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CCR 環境でストレージ グループを移動する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2009-01-20

ここでは、Exchange 管理シェルまたは Exchange 管理コンソールを使用してストレージ グループを再構成する場合に推奨される方法について説明します。クラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境では、ストレージ グループの構成情報の 1 つのセットが両方のコピーに適用されます。このため、さらに、両方のコピーを再配置する必要があるという複雑さが生じます。状況によっては、一方のコピーを移動する必要が生じた時点で、他方のコピーを使用できない可能性もあります。

開始する前に

次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割およびローカルの Administrators グループ

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

この手順は、アクティブ ノードとパッシブ ノードの両方が使用できる場合に実行することをお勧めします。ただし、それが必須ではありません。

手順

ストレージ グループを再構成する手順を完了するために利用できるオプションは、複数存在します。また、各オプションでは、データのコピーをいつ移動するかに関して、異なる設定を指定できます。これらの手順には、中核的な変更を行うことが含まれています。以下のような変更があります。

  • 構成の変更
  • アクティブ サーバー上のコピーの移動
  • パッシブ サーバー上のコピーの移動

Exchange 管理シェルを使用して CCR 環境でストレージ グループを移動するには、次の操作を行います。

  1. 次の Suspend-StorageGroupCopy コマンドレットを使用して、パッシブ コピー上での再生とログのレプリケーションを停止します。

    Suspend-StorageGroupCopy -Identity <CMSName\StorageGroupName>
    
  2. 次の Dismount-Database コマンドレットを使用して、ストレージ グループ内のデータベースのマウントを解除します。データベースのマウントの解除は、Exchange 管理コンソールからも実行できます。詳細については、「クラスタ連続レプリケーション環境でデータベースのマウントを解除する方法」を参照してください。

    Dismount-database -Identity <CMSName\StorageGroupName\DatabaseName>
    
  3. 次の Move-StorageGroupPath コマンドレットを使用して、Active Directory ディレクトリ サービス内のストレージ グループのパス設定を変更します。このコマンドレットによって移動されるデータはありません。

    Move-StorageGroupPath -Identity <CMSName\StorageGroupName> -LogFolderPath <NewPath> -SystemFolderPath <NewPath> -ConfigurationOnly
    
    note注 :
    CCR 環境では、-ConfigurationOnly パラメータを使用する必要があります。システム ファイルまたはログ ファイルの新しいパスを、ボリュームのルート ディレクトリにすることはできません。また、パス名にスペースが含まれる場合は、二重引用符で囲む必要があります。
  4. アクティブ ノードとパッシブ ノードの新しい場所にファイルを移動します。

  5. Mount-Database コマンドレットを使用して、ストレージ グループ内のデータベースのマウントを解除します。

  6. Resume-StorageGroupCopy コマンドレットを使用して、レプリケーションを再開します。ストレージ グループのレプリケーション処理を再開するには、次のコマンドを実行します。

    Resume-StorageGroupCopy -Identity <CMSName\StorageGroupName>
    
  7. ストレージ グループのレプリケーションが正常に処理されていることを確認します。レプリケーションが正常であることを確認する詳細については、「クラスタ化メールボックス サーバーの状態を表示する方法」を参照してください。

Suspend-StorageGroupCopy コマンドレットの詳細については、「Suspend-StorageGroupCopy」を参照してください。

Dismount-Database コマンドレットの詳細については、「Dismount-Database」を参照してください。

Move-StorageGroupPath コマンドレットの詳細については、「Move-StorageGroupPath」を参照してください。

Mount-Database コマンドレットの詳細については、「Mount-Database」を参照してください。

Resume-StorageGroupCopy コマンドレットの詳細については、「Resume-StorageGroupCopy」を参照してください。

CCR 環境の管理の詳細については、「クラスタ連続レプリケーションの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。