに置くことを強くお勧めします。
データベースが破損した場合、またはデータベースを復元する場合は、 ログ末尾のバックアップ を作成して、データベースを現在の状態に復元できるようにすることをお勧めします。
既定では、バックアップ操作が成功するたびに、 SQL Server エラー ログおよびシステム イベント ログにエントリが 1 つ追加されます。 ログを頻繁にバックアップすると、これらの成功メッセージがすぐに蓄積され、他のメッセージを探すのが困難になるほどエラー ログが大きくなることがあります。 そのような場合、これらのエントリに依存するスクリプトがなければ、トレース フラグ 3226 を使用することによってこれらのログ エントリを除外できます。 詳細については、トレース フラグ (Transact-SQL)に関する記事を参照してください。
Related Tasks
トランザクション ログのバックアップを作成するには
バックアップ ジョブのスケジュールを設定するには、「 Use the Maintenance Plan Wizard」を参照してください。
関連コンテンツ
[なし] :
参照
トランザクション ログ (SQL Server)
SQL Server データベースのバックアップと復元
ログ末尾のバックアップ (SQL Server)
トランザクション ログ バックアップの適用 (SQL Server)