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Outlook Web Access の Web ビーコンおよび HTML フォームのフィルタを制御する方法

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-22

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 の Microsoft Office Outlook Web Access で Web ビーコンおよび HTML フォームを無効にする方法について説明します。Web ビーコンは、Web サイト上や電子メール メッセージ内に埋め込まれる、透明なグラフィックや画像などのファイル オブジェクトです。通常、Web ビーコンは HTML Cookie と組み合わせて使用され、Web サイト上でのユーザーの動作を監視したり、Web ビーコンを含む電子メール メッセージが開かれるときに受信者の電子メール アドレスを検証したりします。Web ビーコンおよび HTML フォームには有害なコードが含まれることもあり、電子メール フィルタをかいくぐるために使用されることもあります。

既定では、Web ビーコンおよび HTML フォームは UserFilterChoice に設定されています。これにより、すべての Web ビーコンおよび HTML フォームがブロックされますが、ユーザーは個々のメッセージについてブロックを解除できます。管理者は、Exchange 管理シェルを使用して、Outlook Web Access の Web ビーコンおよび HTML フォームのコンテンツに使用されるフィルタの種類を定義することができます。

Web ビーコンの構成は、組織内の Outlook Web Access 仮想ディレクトリごとに、仮想ディレクトリ単位で設定されます。

Web ビーコンの詳細については、「Outlook Web Access の拡張機能の管理」を参照してください。

開始する前に

Exchange 管理シェルで以下の手順を実行するには、使用するアカウントに対象サーバーのローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。

アクセス許可、役割の委任、および Exchange 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Exchange 管理シェルを使用して Outlook Web Access の Web ビーコンおよび HTML フォームを無効にするには、次の操作を行います。

  • ローカル サーバー上の既定のインターネット インフォメーション サービス (IIS) Web サイトにある owa という名前の Outlook Web Access 仮想ディレクトリですべての Web ビーコンおよび HTML フォームのコンテンツをブロックするには、次のコマンドを実行します。

    Set-OwaVirtualDirectory -identity "Owa (Default Web Site)" -FilterWebBeaconsAndHtmlForms ForceFilter

    FilterWebBeaconsandHtmlforms に指定できる値は以下のとおりです。

    • UserFilterChoice   既定では、この値は Web ビーコンおよび HTML フォームをブロックしますが、ユーザーが個々のメッセージについて Web ビーコンおよび HTML フォームを許可できます。
    • ForceFilter   この値はすべての Web ビーコンおよび HTML フォームをブロックします。
    • DisableFilter   この値は Web ビーコンおよび HTML フォームを許可します。
    note注 :
    UserFilterChoice と ForceFilter の両方を使用すると、個々のメッセージについてブロックされたコンテンツのブロックを解除するオプションをユーザーに対して表示できます。パラメータを ForceFilter に設定すると、ユーザーの選択にかかわらずコンテンツはブロックされます。

構文およびパラメータの詳細については、「Set-OwaVirtualDirectory」を参照してください。

詳細情報

Web ビーコンの詳細については、「Outlook Web Access の拡張機能の管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。