手順 4: 宣言型 Outlook ソリューションをパッケージ化して展開する
Microsoft Business Connectivity Services (BCS) は、宣言型 Outlook ソリューションのすべてのソリューション成果物を ClickOnce パッケージとしてパッケージ化する、パブリック オブジェクト モデルをサーバー上で提供します。このためにはコード作成が必要であり、サーバー上でのみ実行することができます。すばやく簡単に、中間宣言型の Outlook ソリューションをパッケージするために、Business Connectivity Services は、MSDN Code Gallery から入手可能な BCS ソリューション パッケージ ツール (英語)も提供しています。このツールは、クライアント コンピューターから実行することができます。
最終更新日: 2011年8月22日
適用対象: SharePoint Server 2010
BCS Declarative Solution Packaging Tool を使用して作成したパッケージとオブジェクト モデルは同一であり、Outlook アドインとしてクライアントに導入することができます。アドインのバイナリはパッケージに含まれませんが、Office セットアップ時に Business Connectivity Services によって、グローバル アセンブリ キャッシュに配置されるマネージ DLL の一部として提供されます。
BCS Solution Packaging Tool を使用して宣言型の Outlook ソリューションをパッケージするには
BCS ソリューション パッケージ ツール (英語)をダウンロードし、Microsoft .NET Framework 3.5 と Microsoft Office 2010 がインストールされたクライアント コンピューターにコピーします。
BCSPackageTool.exe を実行します。BCS Solution Packaging Tool ダイアログ ボックスが表示されます。
以下の必要な情報を入力して、[Package] ボタンをクリックします。
[Solution Name] ソリューション パッケージの名前を指定します。これはソリューション マニフェスト (OIR.config) の SolutionID 属性と同じである必要があります。このようにしないと、Business Connectivity Services は、マップされていないプロパティについて Outlook でフォーム領域を自動生成しません。
[Source Folder Path] ソリューション成果物を含むローカル コンピューターのフォルダーを選択します。
[Target Folder Path] 出力ファイルと Visual Studio の Office 開発ツール パッケージを含む、ローカル コンピューターのフォルダーを選択します。
[Solution Version] ソリューションのバージョンを指定します。
[Solution Type] [Outlook Intermediate Declarative Solution] オプションを選択します。
[Deploy] ボタンをクリックして、パッケージされたソリューションのソリューション展開を開始します。また、Visual Studio の Office 開発ツール パッケージをダブルクリックしてインストールを開始することもできます。
パッケージ化オブジェクト モデルを使用して、宣言型 Outlook ソリューションをパッケージするには
SharePoint ドキュメント ライブラリに、ソリューション成果物をアップロードします。展開ファイルを保存するために、別のドキュメント ライブラリを作成します。
署名済みパッケージあるいは署名のないパッケージのどちらを選ぶ場合は、必要な情報を入力した後で、サーバーで以下のセクションのコード例の 1 つを実行します。対象のドキュメント ライブラリに作成された .VSTO パッケージが表示されます。
siteUrl ドキュメント ライブラリを含む SharePoint サイト。
publishSrcTitle すべてのソリューション成果物を含む SharePoint ドキュメント ライブラリ。
publishTargetTitle 展開ファイルと .VSTO パッケージのすべてを含む SharePoint ドキュメント ライブラリ。
solutionName ソリューション マニフェスト (OIR.config) の SolutionID 属性と同じである必要があります。このようにしないと、Business Connectivity Services は、マップされていないプロパティについて Outlook でフォーム領域を自動生成しません。
署名済み BCS 宣言型ソリューション パッケージの作成
以下の例は、署名済み BCS 宣言型ソリューション パッケージを作成する方法について説明します。
Uri siteUrl = new Uri("https://localhost");
string publishSrcTitle = "PublishSrcDocLib";
string publishTargetTitle = "PublishTargetDocLib";
string solutionName = "Example Solution Name";
string solutionID = "Example Solution ID";
string certFileName = "Example Solution Cert.pfx";
string certFilePassword = "password";
Version solutionVersion = new Version(1, 0, 0, 0);
X509Certificate2 packageCert = new X509Certificate2(
certFileName, certFilePassword);
SolutionPackage package = new SolutionPackage(
siteUrl, publishSrcTitle, solutionName, solutionID, solutionVersion);
string depolymentFileName = package.Generate(
packageCert, publishTargetTitle);
署名なし BCS 宣言型ソリューション パッケージの作成
以下の例は、署名なし BCS 宣言型ソリューション パッケージを作成する方法について説明します。
Uri siteUrl = new Uri("https://localhost");
string publishSrcTitle = "PublishSrcDocLib";
string publishTargetTitle = "PublishTargetDocLib";
string solutionName = "Example Solution Name";
string solutionID = "Example Solution ID";
Version solutionVersion = new Version(1, 0, 0, 0);
SolutionPackage package = new SolutionPackage(
siteUrl, publishSrcTitle, solutionName, solutionID, solutionVersion);
string depolymentFileName = package.GenerateUnsigned(publishTargetTitle);
次の手順
手順 5 (オプション): Outlook フォーム領域 (*.ofs) とフォーム領域マニフェスト (FormRegionManifest.xml) を作成する