マネージド インスタンスの詳細 (SQL Server ユーティリティ)
ユーティリティ エクスプローラーの [マネージド インスタンス] ビューでは、個々の SQL Serverインスタンスの使用率に関するデータ、CPU 使用率の履歴、ファイル レベルでの記憶域使用率の詳細を参照できます。ポリシーしきい値の表示と更新も可能です。 ポリシーのしきい値は、 SQL Server インスタンス レベルでコンピューター、データベース ファイル、およびログ ファイルを対象に制御するか、記憶域ボリュームのレベルで制御することができます。 特定の SQL Serverマネージド インスタンスのプロパティ詳細を参照することもできます。
UI 要素の一覧
リスト ビュー
上部のペインには、 SQL Server の個々のインスタンス (ComputerName\InstanceName) とそのデータがリスト表示されます。
正常性状態アイコンにより、各 SQL Server インスタンスの状態が使用率カテゴリごとに示されます。
緑のチェック - - リソース使用率ポリシーに違反していないSQL Serverのマネージド インスタンスの数。 リソースは適正使用です。
緑色の下矢印 - - リソースの使用率が低い。
赤い上矢印 - - リソースが過剰に使用されています。
リスト ビュー内で列を左右にドラッグすると、列の順番を変更できます。 リスト ビューに列を追加したり、リスト ビューから列を削除したりするには、列見出しを右クリックして、目的の列を選択または選択解除します。 右クリック メニューには、並べ替えオプションもあります。 並べ替えは、列名の上部をクリックして有効にすることもできます。
ユーティリティのリスト ビューのフィルター オプションにアクセスするには、ユーティリティ エクスプローラーのナビゲーション ペインで [マネージド インスタンス] ノードを右クリックし、 [フィルター] を選択します。 フィルターを設定すると、ユーティリティ エクスプローラーの [マネージド インスタンス] ノードが [マネージド インスタンス (フィルター選択)] という名前になります。 詳細については、「フィルター設定 (オブジェクト エクスプローラーおよびユーティリティ エクスプローラー)」を参照してください。
既定では、次の列に、 SQL Serverの各マネージド インスタンスに関する正常性状態の情報が表示されます。
[インスタンスの CPU] - この SQL Serverインスタンスに割り当てられたプロセッサ使用率の正常性状態が表示されます。 このパラメーターの正常性状態は、SQL Server インスタンス用に設定された CPU 使用率ポリシーと、変動の多いリソースの評価ポリシーの構成設定に従って決定されます。 詳細については、「CPU 使用率ポリシーのノイズを減らす (SQL Server ユーティリティ)」を参照してください。
この SQL Server インスタンスのプロセッサ使用率の履歴を表示するか、またはポリシーの制限を表示または変更するには、 [CPU 使用率] タブをクリックします。
[コンピューターの CPU] - コンピューターのプロセッサ使用率の正常性状態が表示されます。 このパラメーターの正常性状態は、コンピューター用に設定された CPU 使用率ポリシーと、変動の多いリソースの評価ポリシーの構成設定に従って決定されます。 詳細については、「CPU 使用率ポリシーのノイズを減らす (SQL Server ユーティリティ)」を参照してください。
この SQL Server インスタンスのプロセッサ使用率の履歴を表示するか、またはポリシーの制限を表示または変更するには、 [CPU 使用率] タブをクリックします。
[ファイル領域] - 選択した SQL Serverインスタンスに属するすべてのデータベースについて、ファイル領域使用率の正常性状態の概要が表示されます。 いずれかのデータベースの正常性状態が過大使用になっている場合、そのファイル領域の正常性状態は過大使用としてリスト ビューに報告されます。 いずれかのデータベースの正常性状態が過小使用になっており、かつ、いずれのデータベースも過大使用でない場合、そのファイル領域の正常性状態は過小使用としてリスト ビューに報告されます。 それ以外の場合、ファイル領域の正常性状態は適正使用としてリスト ビューに報告されます。 ポリシーの制限を表示または変更するには、 [ストレージの使用率] タブをクリックします。
[ボリューム領域] - 選択した SQL Serverインスタンスに属するデータベースを含むすべてのボリュームについて、ボリューム領域使用率の正常性状態が表示されます。 いずれかのボリュームの正常性状態が過大使用になっている場合、ボリューム領域の正常性状態は過大使用としてリスト ビューに報告されます。 いずれかのボリュームの正常性状態が過小使用になっており、かつ、いずれのボリュームも過大使用になっていない場合、ボリューム領域の正常性状態は過小使用としてリスト ビューに報告されます。 それ以外の場合、ボリューム領域の正常性状態は適正使用としてリスト ビューに報告されます。 ポリシーの制限を表示または変更するには、 [ストレージの使用率] タブをクリックします。
[ポリシーの種類] - SQL Serverのマネージド インスタンスに対して、"グローバル" 既定ポリシーまたは "オーバーライド" カスタム ポリシーのいずれを有効にするかを示します。
リスト ビューの列見出し領域で右クリック メニューを使用すると、次に示すその他の列を表示できます。
[プロセッサ名]
[プロセッサの速度 (MHz)]
[プロセッサ数]
[物理メモリ (MB)]
[オペレーティング システムのバージョン]
[SQL Server のバージョン]
[SQL Server のエディション]
[クラスター化] (True または False)
[バックアップ ディレクトリ]
[照合順序]
[大文字と小文字を区別する] (True または False)
[言語]
[最終報告日時] この列には、UCP のローカル日時が datetime データ型を使用して表示されます。 詳細については、SQL Server オンライン ブックの「 datetime (Transact-SQL) 」を参照してください。 ユーティリティ オブジェクト モデルを使用する場合は、SSMS で datetimeoffset データ型が使用されることに注意してください。 詳細については、SQL Server オンライン ブックの「 datetimeoffset (Transact-SQL) 」を参照してください。
[CPU 使用率] タブ
[CPU 使用率] タブには、 SQL Server インスタンスとコンピューターの CPU 使用率を示す履歴データのグラフが並んで表示されます。
表示領域の右側にあるオプション ボタンで対象期間を指定すると、その期間におけるプロセッサ使用率の履歴が表示されます。 表示間隔を変更してデータセットを更新するには、一覧にあるオプション ボタンを選択します。
間隔のオプションは次のとおりです。
[1 日] : 15 分間隔で表示されます。
[1 週間] : 1 日間隔で表示されます。
[1 か月] : 1 週間間隔で表示されます。
[1 年] : 1 か月間隔で表示されます。
[ストレージの使用率] タブ
[ストレージの使用率] タブには、記憶域使用率の詳細が表示されるツリー ビューがあります。 時間データとして、UCP のローカル日時が datetime データ型で表示されることに注意してください。 詳細については、SQL Server オンライン ブックの「 datetime (Transact-SQL) 」を参照してください。 ユーティリティ オブジェクト モデルを使用する場合は、SSMS で datetimeoffset データ型が使用されることに注意してください。 詳細については、SQL Server オンライン ブックの「 datetimeoffset (Transact-SQL) 」を参照してください。
表示内容は、データベースまたはボリュームごとにグループ化できます。 データベース ツリー ビューを使用するには、 [ファイルのグループ化] の選択項目で [データベース] オプション ボタンをクリックします。 個々のデータベース ファイルの記憶域使用率の状態を表示するには、ツリー ビューでデータベース名の横にあるプラス記号をクリックします。 一覧表示されるデータベース ファイルには、リスト ビューで選択した SQL Server のマネージド インスタンスに属する、すべてのシステム データベースとユーザー データベースが含まれます。
ツリー構造は、記憶域の階層に対応しています。 ツリー ビューのルート ノードはデータベースです。 ツリー ビューの次のレベルには、データベースに属する 1 つ以上のファイル グループ ノードと、データベースに属するログのログ ファイル ノードが含まれます。 次のレベルには、ファイル グループに属するデータ ファイルが含まれます。
記憶域使用率の履歴のグラフに表示されるデータは、ツリー ビューで選択したノードに応じて変化します。
ファイル グループ ノードを選択すると、選択したファイル グループに属するすべてのデータ ファイルによって使用されているファイル領域のグラフが表示されます。
ログ ファイル ノードを選択すると、選択したデータベースに属するすべてのログ ファイルによって使用されているファイル領域のグラフが表示されます。
データベース ノードを選択すると、選択したデータベースに属するすべてのデータ ファイルとすべてのログ ファイルによって使用されているファイル領域を合計したグラフが表示されます。
正常性状態のアイコンにより、データベース ファイル、ファイル グループ、およびログ ファイルの状態がひとめでわかります。
データベースの場合 :
緑のチェック - すべてのファイル グループおよびログ ファイルの正常性状態が過大使用でも過小使用でもありません。
緑の下向き矢印 - 少なくとも 1 つのファイル グループまたはログ ファイルの正常性状態が過小使用であり、かつ、いずれの正常性状態も過大使用ではありません。
赤の上向き矢印 - 少なくとも 1 つのファイル グループまたはログ ファイルの正常性状態が過大使用です。
ファイル グループおよびログ ファイルの場合 :
緑のチェック - ファイル グループにあるすべてのファイルのファイル領域使用率が過大使用でも過小使用でもありません。
緑の下向き矢印 - ファイル グループにある少なくとも 1 つのファイルのファイル領域使用率が過小使用であり、かつ、ファイル グループにあるいずれのファイルも過大使用ではありません。
赤の上向き矢印 - ファイル グループにあるすべてのデータ ファイルのファイル領域使用率が過大使用です。
ボリュームごとにファイルを表示するには、 [ファイルのグループ化] の選択項目で [ボリューム] オプション ボタンをクリックします。 記憶域使用率の履歴のグラフに、記憶域ボリューム上ですべてのデータ ファイルとすべてのログ ファイルによって使用されているファイル領域が表示されます。 ツリーを展開すると、個々のデータベース データ ファイルとログ ファイルの詳細を表示できます。
各ボリュームの状態は、状態アイコンによって示されます。
緑のチェック - リソースは適正使用です。
緑の下向き矢印 - リソースは過小使用です。
赤の上向き矢印 - リソースは過大使用です。
[ストレージの使用率] タブ上の各ファイル名の横にあるゲージは、ファイルによって使用されている領域のサイズを、ファイルの有効容量と比較して表します。 ゲージの横に表示されるパーセントの値は、ファイルによって使用されている領域のサイズとファイルの有効容量の比率です。 ツールヒントでは、各ボリュームおよび各ファイルと有効容量の比較によるパーセント計算に使用されたデータを確認できます。
ファイルが自動拡張するように構成されていない場合は、ファイルに割り当てられている領域のサイズが有効容量になります。 ファイルが自動拡張するように構成されている場合は、現在ファイルに割り当てられている領域のサイズと、現在ボリューム上で利用できる空き領域のサイズの合計が有効容量になります。
データ ファイル用およびログ ファイル用に、記憶域使用率のポリシーを構成できます。 ファイルの記憶域使用率ポリシーのしきい値を表示または変更するには、[ストレージの使用率] ペインの下部にある [ファイル ポリシー] リンクをクリックします。 記憶域ボリュームの記憶域使用率ポリシーのしきい値を表示または変更するには、[ストレージの使用率] ペインの下部にある [ボリューム ポリシー] リンクをクリックします。
既定のポリシーのしきい値をオーバーライドするには、 [既定のポリシーをオーバーライド] のオプション ボタンをクリックして上限と下限の値を指定し、 [OK] をクリックします。
ポリシー違反の許容範囲を変更する方法の詳細については、「CPU 使用率ポリシーのノイズを減らす (SQL Server ユーティリティ)」を参照してください。
[プロパティの詳細] タブ
SQL Server インスタンスで一覧表示されるプロパティの詳細には、次のカテゴリがあります。
[プロセッサ名]
[プロセッサの速度 (MHz)]
[プロセッサ数]
[物理メモリ (MB)]
[オペレーティング システムのバージョン]
[SQL Server のバージョン]
[SQL Server のエディション]
[クラスター化] (True または False)
[バックアップ ディレクトリ]
[照合順序]
[大文字と小文字を区別する] (True または False)
[言語]
参照
配置済みのデータ層アプリケーションの詳細 (SQL Server ユーティリティ)
ユーティリティ ダッシュボード (SQL Server ユーティリティ)
SQL Server ユーティリティでの SQL Server のインスタンスの監視
SQL Server ユーティリティの機能とタスク
SQL Server ユーティリティのトラブルシューティング