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新しいメールボックス データベースを作成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-09-20

ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、新しいメールボックス データベースを作成する方法について説明します。メールボックス データベースは、メールボックスでデータを管理し、削除されたメッセージおよびメールボックスのサイズを追跡し、メッセージの転送を支援します。メールボックス データベースは Exchange データベース (.edb) ファイルとして格納されます。

開始する前に

次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

また、これらの手順を実行する前に、次のことを確認してください。

  • ローカル連続レプリケーション (LCR) が有効になっているストレージ グループに追加できるデータベースは 1 つだけです。詳細については、「ローカル連続レプリケーション」を参照してください。
  • 信頼性の理由、また場合によってはパフォーマンス上の理由で、トランザクション ログを含まないディスクにデータベースを配置する必要があります。
  • ページの解放は、ストリーミング バックアップの最後に実行される処理で、上書き用に選択した文字でデータベース内のデータが上書きされます。このことにより、従来の方法でデータを回復することはできなくなります。ベスト プラクティスとして、データベースでページの解放を有効にする場合、データベースを作成する際に有効にしておく必要があります。データベースを作成する際にページの解放を構成しない場合、初回のページの解放がデータベースに対して行われ、これがサーバーのパフォーマンスに重大な影響を与えます。詳細については、「Exchange 2007 SP1 および SP2 でのオンライン保守によるデータベース スキャン」を参照してください。

手順

Exchange 管理コンソールを使用して新しいメールボックス データベースを作成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを起動します。

  2. コンソール ツリーで [サーバーの構成] を展開し、[メールボックス] をクリックします。

  3. 作業ウィンドウで、新しいメールボックス データベースを作成するストレージ グループを選択します。

  4. 操作ウィンドウで、[メールボックス データベースの新規作成] をクリックします。メールボックス データベースの新規作成ウィザードが表示されます。

  5. [メールボックス データベースの新規作成] ページで、以下のフィールドに入力します。

    • [メールボックス データベース名]   このボックスを使用して、新しいメールボックス データベースの名前を入力します。この名前は最大 64 文字で、次の文字は使用できません。 \ / " = , ;
    • [データベース ファイルのパス]      このボックスには、新しいメールボックス データベースが作成される場所が示されます。新しいメールボックス データベースの Exchange データベース (.edb) ファイルの場所を変更するには、[参照] をクリックして、新しい場所を選択します。
    • [このデータベースをマウントする]   メールボックス データベースを作成後、すぐにマウントするには、このチェック ボックスをオンにします。データベースをマウントすると、データベースがオンラインになり、ユーザーがデータを使用できるようになります。
    • [ローカル連続レプリケーション データベース ファイルのパス]   このボックスは、メールボックス データベースが作成されるストレージ グループで、ローカル連続レプリケーションが有効になっている場合にのみ表示されます。このボックスには、Exchange データベース (.edb) ファイルのバックアップ コピーの場所が表示されます。[参照] をクリックして、バックアップ データベース ファイルの新しい場所を選択します。ストレージ グループのローカル連続レプリケーションの有効化については、「ローカル連続レプリケーションの管理」を参照してください。
  6. [新規作成] をクリックして、メールボックス データベースを作成します。

  7. [完了] ページで、新しいメールボックス データベースが正常に作成されたかどうかを確認します。[完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。[失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。

  8. [終了] をクリックして、メールボックス データベースの新規作成ウィザードを終了します。Exchange 管理コンソールの作業ウィンドウ内のストレージ グループの下に、新しいメールボックス データベースが表示されます。

Exchange 管理シェルを使用して新しいメールボックス データベースを作成するには、次の操作を行います。

  1. 次のコマンドを実行します。

    New-MailboxDatabase -Name <Database_Name> -StorageGroup <Server_Name>\<StorageGroup_Name> 
    
  2. 新しいデータベースをマウントするには、次のコマンドを実行します。

    Mount-Database -Identity <Database_Name>
    

構文およびパラメータの詳細については、関連トピック「New-MailboxDatabase」を参照してください。

詳細情報

メールボックス データベースの詳細については、「Exchange 2007 のストアについて」を参照してください。

データベースの管理の詳細については、「ストレージ グループとデータベースの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。