警告のコンフィギュレーション
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
警告は、Microsoft Dynamics Ax での重大なイベントをユーザーが追跡できるようにする通知システムの一部として生成されます。
警告を使用するには、[組織管理] モジュールで警告の番号順序およびバッチ処理を事前に設定しておく必要があります。また、オプション機能の電子メール警告を有効にすることもできます。
次のセクションでは、設定の前提条件について説明し、使用するフォームへのリンクを示します。
警告の番号順序を設定する
警告を使用するには、"番号順序" フォームで番号順序を事前に設定しておく必要があります。設定の詳細については、「番号順序 (リスト ページ)」を参照してください。
警告のバッチ処理を設定する
警告を通知するには、事前にバッチ処理を設定しておく必要があります。基本的な警告機能は、"期日の警告" フォームおよび "変更に基づく警告" フォームを使用して設定します。
ただし、これらのフォームのコンフィギュレーションは次の順序で行うことをお勧めします。
期日に起因するすべてのイベントがバッチ処理されるように、"期日の警告" フォームをコンフィギュレーションします。イベントが警告ルールの条件に一致すると、バッチ処理により警告が生成されます。
前回のバッチ処理以降に変更されたすべてのイベントがバッチ処理されるように、"変更に基づく警告" フォームをコンフィギュレーションします。変更ベースのイベントには、フィールドの更新、レコードの削除、およびレコードの作成が含まれます。イベントが警告ルールの条件に一致すると、バッチ処理により警告が生成されます。
バッチ処理を設定する際に、バッチ処理ウィンドウを設定するかどうかを決めます。バッチ処理ウィンドウはオプションであり、バッチ処理を設定する際に必ずしもバッチ処理ウィンドウを適用する必要はありません。
詳細情報およびコンフィギュレーション手順については、「警告のバッチの実行について」を参照してください。
オプションの警告設定フォーム
警告の設定には、基本機能の設定のほかにステップをいくつか行います。追加のセットアップ フォームは機能別にまとめられています。
バッチ処理ウィンドウ
バッチ処理ウィンドウでは、期日の警告のルール条件で指定されている期限を超過できる間隔を定義します。"オプション" フォームの [通知] タブで指定する間隔によって、バッチが実行されなくても警告を通知する日数が定義されます。
詳細については、「警告のバッチの実行について」を参照してください。
電子メール警告
電子メール警告機能を使用すると、ユーザーが警告を電子メール メッセージとして受信できます。電子メール機能はオプションであり、警告機能を使用する際に必ずしもこの機能を適用する必要はありません。電子メール警告機能を設定しない場合は、警告がポップアップとしてのみユーザーに通知されます。設定の詳細については、「警告の電子メール メッセージについて」を参照してください。
"電子メール パラメーター" フォームで、Microsoft Dynamics Ax と SMTP サーバーとの通信に必要なパラメーターをコンフィギュレーションします。
"オプション" フォームで、受信者の有効な電子メール アドレスを設定します。
"電子メール テンプレート" フォームで、警告の電子メール ID、送信者の電子メール アドレス、および電子メール テンプレートを設定します。
電子メール警告のドリルダウン リンクとドリルダウン目標
電子メール警告機能を使用する場合は、ドリルダウン リンクと再試行スケジュールを有効にするかどうかを決めます。これらの機能はオプションです。電子メール警告機能を使用する際に、必ずしも電子メール テンプレートにドリルダウン リンクを追加したり、電子メール メッセージに対して再試行スケジュールを設定したりする必要はありません。
"システム パラメーター" フォームの [警告] タブでは、電子メール テンプレートにドリルダウン リンクを適用できます。これにより、ユーザーが警告電子メール メッセージから警告、警告ルール、または警告元にドリルダウンできるようになります。
電子メール警告のドリルダウン リンクはオプションであり、電子メール テンプレートを設定する際、および電子メール警告機能を使用する際に、ドリルダウン リンクは必ずしも必要ではありません。
電子メール テンプレートにドリルダウン リンクを挿入する場合は、リンクに対してドリルダウン目標値を選択する必要があります。ドリルダウン目標の主な目的は、ユーザーが 2 つの Microsoft Dynamics Ax データベースから警告を受信する可能性がある場合に、ドリルダウン先のデータベースを間違えないようにすることにあります。電子メール警告メッセージ内のドリルダウン リンクからはイベントが発生したデータベースにドリルダウンする必要があり、ドリルダウン目標値によってこのデータベースが特定されます。
ユーザーが 1 つのデータベースからのみ警告を受信する場合は、ドリルダウン目標の既定値 (0) を変更する必要はありません。
詳細については、「警告の電子メール メッセージからのドリルダウンについて」を参照してください。
電子メール警告の再試行スケジュール
"再試行スケジュール" フォームでは、送信できなかった電子メール メッセージの送信をシステムが試行する回数を定義できます。また、各試行間の間隔も定義できます。
再試行スケジュールの設定はオプションであり、電子メール警告機能を使用する際に必ずしも再試行スケジュールを設定する必要はありません。詳細については、「Microsoft Dynamics AX の電子メール機能をコンフィギュレーションする」を参照してください。