スレッド処理
アプリケーションを開発する場合、プロセッサがシングルまたはマルチのいずれの場合でも、アプリケーションにユーザーとの迅速な対話を提供する必要があります。これはアプリケーションがほかの処理の実行中であっても同じことです。アプリケーションによるユーザーへの迅速な応答を維持すると同時に、ユーザー イベントの合間やその処理中にプロセッサを使用する最も強力な方法は、複数の実行スレッドを使用することです。ここでは、スレッド処理の基本概念について、マネージ スレッド処理の概念と使用方法を中心に説明します。スレッド処理全般、特に Microsoft Windows オペレーティング システムでのスレッド処理の詳細については、『Microsoft Platform SDK』、および www.msdn.microsoft.com にある Microsoft® MSDN® で開発者プログラムに関するトピックを参照してください。
このセクションの内容
- マネージ スレッド処理の基本
マネージ スレッド処理の概要と、マルチ スレッドをどのようなときに使用するかについて説明します。 - スレッドの使用とスレッド処理
スレッドの作成、開始、一時停止、再開、および中止について説明します。 - マネージ スレッド処理の実施
同期のレベル、デッドロックと競合状態の回避方法、シングル プロセッサのコンピュータとマルチ プロセッサのコンピュータの問題など、スレッド処理の各種の注意点について説明します。 - スレッド処理オブジェクトと機能
スレッドの動作や、別のスレッドによってアクセスされるオブジェクトのデータを同期するために使用するマネージ クラスについて説明し、スレッド プールのスレッドの概要を示します。
関連項目
- アプリケーション ドメイン
アプリケーション ドメインの概要と共通言語インフラストラクチャによるアプリケーション ドメインの使用について説明します。 - 非同期呼び出しの組み込み
非同期プログラミングの概要を説明します。 - 異なるアプリケーション ドメインのオブジェクトどうしの .NET リモート処理によるアクセス
アプリケーション ドメイン境界を越えて通信する分散アプリケーションの構築方法の概要について説明し、そのサンプルを示します。