ロイヤルティ スキームの設定
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack
このトピックでは、ロイヤルティ プログラムのロイヤルティ スキームの設定方法について説明します。ロイヤルティ プログラムを使用すると、小売店舗で製品を購買する顧客に対して報酬を与え、顧客のロイヤルティを高めることができます。ロイヤルティ ポイントを計算して管理する方法を指定するロイヤルティ スキームを作成し、ロイヤルティ プログラムを構築します。ロイヤルティ スキームをロイヤルティ カードに割り当てます。顧客がロイヤルティ カードを使用する際に、適用されるロイヤルティ スキームは、取得および償還されるロイヤルティ ポイントによって異なります。
注意
このトピックは Microsoft Dynamics AX 2012 R3 で追加または変更された機能に関する情報を含む、更新情報を提供します。詳細については、このトピックで後のセクションを参照してください。
ロイヤルティ ポイントの計算方法を管理するために、次のルールを作成できます。
計算ルール
計算タイプ
償還ルール
ルールは特定の品目、トランザクションの合計金額、トランザクション内の品目数に対して適用できます。ルールごとに固定数のポイントを割り当てることもできます。
ロイヤルティ スキームを AX 2012 R2 および AX 2012 Feature Pack で設定する
小売 >共通 >ロイヤルティ >ロイヤルティ スキーム をクリックします。
[ロイヤルティ スキーマ] リスト ページで、リスト内の既存のロイヤルティ スキームをダブルクリックしてオープン、または [アクション ウィンドウ] で、[ロイヤルティ スキーマ] をクリックして新しいロイヤルティ スキームを作成します。
[ロイヤルティ スキーマ] フォームの [ロイヤルティ スキーマ] クイック タブで、ロイヤルティ スキームのスキーム ID、説明、および計算データを入力します。
[明細] クイック タブで [明細行の追加] をクリックし、ロイヤルティ スキームに新しいルールを追加します。
[タイプ] フィールドで、製品または支払方法のルールの作成に使用される行タイプを選択します。次のオプションのいずれかを選択します。
支払/入金 – ロイヤルティ ポイントは、使用される支払/入金に基づいて計算されます。たとえば、現金を使用する場合は、ポイントを付与するルールを作成できます。支払の場合、顧客が購入にロイヤルティ カードを使用したときにポイントを差し引くルールを作成できます。
製品 – ロイヤルティ ポイントは、購買された製品または製品バリアントに基づいて計算されます。
ルールの有効開始日と有効終了日を入力します。
ロイヤルティ ポイントを利用できる品目の数量または金額を入力します。ロイヤルティ ポイントは、[ロイヤルティ ポイント] 列で定義されます。
[ロイヤルティ ポイント] フィールドに、明細行品目のルールがスキームに適用される場合に付与または差し引かれる、ロイヤルティ ポイントを入力します。
AX 2012 R3 でのロイヤルティ スキームの設定
AX 2012 R3 で、ロイヤルティ スキームをロイヤルティ プログラムにリンクします。次に、ロイヤルティ スキームで、ロイヤルティ プログラムに適用する取得および償還ルールを指定します。また、小売りチャンネルをロイヤルティ スキームに割り当て、ロイヤルティ プログラムに参加する小売店舗を識別します。
ロイヤルティ スキームは、特定のロイヤルティ カードに割り当てられなくなりました。代わりに、ロイヤルティ カードは一つ以上のロイヤルティ プログラムにリンクされ、ロイヤルティ プログラムはロイヤルティ スキームにリンクされます。
AX 2012 R3 でロイヤルティ スキームを設定するには、次の手順に従います。
小売 >共通 >ロイヤルティ >ロイヤルティ スキーム をクリックします。 [ロイヤルティ スキーム] リスト ページで、リスト内のロイヤルティ スキームをダブルクリックしてオープン、または [アクション ウィンドウ] で [ロイヤルティ スキーマ] をクリックして、新しいロイヤルティ スキームを作成します。
[ロイヤルティ スキーマ] フォームの [一般] クイック タブで、スキーム ID と説明を入力します。その後 [ロイヤルティ プログラム] フィールドで、ロイヤルティ スキームに割り当てるロイヤルティ プログラムを選択します。ロイヤルティ プログラムには、ロイヤルティ スキームに適用される割引およびロイヤルティ層が含まれます。ロイヤルティ プログラムの設定方法の詳細については、「ロイヤルティ プログラムの設定」を参照してください。
[所得ルール] クイック タブで、[明細行の追加] をクリックし、顧客のロイヤルティの報酬を取得する所得活動を入力します。所得ルールは、ロイヤルティ プログラム層に固有にすることができます。
フィールド
説明
プログラム層
所得ルールが適用されるロイヤルティ プログラム層を選択します。
たとえば、ゴールド レベル層の一部である顧客は、靴を購入するとき、購入の合計の 10 パーセントの割合で追加報酬ポイントを取得します。[プログラム層] フィールドでゴールド層を指定し、適切なルール条件を入力すると、ロイヤルティ プログラムのゴールド レベルに属する顧客層は、追加の報酬ポイントを取得できます。
プログラム層を選択しない場合、所得ルールは、ロイヤルティ プログラムに参加するすべての顧客に適用されます。
活動タイプ
所得ルールが適用される活動を選択します。
顧客が特定の量を支払うか、製品の特定数量を購入すると報酬を取得できる場合は、[金額によって製品を購買] または [数量によって製品を購買] を選択します。
何をどれだけ購入したかに関係なく、顧客が各販売トランザクションに対して報酬を取得できる場合、[販売トランザクション数] を選択します。
カテゴリ
所得ルールが適用される製品カテゴリを選択します。選択したカテゴリに割り当てられているすべての製品が、所得ルールに含まれます。製品カテゴリを選択しない場合、所得ルールはすべての製品カテゴリに適用されます。
このフィールドは、[活動タイプ] フィールドで [金額によって製品を購買] または [数量によって製品を購買] を選択した場合にのみ使用できます。
製品
所得ルールが適用される製品を選択します。製品を選択しない場合、所得ルールはすべての製品に適用されます。
このフィールドは、[活動タイプ] フィールドで [金額によって製品を購買] または [数量によって製品を購買] を選択した場合にのみ使用できます。
製品バリアント
所得ルールが適用される製品バリアントを選択します。製品バリアントを選択しない場合、所得ルールはすべての製品バリアントに適用されます。
このフィールドは、[活動タイプ] フィールドで [金額によって製品を購買] または [数量によって製品を購買] を選択した場合にのみ使用できます。
活動金額/数量
購入する必要がある製品の量または数量を入力します。[活動タイプ] フィールドで [販売トランザクション数] を選択した場合、1.0 を入力します。
報酬ポイント ID
所得ルールが適用される報酬を選択します。報酬ポイントは顧客が取得できる報酬です。報酬ポイントは、償還可能または非償還可能にできます。報酬ポイントが償還可能の場合、顧客は報酬を取得して使用できます。償還不可能な報酬ポイントは、トラッキングの目的に、または顧客が報酬プログラムの次の層に移動するのを助けるために使用できます。
報酬ポイントの設定方法の詳細については、「ロイヤルティ プログラムの設定」を参照してください。
報酬ポイント
顧客が取得活動で取得できる報酬ポイントの量を入力します。
開始日
所得ルールが有効になる日を入力します。これは、ルールが特定の期間に対してのみ適用される場合に使用できる、オプション フィールドです。
終了日
所得ルールの有効期限の最終日を入力します。これは、ルールが特定の期間に対してのみ適用される場合に使用できる、オプション フィールドです。
[償還ルール] クイック タブで [明細行の追加] をクリックし、顧客がロイヤルティ報酬を引き換える方法を決定するルールを入力します。たとえば、顧客は報酬ポイントを支出して、1 ドルの価値の製品を購入できます。償還ルールは、ロイヤルティ プログラム層に固有にすることができます。
フィールド
説明
プログラム層
償還ルールが適用されるロイヤルティ プログラム層を選択します。
たとえば、ゴールド レベル層の一部である顧客は、どの製品に対しても報酬ポイントを召喚できます。一方、標準ロイヤルティ顧客は、報酬の償還が特定のカテゴリの製品に限定されています。[プログラム層] フィールドでゴールド層を指定し、適切なルール条件を入力すると、ロイヤルティ プログラムのゴールド レベルに属する顧客層は、追加商品の報酬ポイントを取得できます。
プログラム層を選択しない場合、償還ルールは、ロイヤルティ プログラムに参加するすべての顧客に適用されます。
報酬ポイント ID
償還ルールが適用される報酬を選択します。報酬ポイントは顧客が償還できる報酬です。このフィールドで、償還可能な報酬ポイントのみを選択します。
報酬ポイントの設定方法の詳細については、「ロイヤルティ プログラムの設定」を参照してください。
報酬ポイント
報酬を受け取るために顧客が支出する必要がある、報酬ポイント数を入力します。
償還タイプ
報酬ポイントを、通貨または製品数量に対して引き換えができるかどうかを選択します。たとえば、顧客が 9 杯のエスプレッソを購買すると 1 杯のエスプレッソが無料になる場合、コーヒー カテゴリに割り当てられている製品に対し、[数量による支払] の償還タイプで償還ルールを設定できます。
カテゴリ
償還ルールが適用される製品カテゴリを選択します。選択したカテゴリに割り当てられているすべての製品が、償還ルールに含まれます。製品カテゴリを選択しない場合、償還ルールはすべての製品カテゴリに適用されます。
製品
償還ルールが適用される製品を選択します。製品を選択しない場合、償還ルールはすべての製品に適用されます。
製品バリアント
償還ルールが適用される製品バリアントを選択します。製品バリアントを選択しない場合、償還ルールはすべての製品バリアントに適用されます。
金額または数量
指定した報酬ポイントを使用して引き換えることのできる、量または製品数量を入力する
開始日
償還ルールが有効になる日を入力します。これは、ルールが特定の期間に対してのみ適用される場合に使用できる、オプション フィールドです。
終了日
償還ルールの有効期限の最終日を入力します。これは、ルールが特定の期間に対してのみ適用される場合に使用できる、オプション フィールドです。
[小売チャンネル] クイック タブで、[明細行の追加] をクリックし、ロイヤルティ スキームを適用する小売チャンネルを選択します。
個々の小売チャンネルを選択するか、小売組織階層の一部を選択できます。階層を使用すると、小売チャンネルが階層に追加されるとき、ロイヤルティ スキームは自動的に適用されます。個々の小売チャンネルを選択する場合、チャンネルの作成時に、このフォームに新しい小売チャンネルを追加する必要があります。
チャンネルにロイヤルティ スキームを適用するには、ロイヤルティ スキームをプロセス処理する必要があります。ロイヤルティ スキームをプロセス処理するには、次の手順に従います。
小売 >定期処理 >ロイヤルティ >ロイヤルティ スキーマの処理 をクリックします。
[ロイヤルティ スキーマの処理] フォームで、適切な設定を選択し、[OK] をクリックします。