展開のトラブルシューティング
適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2010-06-15
Exchange Server 2007 をインストールしたら、そのインストールを確認する必要があります。インストールが正常に完了していないと判断した場合は、問題のトラブルシューティングが必要になることがあります。Exchange 2007 展開のトラブルシューティングには、以下の方法があります。
- Exchange セットアップ ログを使用する。
- Exchange 管理シェル コマンドを使用して、サービスまたはシステムの状態をテストする。
さらに、展開および移行に関する特定の問題のトラブルシューティングには、以下のトピックが役立ちます。
- Active Directory を準備するコマンドの実行時にセットアップが予期せずに終了する
- Exchange 2007 インストール時の Windows インストーラのエラー メッセージ
- Exchange 2007 セットアップの失敗時に発生する MSExchange TransportService イベント エラー 1016
- 従来の Exchange アクセス許可の準備中にセットアップで受信者更新サービスが見つからない
- 更新プログラムのロールアップの問題
- 更新プログラムのロールアップのインストールのトラブルシューティング
- 既存の Exchange 2003 組織に Exchange 2007 クライアント アクセス サーバーをインストールできない
- エラー "要求されたレジストリ アクセスは許可されていません" が表示されてセットアップが失敗する場合
- ADAM エラーが表示されてエッジ トランスポートのセットアップが失敗する
- DSACL エラーが表示されてエッジ トランスポート セットアップが失敗する場合
- 承認済みドメインに既にエラーがあるためにハブ トランスポートのセットアップが失敗する
- オフライン アドレス帳のエラーでメールボックス サーバーのセットアップが失敗する
- Microsoft Exchange 管理パックの構成ウィザードがインストール中に失敗する
- ExtensionAttribute 属性に値がない場合のトラブルシューティング方法
- Exchange 2003 から Exchange 2007 に移動されたメールボックスがリンクされたメールボックスとして表示される場合がある
- エラー "Exchange Server は不整合な状態にあります。障害回復モードのみを使用できます。" が表示されてセットアップが失敗する場合
- Exchange 管理コンソール起動時のハブ トランスポート サーバーでのライセンスの期限切れ警告
- 受信コネクタの FQDN が正しくないため、Exchange Server 2007 SP1 のセットアップがハブ トランスポートの役割で失敗する
- Exchange 2007 Server をある組織単位から別の組織単位に移動するとイベント ID 9186 が発生する
- Exchange 2007 で新しいメールボックス ユーザーのプロファイルを作成できない
- Exchange 2007 Service Pack 1 のインストール時にはビルドからビルドへのアップグレード モードのみ使用できることを示すメッセージが表示される
- Exchange 2007 SP1 セットアップが失敗し、"Name Property Contains Leading or Trailing Whitespace" エラー メッセージが表示される
- Exchange 2007 SP1 のインストール時に "アクセス許可が不足しているため、セットアップが失敗しました" というエラー メッセージが表示される
- Exchange 2007 SP1 クラスタ化メールボックス サーバーを Windows Server 2008 にインストールできない
- Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているサーバーを Exchange 2007 設定時にハブ トランスポート サーバーの役割に追加することはできません
- Exchange 2007 のインストール後にイベント 59 および 32 が発生する
- Exchange 2007 SP1 用の更新プログラムのロールアップ 8 をインストールする際のエラー メッセージ
- 英語以外の環境で Exchange 2007 SP1 用の更新プログラムのロールアップ 1 を適用した後のエラー メッセージ
- ドメインが単一ラベル DNS 名を持っているために Exchange 2007 セットアップが停止する
セットアップ ログの使用
Exchange 2007 展開のトラブルシューティングには、%systemdrive%\ExchangeSetupLogs にあるログ ファイルを使用する必要があります。このディレクトリには、いくつかのログ ファイルがあります。ここでの目的に最も適しているのは、ExchangeSetup.log ファイルです。セットアップで問題が発生したかどうかを調べるには、このファイルで "[ERROR]" を検索します。
ExchangeSetupLogs ディレクトリには、他に次のファイルがあります。
- *.msilog ファイル。これらのファイルには、インストールの特定の部分に関する追加のログ情報が含まれています。
- *.ps1 ファイル。これらのファイルは、インストール中にセットアップが呼び出す Exchange 管理シェル スクリプトです。これらの各スクリプトがインストール プロセスのどこで実行されたかを調べるには、ExchangeSetup.log ファイルでファイル名を検索します。
- 前提条件の確認ログ。これらのログは、PreReqs ディレクトリにあり、セットアップによる前提条件の確認のログおよびデータ ファイルを含んでいます。これらのファイルの名前は、すべて "ExBPA" で始まります。これは、Microsoft Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツールのエンジンを使用して、前提条件が確認されるためです。
セットアップの失敗をトラブルシュートして必要な変更を加えた後、ドライブを再フォーマットするかコピーされた Exchange ファイルを削除してから、セットアップを再起動する必要はありません。セットアップは停止した場所からインストールを再開できます。コマンド プロンプト ウィンドウから Setup.com を実行するか、Setup.exe をクリックしてセットアップ ウィザードを起動するだけで、直前に試みたインストールが続行されます。また、セットアップ ウィザードの [インストールの前提条件の確認] ページを開いたままにしておくと、必要な変更を行ったうえで、[再試行] をクリックして前提条件の確認を再実行し、インストールを続行することができます。
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セットアップがサーバーの役割を少なくとも 1 つ正常にインストールしてから失敗した場合は、セットアップ ウィザードを再起動すると、保守モードで動作します。これは、Exchange 2007 のコンポーネントが既に 1 つ以上インストールされていることを意味します。コントロール パネルから [プログラムの追加と削除] を実行し、[Microsoft Exchange Server] の [変更] または [削除] を選択する方法でも、セットアップを保守モードで起動できます。保守モードでは、サーバーの役割を追加できます。コントロール パネルから [削除] を選択すれば、サーバーの役割を削除することもできます。詳細については、「Exchange 2007 の削除および変更」を参照してください。 |
セットアップ ログを使用したセットアップのトラブルシューティングの詳細については、以下の Exchange Server チーム ブログの記事を参照してください (これらのサイトは英語の場合があります)。
- Exchange 2007 セットアップのフェーズ
- Exchange 2007 セットアップ ログとセットアップ ログを使用したセットアップのトラブルシューティング方法
- Exchange 2007 セットアップは失敗したセットアップの再開方法をどのように知るか
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Exchange 管理シェル コマンドレットの使用
展開に関する問題のトラブルシューティングには、以下の Exchange 管理シェル コマンドレットが役立ちます。
- Test-ServiceHealth
- Test-SystemHealth
サーバーで自動的に開始するよう構成されている必要なサービスがすべて開始されているかどうかをテストするには、Test-ServiceHealth コマンドレットを使用します。これを使用して、失敗または一部完了したインストールの後、サーバーがどのような状態にあるかを判断できます。
Exchange システムに関するデータを収集し、ベスト プラクティスに従ってデータを分析するには、Test-SystemHealth コマンドレットを使用します。このコマンドレットは、Exchange Server ベスト プラクティス アナライザと同じテストおよび分析を実行します。
詳細情報
Exchange 2007 運用のトラブルシューティングの詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。
インストールの確認の詳細については、「Exchange 2007 のインストールの確認」を参照してください。
Test-ServiceHealth コマンドレットの構文およびパラメータの詳細については、「Test-ServiceHealth」を参照してください。
Test-SystemHealth コマンドレットの構文およびパラメータの詳細については、「Test-SystemHealth」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。