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webParts の providers の add 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

更新 : 2007 年 11 月

プロバイダの名前と、プロバイダを実装するクラスを指定します。

configuration 要素 (全般設定スキーマ)
  system.web 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
    webParts 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
      webParts の personalization 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
        webParts の personalization の providers 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
          webParts の providers の add 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

<add name="String" 
     type="String" 
     connectionStringName="String" 
     applicationName="String" 
     commandTimeout="number"/>

属性と要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性

説明

applicationName

省略可能な String 型の属性です。

パーソナル化情報を格納および取得するアプリケーションの名前を指定します。

connectionStringName

必須の String 属性です。

データベースへの接続に使用される SQL プロバイダ固有の文字列を指定します。

commandTimeout

省略可能な Int32 型の属性です。

Web パーツ パーソナル化データ ソースに対して実行されたコマンドがタイムアウトするまでの秒数を指定します。このタイムアウト値は、SQL プロバイダが SqlCommand オブジェクトを作成するときに使用します。この属性は、ASP.NET 構成では既定で設定されていません。そのため、ADO.NET の既定値である 30 秒が使用されます。この属性が設定されると、SQL プロバイダは、データベースに対して実行されるすべての SQL コマンドについて、構成されたタイムアウト値を使用します。

name

必須の String 属性です。

プロバイダの表示名。

type

必須の String 属性です。

PersonalizationProvider 基本クラスを実装するクラスへの完全修飾アセンブリ参照を指定します。プロバイダを含むコードの場所によっては、これが PersonalizationProvider 基本クラスを実装するクラスへの部分参照 (Namespace.ClassName または Namespace.Classname、AssemblyName だけなど) である場合と、完全修飾アセンブリ参照である場合があります。

子要素

なし

親要素

要素

説明

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルで必要なルート要素です。

system.web

構成ファイル内に含まれる ASP.NET の構成設定のルート要素を指定します。ASP.NET Web アプリケーションを設定し、アプリケーションの動作方法を制御する構成要素を格納します。

webParts

Web パーツ パーソナル化プロバイダの指定やパーソナル化承認の設定ができる他、Web パーツの接続によって使用される WebPartTransformer クラスを拡張したカスタム クラスを追加できます。

personalization

Web パーツ パーソナル化プロバイダの指定、および Web パーツ パーソナル化承認の設定を行います。

providers

現在の Web アプリケーションの Web パーツ パーソナル化プロバイダを定義します。

解説

Web アプリケーションが既定の信頼レベルである Medium 以上で実行されていない場合は、パーソナル化が失敗します (Web.config ファイルで <trust level="" /> 要素を使用するとカスタムの信頼レベルを設定できます)。PersonalizationAdministration クラスと SqlPersonalizationProvider クラスは、どちらも初期化時に信頼レベルが Low になっていないか確認します。アプリケーションを信頼レベル Low で実行するよう構成し、アプリケーションのパーソナル化データの管理に既定の SqlPersonalizationProvider を使用すると、アプリケーションが最初にパーソナル化データにアクセスしようとしたときに、その操作が失敗します。これは、信頼レベル Low で実行されている ASP.NET ワーカー プロセスが、System.Data.SqlClient 名前空間のさまざまなクラスを呼び出すために必要なアクセス許可を保持していないためです。

既定の構成

次の既定の add 要素は、.NET Framework Version 2.0 においてルートの Web.config ファイルで構成されています。

<providers>
  <add name="AspNetSqlPersonalizationProvider" 
    type="System.Web.UI.WebControls.WebParts.SqlPersonalizationProvider"
    connectionStringName="LocalSqlServer"
  />
</providers>

使用例

プロバイダを追加する方法の例を次に示します。

<webParts>
  <personalization defaultProvider="AspNetSqlPersonalizationProvider">
    <providers>
      <add name="AspNetSqlPersonalizationProvider"
      type="System.Web.UI.WebControls.WebParts.SqlPersonalizationProvider"
        connectionStringName="LocalSqlServer" 
        applicationName="/" />
    </providers>
  </personalization>
</webParts>

プロバイダは、マシン レベル、サイト レベル、およびアプリケーション レベルでのみ定義できます。

要素情報

構成セクション ハンドラ

System.Web.Configuration.WebPartsSection

構成メンバ

WebPartsPersonalization.Providers

構成できる場所

Machine.config

ルート レベルの Web.config

アプリケーション レベルの Web.config

必要条件

IIS 5.0、5.1、および 6.0

.NET Framework 2.0

Visual Studio 2005

参照

処理手順

方法 : Location の設定を使用して特定のディレクトリを構成する

方法 : ASP.NET 構成設定をロックする

概念

ASP.NET 構成の概要

ASP.NET の構成のシナリオ

ASP.NET 構成の保護

参照

system.web 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

configuration 要素 (全般設定スキーマ)

webParts の providers の clear 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

webParts の providers の remove 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)

WebPartsSection

WebPartsPersonalization

SqlPersonalizationProvider

System.Configuration

System.Web.Configuration

その他の技術情報

全般構成設定 (ASP.NET)

ASP.NET 構成設定

ASP.NET Web サイトの管理

ASP.NET 構成 API