戦略マップについて
適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise
トピックの最終更新日: 2010-03-15
戦略マップは、目標、ゴール、主要業績評価指標 (KPI) の間の関係を示すことができるレポート ビューです。
PerformancePoint ダッシュボードでは、戦略マップとそのスコアカードの表示は次のようになります。
この図で、各図形の色はそれに接続されているインジケーターによって決まります。たとえば、アジア全体は目標を達成し、売上高の測定値は目標を未達成で、売上数量の測定値は目標を達成していることが、スコアカードからわかります。したがって、アジアを表す図形は緑、売上高の図形は黄、売上数量は緑で表示されています。
使用できるのは示されているような単純なダイアグラムだけではありません。Visio の任意のダイアグラムを使用できます。ただし、図形の色を自動的に更新するには、使用する図形の種類が重要になります。図形の色がスコアカードの値に対応するように戦略マップを構成するには、複雑な図形で構成されていない Visio のダイアグラムを使用する必要があります。他の図形のグループまたはセットで構成される図形などは、複雑な図形の例です。
戦略マップとバランス スコアカード
戦略マップはバランス スコアカード フレームワークが基になっており、このフレームワークでは組織の業績が 4 つの観点を使用して定義されています。
財務 この観点には、通常、収益、コスト、利益などの測定基準が含まれます。
顧客 この観点は顧客満足度の観点とも呼ばれ、通常は、顧客数、市場シェア、クレーム数などの測定基準が含まれます。
内部プロセス この観点は運営の観点とも呼ばれ、通常、新製品を市場に投入するまでの時間、サービス エラー率、皮質管理手段などの測定基準が含まれます。
学習と成長 この観点は人材の観点とも呼ばれ、通常、従業員離職率、新規雇用者数、雇用データなどの測定基準が含まれます。
PerformancePoint Services でのバランス スコアカードは、通常、以下で構成されるダッシュボード ページです。
前で説明した 4 つの観点を使用して組織の業績測定基準を表示するスコアカード。スコアカードには、観点に対応する KPI の 4 つのグループが含まれます。たとえば、KPI の 1 つのセットには財務測定基準が含まれ、別のセットには顧客測定基準が含まれる、といったようになっています。
スコアカードの KPI に接続された 4 つの図形グループ (観点ごとに 1 つの図形グループ) を含む戦略マップ。
バランス スコアカードは次の図のようになります。
バランス スコアカード フレームワークは多くの組織で役に立っていますが、それに従わずに戦略マップを作成してもかまいません。PerformancePoint スコアカードの KPI と目標の任意の組み合わせを使用して、戦略マップを作成できます。たとえば、戦略マップを使用して、異なる地理的地域の業績測定基準を表示できます。または、組織内のプロセスを図式化し、プロセスの各要因の貢献度を示すこともできます。