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connectionStrings 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

ASP.NET アプリケーションおよび ASP.NET 機能で使用するデータベース接続文字列 (名前と値のペア) のコレクションを指定します。

この要素は、.NET Framework Version 2.0 で追加されました。

<connectionStrings > 
   <add />
   <clear />
   <remove />
</connectionStrings>

属性および要素

以降のセクションでは、この要素の属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

すべてのセクション要素により継承される属性を除いて、属性はありません。 詳細については、「セクションの要素によって継承される全般属性」を参照してください。 ASP.NET アプリケーションでは、実行時に、代わりの構成ファイルの名前を ConfigSource 属性に割り当てることができます。 この場合、ファイルの内容は、Web.config ファイルに格納されている既定の接続文字列情報で上書きされます。 これは、代わりのファイルが存在せず、実行時に作成される場合にも発生します。 Web.config に接続文字列情報が格納されていない場合は、空の connectionStrings セクションが代わりのファイルに追加されます。

子要素

要素

説明

Add

接続文字列のコレクションに、接続文字列を名前と値のペアとして追加します。

Clear

継承した接続文字列へのすべての参照を削除し、現在の add 要素によって追加された接続文字列だけを使用できるようにします。

remove

接続文字列のコレクションから、継承した接続文字列への参照を削除します。

親要素

要素

説明

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルで必要なルート要素を指定します。

System.web

構成ファイルの ASP.NET 構成設定のルート要素を指定します。ASP.NET Web アプリケーションを構成する構成要素やアプリケーションの動作を制御する構成要素が含まれます。

解説

connectionStrings 要素は、ASP.NET アプリケーションと ASP.NET 機能で使用するデータベース接続文字列 (名前と値のペア) のコレクションを指定します。

以前のバージョンの ASP.NET では、接続文字列は appSettings に格納されていました。 ASP.NET 2.0 では、セッション、メンバーシップ、パーソナル化、ロール マネージャーなどの機能で、connectionStrings 要素に格納された接続文字列を使用します。 また、connectionStrings 要素を使用して、独自のアプリケーションの接続文字列を格納することもできます。

既定の構成

子構成ファイルで clear 要素が使用されている場合を除き、親構成ファイルに格納されている接続文字列が継承されます。 次の既定の connectionStrings 要素は、Machine.config ファイルで構成されます。

connectionStrings 要素には、プログラミングによってアクセスできます。 詳細については、ConnectionStrings の例を参照してください。

<connectionStrings>
   <add 
      name="LocalSqlServer" 
      connectionString="data source=.\SQLEXPRESS;Integrated Security=SSPI;AttachDBFilename=|DataDirectory|aspnetdb.mdf;User Instance=true" 
      providerName="System.Data.SqlClient"
   />
</connectionStrings>

使用例

2 つの接続文字列を構成する方法を次のコード例に示します。 1 番目の接続文字列は ASP.NET アプリケーションにより使用され、2 番目の接続文字列は後で構成する sqlCacheDependency 要素により使用されます。

<configuration>
<!-- Other configuration settings -->

<connectionStrings>

  <add name="Sales" 
       providerName="System.Data.SqlClient"
       connectionString= "server=myserver;database=Products;uid=<user name>;pwd=<secure password>" />

  <add name="NorthWind" 
       providerName="System.Data.SqlClient" 
       connectionString="server=.;database=NorthWind;Integrated Security=SSPI" />

</connectionStrings>

<cache>
  <sqlCacheDependency enabled="true" pollTime="60000">
    <databases>
      <add name="Northwind" />
    </databases>
  </sqlCacheDependency>
</cache>

</configuration>

要素情報

構成セクション ハンドラー

ConnectionStringsSection

構成メンバー

ConnectionStringSettingsCollection

ConnectionStrings

ConnectionStrings

ConnectionStrings

構成できる場所

Machine.config

ルート レベルの Web.config

アプリケーション レベルの Web.config

仮想ディレクトリ レベルまたは物理ディレクトリ レベルの Web.config

要件

Microsoft Internet Information Services (IIS) バージョン 5.0、5.1、または 6.0

.NET Framework Version 2.0

Microsoft Visual Studio 2003 または Visual Studio 2005

参照

処理手順

方法 : ASP.NET 構成設定をロックする

参照

configuration 要素 (全般設定スキーマ)

connectionStrings の add 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

connectionStrings の clear 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

connectionStrings の remove 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

概念

ASP.NET 構成の概要

ASP.NET 構成の保護

ASP.NET データ アクセスの概要

SQL Server 向けアプリケーション サービス データベースの作成

データ アクセスのセキュリティ保護

その他の技術情報

ASP.NET 構成設定