次の方法で共有


イメージ リソース

イメージ リソースを作成するには、次の 3 つの手順を実行します。

  1. 名前付きリソースが含まれる XML ベースの .resx ファイルを作成します。

  2. Resgen.exe を使用して、この .resx ファイルを .resources ファイルに変換します。

  3. DLL を作成し、アセンブリ生成ツール (AL) を使用して .resources ファイルを埋め込みます。

    **メモ   **AL の詳細については、「付録 B : リソース ツール」を参照してください。

文字列の場合と同じように、イメージ リソースが既定以外のカルチャにローカライズされる場合は、各カルチャおよび言語に依存しない既定のカルチャについて、このプロセスを行う必要があります。また、AL の使用時にカルチャを指定する必要もあります。

イメージ リソースでは、最初の手順である .resx ファイルの作成手順が文字列の場合より複雑です。.resx ファイルを作成する方法はいくつかありますが、最終的には、BASE64 エンコーディングを使用して ASCII テキストにリソースを変換し、XML 形式の .resx ファイルに埋め込む必要があります。

ResXGen - リソースを変換するための使いやすいツールであり、このチュートリアルに収録されています。この小さなコンソール アプリケーションは、引数として、イメージ ファイルの名前、.resx 出力ファイルの名前、およびリソースに付ける名前の 3 つをとります。Graphic サンプル アプリケーションの Build.bat ファイルから、コマンド ラインの例を次に引用します。

ResXGen /i:un.jpg /o:Images.resx /n:flag

ソース コードの説明など、このツールの詳細については、「付録 B : リソース ツール」を参照してください。

ResEditor - リソースを変換するためのもう 1 つのツールであり、このチュートリアルに収録されています。この Windows フォーム アプリケーションを使用すると、.resources ファイル内にあるビットマップ、アイコン、文字列などのリソースを追加したり削除したりできます。[プロパティ] ウィンドウを使用することにより、ResEditor では、グラフィック リソースのプロパティを調べたり、文字列リソースを直接編集したりできます。

このツールの使用方法を説明するために (ツールを見ただけではわかりにくい可能性があります)、前述の WorldCalc サンプルと Graphic サンプルからドイツ語のリソースを結合して、共通の .resources ファイルを作成するプロセスについて説明します。ResEditor を起動し、WorldCalc サンプル ディレクトリにある Visual Basic または Visual C# 用の \de サブディレクトリから MyStrings.de.resources を開きます。プロパティ ウィンドウに文字列名と値のペアが一覧表示されます。ResEditor の下部にある [Add] コントロール グループで "flag" と入力し、[Add] ボタンをクリックします (文字を入力するとボタンが使用可能になります)。左側のコントロールとプロパティのツリーに、新しいノードが追加されます。新しい flag ノードを選択し、すぐ右の省略記号ボタン (...) をクリックします。WorldDocs サンプルの \flags サブディレクトリに移動し、de-DE.jpg イメージ ファイルを指定します。Flag ビットマップのプロパティにサムネイル イメージ (この場合はドイツのビットマップ) が表示されます。このときの画面を次に示します。

ソース コードの説明など、このツールの詳細については、「付録 B : リソース ツール」を参照してください。

参照

リソースのパッケージ化 | コードによるリソースの取得 | リソースのまとめ | 付録 A : リソースに関する追加情報 | 付録 B : リソース ツール