Stroke.Clip メソッド

[アーティクル]
10/28/2008

Stroke オブジェクトにおいて、指定した四角形の外側にある部分を削除します。

名前空間 : Microsoft.Ink
アセンブリ : Microsoft.Ink (Microsoft.Ink.dll 内)

構文

'宣言
Public Sub Clip ( _
    r As Rectangle _
)
'使用
Dim instance As Stroke
Dim r As Rectangle

instance.Clip(r)

public void Clip(
    Rectangle r
)

public:
void Clip(
    Rectangle r
)

public void Clip(
    Rectangle r
)

public function Clip(
    r : Rectangle
)

パラメータ

r
型 : System.Drawing.Rectangle
四角形の外側にある各 Stroke オブジェクトはクリップされます。

解説

r パラメータはインク空間座標において指定されます。

このメソッドは、親 Ink オブジェクトを更新します。インクが Ink オブジェクトから削除されるたびに、この Ink オブジェクトに対して定義されている Stroke オブジェクトまたは Strokes コレクションが無効化されます。

Clip メソッドを呼び出すと、各 Stroke オブジェクトのプロパティが変わる場合があります。たとえば、Stroke オブジェクトがクリッピング四角形の領域内から開始してクリッピング四角形の外側に出た後、クリッピング四角形内に戻る場合、このオブジェクトは 2 つの Stroke オブジェクトになり、少なくとも 1 つのオブジェクトが新しい Id プロパティを持ちます。この動作にかかわらず、すべての Id プロパティは、プロパティが変わった場合であっても Ink オブジェクト内で必ず一意になります。Stroke オブジェクトのその他のプロパティも、同様に変更される場合があります。

例

この例では、InkOverlay で選択された各 Stroke オブジェクトが変更されます。まず、選択された Stroke に外接する四角形を決定するために GetBoundingBox メソッドが呼び出されます。結果として得られた四角形は、次に元の幅の半分になるように変更されます。次に、Clip メソッドが呼び出され、Stroke の右半分がクリップされます。

For Each S As Stroke In mInkOverlay.Selection
    Dim sBounds As Rectangle = S.GetBoundingBox()
    ' decrease width by half
    sBounds.Width -= sBounds.Width / 2
    ' clip the stroke
    S.Clip(sBounds)
Next

foreach (Stroke S in mInkOverlay.Selection)
{
    Rectangle sBounds = S.GetBoundingBox();
    // decrease width by half
    sBounds.Width -= sBounds.Width / 2;
    // clip the stroke
    S.Clip(sBounds);
}