プロファイル サービスへの接続を構成する
この記事の内容 :
インポート接続を追加する
インポートの設定を構成する
ユーザー プロファイルを構成する
組織のユーザーに関する個人情報は、ディレクトリ サービスと基幹業務アプリケーションに保存されており、ユーザー プロファイル ストアにインポートされることで、サイトの個人用設定されたコンテンツや配信されるコンテンツを表したり、組織内のユーザーを検索したりするために使用できます。
共有サービス プロバイダ (SSP) の管理者がユーザー プロファイルのインポートを構成するとき、その設定に必要なインポート接続のうち、カスタム接続以外は自動的に構成されます。カスタム インポート接続は、別に構成する必要があります。
インポートの設定を構成する
インポートの設定は、各ディレクトリ サービス接続から定期的にプロパティをインポートするために使用されます。各プロパティは、ユーザー プロファイルのプロパティにマップされます。
インポートの設定を構成するには、以下の手順を実行します。
インポートの設定を構成する
SSP の管理ページを開きます。
SSP の管理ページを開くには、以下の操作を行います。トップ ナビゲーション バーの [アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [Office SharePoint Server 共有サービス] セクションで、[このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。
[このファームの共有サービスの管理] ページには、各 SSP へのリンク、および各 SSP の Web アプリケーションへのリンクがあります。目的の SSP へのリンクをクリックします。
サイド リンク バーで SSP ホーム ページへのリンクをクリックして、SSP にアクセスすることもできます。
SSP のホーム ページで、[ユーザー プロファイルと個人用サイト] セクションの [ユーザー プロファイルとプロパティ] をクリックします。
[ユーザー プロファイルとプロパティ] ページで、[プロファイルとインポート設定] セクションの [プロファイル インポートの構成] をクリックします。
[プロファイル インポートの構成] ページの [ソース] セクションで、インポートのソースを選択します。通常は、現在のドメインまたはフォレスト全体です。
メモ : この設定を変更すると、現在のソースに対して手動で構成した接続は削除されます。[アカウントのアクセス] セクションで、[アカウントの指定] を選択し、アクセス アカウントの名前とパスワードを入力します。
注意
既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用するのではなく、アカウントを指定することをお勧めします。既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用するには、[既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用] を選択します。
ユーザー プロファイル インポートのスケジュールの計画に応じて、[フル インポートのスケジュール] セクションの [フル インポートのスケジュール] を選択するか、または [増分インポートのスケジュール] セクションの [増分インポートのスケジュール] を選択して、インポートをスケジュールする日時を選択します。
[OK] をクリックします。
個人用設定機能の構成を続ける前に、すべてのユーザー プロファイルを少なくとも 1 回はインポートしてあることを確認してください。ユーザー プロファイルのフル インポートを実行するには :
- [ユーザー プロファイルとプロパティ] ページで、[プロファイルとインポート設定] セクションの [フル インポートの開始] をクリックします。
インポート接続を追加する
SSP の個人用設定サービスの管理者は、インポートの接続を構成し、SSP を使用して個人用設定情報を共有するすべてのユーザーのアカウントを追加します。分離されたユーザー グループのある展開では、複数の SSP を使用して個人用設定情報を分離します。複数の SSP がある展開では、SSP 管理者は SSP 間の接続を追加する必要があります。
ディレクトリ サービスへの接続は、Active Directory ディレクトリ サービスおよび LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) ディレクトリ サービスを含むことができます。ビジネス データ カタログへの接続も追加できますが、最初にディレクトリ サービスへのインポート接続を追加することをお勧めします。
これらの接続のほとんどは、インポートの設定を構成すると自動的に構成されますが、既定の構成オプションを変更したり、カスタム インポート接続を追加したりすることもできます。
インポート接続を追加するには、以下の手順を実行します。
インポート接続を追加する
SSP の管理ページを開きます。
SSP の管理ページを開くには、以下の操作を行います。トップ ナビゲーション バーの [アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [Office SharePoint Server 共有サービス] セクションで、[このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。
[このファームの共有サービスの管理] ページには、各 SSP へのリンク、および各 SSP の Web アプリケーションへのリンクがあります。目的の SSP へのリンクをクリックします。
サイド リンク バーで SSP ホーム ページへのリンクをクリックして、SSP にアクセスすることもできます。
SSP ホーム ページの [ユーザー プロファイルと個人用サイト] セクションで、[ユーザー プロファイルとプロパティ] をクリックします。
[ユーザー プロファイルとプロパティ] ページで、[プロファイルとインポート設定] セクションの [インポート接続の表示] をクリックします。
[インポート接続の表示] ページで、[新しい接続の作成] をクリックします。
Active Directory ディレクトリ サービスへの接続を追加するには :
[接続の追加] ページの [接続設定] セクションで、[種類] メニューの [Active Directory] をクリックします。
[ドメイン名] ボックスに、インポートする情報が格納されているドメインのドメイン名を入力します。
特定のドメイン コントローラが重要でない場合は、[ドメイン コントローラの自動検出] を選択します。特定のドメイン コントローラを選択するには、[ドメイン コントローラの指定] を選択し、[ドメイン コントローラ名] メニューで特定のドメイン コントローラの名前をクリックします。
[ポート] ボックスに、ドメインへの接続に使用するポート番号を入力します。SSL を使用して接続を保護するには、[SSL でセキュリティ保護された接続の使用] チェック ボックスをオンにして、SSL を使用するように構成されているポート番号を [ポート] ボックスに入力します。
ドメイン コントローラに対するパフォーマンスの影響を最小にするには、[タイム アウト] ボックスに秒数を入力し、[サーバー側増分処理の有効化] をオンにします。
注意
増分インポートの実行を計画している場合は、[サーバー側増分処理の有効化] オプションを選択する必要があります。
Active Directory リソースへの接続を追加するには :
[接続設定] セクションで、[種類] メニューの [Active Directory リソース] をクリックします。
[ドメイン名] ボックスに、インポートする情報が格納されているドメインのドメイン名を入力します。
特定のドメイン コントローラが重要でない場合は、[ドメイン コントローラの自動検出] を選択します。特定のドメイン コントローラを選択するには、[ドメイン コントローラの指定] を選択し、[ドメイン コントローラ名] メニューで特定のドメイン コントローラの名前をクリックします。
[ポート] ボックスに、ドメインへの接続に使用するポート番号を入力します。SSL を使用して接続を保護するには、[SSL でセキュリティ保護された接続の使用] チェック ボックスをオンにして、SSL を使用するように構成されているポート番号を [ポート] ボックスに入力します。
ドメイン コントローラに対するパフォーマンスの影響を最小にするには、[タイム アウト] ボックスに秒数を入力し、[サーバー側増分処理の有効化] をオンにします。
[マスタ フォレスト接続設定] セクションで、[ドメイン名] ボックスに、インポートする Active Directory リソースに関連付けられているマスタ フォレストのドメイン名を入力します。
マスタ フォレストの特定のドメイン コントローラが重要でない場合は、[ドメイン コントローラの自動検出] を選択します。特定のドメイン コントローラを選択するには、[ドメイン コントローラの指定] を選択し、[ドメイン コントローラ名] メニューで特定のドメイン コントローラの名前をクリックします。
[ポート] ボックスに、ドメインへの接続に使用するポート番号を入力します。SSL を使用して接続を保護するには、[SSL でセキュリティ保護された接続の使用] チェック ボックスをオンにして、SSL を使用するように構成されているポート番号を [ポート] ボックスに入力します。
[アカウントの指定] を選択し、この接続からユーザー プロファイルをインポートするために使用するアカウント名とパスワードを入力します。注意
既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用するのではなく、アカウントを指定することをお勧めします。既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用するには、[既定のアカウントを使用する] を選択します。
LDAP ディレクトリ サービスへの接続を追加するには :
[接続の追加] ページの [接続設定] セクションで、[種類] メニューの [LDAP ディレクトリ] をクリックします。
[接続名] ボックスに、接続の名前を入力します。
[ディレクトリ サービス サーバー名] ボックスに、ディレクトリ サービスのサーバーの名前を入力します。
[ポート] ボックスに、ドメインへの接続に使用するポート番号を入力します。SSL を使用して接続を保護するには、[SSL でセキュリティ保護された接続の使用] チェック ボックスをオンにして、SSL を使用するように構成されているポート番号を [ポート] ボックスに入力します。
ドメイン コントローラに対するパフォーマンスの影響を最小にするには、[タイム アウト] ボックスに秒数を入力し、[サーバー側増分処理の有効化] をオンにします。
[プロバイダ名] ボックスに、この接続のプロバイダの名前を入力します。
[ユーザー名の属性] ボックスに、インポートする属性の名前を入力します。
注意
この属性は、LDAP ディレクトリ サービスの各エントリの識別属性であり、単一のユーザーまたはアカウントと関連付けられています。既定では、これは uid 属性です。
[検索の設定] セクションの [検索ベース] ボックスに、ユーザーをインポートするディレクトリ ノードの識別名を入力します。識別名がわからない場合は、[完全ルート自動検索ベース] ボタンをクリックします。
[ユーザー フィルタ] ボックスでは、インポートするユーザー プロファイルをフィルタ処理するための既定のクエリに、新しいクエリ句を追加できます。
[範囲] で、1 レベルのユーザー プロファイルをインポートするには [1 レベル] を選択し、検索ベースの下のすべてのユーザー プロファイルをインポートするには [サブツリー] を選択します。
パフォーマンスを向上させるには、インポートするユーザー プロファイルの最大数を [ページ サイズ] ボックスに入力し、インポートの最大秒数を [ページのタイムアウト] ボックスに入力します。
[認証情報] セクションで、[アカウントの指定] を選択し、この接続からユーザー プロファイルをインポートするために使用するアカウント名とパスワードを入力します。
注意
既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用するのではなく、アカウントを指定することをお勧めします。既定のコンテンツ アクセス アカウントを使用するには、[既定のアカウントを使用する] を選択します。
[OK] をクリックします。
ほとんどの接続では、インポートの範囲を狭めたり、ディレクトリ サービス用のサーバーに対する影響を制限したりする具体的な必要性がない限り、[接続の追加] ページに表示される既定値をそのまま使用できます。テスト用のアカウントなど、Active Directory にユーザーではないアカウントがある場合は、フィルタでこのようなアカウントを除外できます。日常業務の一部として、接続の構成設定を変更してパフォーマンスを向上させることができます。
ユーザー プロファイルのインポートに使用する厳密な設定の詳細については、Microsoft SharePoint Office Server 2007 のテクニカル リファレンス ドキュメントを参照してください。Active Directory の詳細については、Active Directory のドキュメントを参照してください。
ディレクトリ サービスに対するインポート接続を構成した後は、ビジネス データ カタログからインポートする追加プロパティ用の接続を追加できます。ディレクトリ サービスとは異なり、ビジネス データ カタログからユーザー プロファイルを作成することはできません。ディレクトリ サービスからインポートされた既存のユーザー プロファイルにビジネス データ カタログのデータを追加することだけができますが、どれほど多くても、または少なくても、必要なだけデータを追加できます。
ビジネス データ カタログへのインポート接続を追加するには、以下の手順を実行します。
ビジネス データ カタログへのインポート接続を追加する
[インポート接続の表示] ページで、[新しい接続の作成] をクリックします。
[接続の追加] ページの [接続設定] セクションで、[種類] メニューの [ビジネス データ カタログ] をクリックします。
[接続名] ボックスに、接続の名前を入力します。
[ドメイン名] ボックスに、インポートする情報が格納されているドメインのドメイン名を入力します。
[ビジネス データ カタログ エンティティ] メニューで、ユーザー プロファイルのプロパティとしてインポートするデータ フィールドを含むビジネス データの種類の名前を選択します。
[接続] で [ユーザー プロファイル ストアを、ビジネス データ カタログ エンティティに 1 対 1 マッピングとして接続する] を選択し、ビジネス データの種類にマップするプロファイル プロパティを [このプロファイル プロパティで特定されたアイテムを返す] メニューで選択します。
ビジネス データの種類に対して複数のアイテムをインポートするには、[ユーザー プロファイル ストアを、ビジネス データ カタログ エンティティに 1 対多マッピングとして接続する] を選択し、[アイテムのフィルタ条件] メニューでフィルタに使用するプロパティを選択して、[このプロファイル プロパティをフィルタ値として使用する] メニューでフィルタ値のプロパティを入力します。
特定のドメイン コントローラが重要でない場合は、[ドメイン コントローラの自動検出] を選択します。特定のドメイン コントローラを選択するには、[ドメイン コントローラの指定] を選択し、[ドメイン コントローラ名] メニューで特定のドメイン コントローラの名前をクリックします。
[ポート] ボックスに、ドメインへの接続に使用するポート番号を入力します。SSL を使用して接続を保護するには、[SSL でセキュリティ保護された接続の使用] チェック ボックスをオンにして、SSL を使用するように構成されているポート番号を [ポート] ボックスに入力します。
ドメイン コントローラに対するパフォーマンスの影響を最小にするには、[タイム アウト] ボックスに秒数を入力し、[サーバー側増分処理の有効化] をオンにします。
[プロバイダ名] ボックスに、この接続のプロバイダの名前を入力します。
[ユーザー名] 属性ボックスに、インポートする属性の名前を入力します。
注意
この属性は、このビジネス データの種類に対するビジネス データ カタログでの各エントリの識別属性です。
ユーザー プロファイルを構成する
ディレクトリ サービスとビジネス データ カタログからインポートされるもの以外に、プロパティをユーザー プロファイルに追加できます。このようなプロパティを既存のプロパティにマップし、プロファイルのインポート時に値を自動的に更新できます。
初期展開の際に、プロファイル計画で識別された追加のプロパティを追加します。
ユーザー プロファイルにプロパティを追加するには、以下の手順を実行します。
ユーザー プロファイルにプロパティを追加する
[ユーザー プロファイルとプロパティ] ページで、[ユーザー プロファイル プロパティ] セクションの [プロファイル プロパティの追加] をクリックします。
[ユーザー プロファイル プロパティの追加] ページの [プロパティの設定] セクションで、プロパティの名前と表示名を入力します。
注意
複数の言語を使用する展開の場合は、言語ごとに代替表示名を提供できます。そのためには、[言語の編集] ボタンをクリックし、[言語の追加] をクリックし、メニューから言語を選択して、新しい言語での表示名を入力します。使用可能な任意の言語で表示名を追加できます。表示される表示名は、プロパティを表示しているユーザーが使用している言語によって決まります。
[種類] メニューで、プロパティのデータの種類を選択します。
[長さ] メニューで、このプロパティの値に許される最大文字数を入力します。
このプロパティに複数の値を許可するには、[複数の値を許可する] チェック ボックスをオンにし、[複数値の区切り文字] メニューからオプションを選択します。
注意
[複数の値を許可する] チェック ボックスをオンにした場合、そのプロパティは永続的に複数値プロパティとして設定されます。選択した後でこの設定を変更することはできません。
ユーザーが選択肢の一覧から値を選択できるようにするには、[選択肢リストの有効化] チェック ボックスをオンにします。
[ユーザー向け説明] セクションで、このプロパティに値を追加するユーザーのための指示を提供する説明を入力します。
注意
複数の言語を使用する展開の場合は、言語ごとに代替説明を提供できます。そのためには、[言語の編集] ボタンをクリックし、[言語の追加] をクリックし、メニューから言語を選択して、新しい言語での説明を入力します。使用可能な任意の言語で説明を追加できます。表示される説明は、プロパティを表示しているユーザーが使用している言語によって決まります。
[ポリシー設定]、[設定の編集]、および [表示設定] の各セクションでは、このプロパティのポリシー設定および既定のプライバシー設定を選択し、ユーザーがこのプロパティの値を編集できるかどうかを選択し、表示オプションを構成します。プライバシー ポリシーの詳細については、「プロファイル サービスのポリシーを構成する」を参照してください。
[選択肢リストの設定] セクションで、プロパティが定義済みの選択肢リストを使用するかどうかを選択し、選択肢を追加して、ユーザーが選択肢リストに追加できるかどうかを選択します。
注意
このセクションは、[プロパティの設定] セクションで [選択肢リストの有効化] チェック ボックスをオンにした場合にのみ指定できます。選択肢リストの詳細については、「ユーザーとユーザー プロファイルを計画する」を参照してください。
プロパティが検索に関してはユーザーの名前と同等である場合は、[検索の設定] セクションの [エイリアス] チェック ボックスをオンにします。このプロパティがユーザーの検索スキーマの一部であり、ユーザーの検索に使用できたり、ユーザーの検索結果に表示されたりする場合は、[インデックス] を選択します。
[プロパティ インポート マッピング] セクションで、このプロパティをマッピングするときに使用するデータ ソースとデータ種類フィールドを選択します。
[OK] をクリックします。
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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。
入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、Office SharePoint Server テクニカル ライブラリを参照してください。
関連項目
概念
ユーザーとユーザー プロファイルを計画する
プロファイル サービスのポリシーを構成する
対象コンテンツを構成する
個人用設定サイトを構成する