クラスタ化メールボックス サーバーの委任セットアップ
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-10-29
場合によって、クラスタ化メールボックス サーバー (CMS) のセットアップと管理の責任を下位の管理者に委任する必要が生じることがあります。このような状況では、特権を持つ管理者は通常、CMS の作成など、特定のタスクまたは一連のタスクを実行するために必要な権限だけを下位の管理者に与えます。
Exchange Server 2007 の RTM (Release To Manufacturing) 版と Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) では、CMS インストールの委任がサポートされます。委任セットアップにより、管理者は下位の管理者への委任のために必要な Active Directory ディレクトリ サービス オブジェクトをすばやく作成できます。また、2 台目以降のインストールを許可することで、前で作成したオブジェクトを採用できます。
委任セットアップの一般的なモデルでは、管理者は、特権を委任するために必要な Active Directory オブジェクトを作成しますが、完全なインストールは行いません。管理者が必要なオブジェクトを作成して下位の管理者にオブジェクトへのアクセスを付与することで、下位の管理者が CMS のインストールを完了することができます。
CMS の委任セットアップを実行するには、以下の一般的な作業が必要です。
- クラスタの形成。
- CMS のコンピュータ オブジェクトの作成。
- 委任の準備の実行。単一アカウント用またはセキュリティ グループ用の CMS を準備できます。準備の手順では、クラスタのノードの一時的なサーバー オブジェクトを作成します。メールボックス サーバーの役割がクラスタ内の最初のパッシブ ノードにインストールされると、一時的なサーバー オブジェクトは自動的に削除されます。
- CMS インストールの完了。
手順 1.、2.、および 4. は、代理の管理者が実行します。手順 3. は、管理者が実行します。
セットアップを委任し、下位の管理者が CMS をインストールできるようにする手順の詳細については、「クラスタ化メールボックス サーバーの委任セットアップを実行する方法」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。