XslTransform への XmlDataDocument の入力
Microsoft .NET Framework は XML DOM を実装し、XML ドキュメント内のデータや追加のクラスへのアクセスを実現するため、XML ドキュメント内で読み込み、書き込み、および移動を行うことができます。System.Xml 名前空間にある XmlDataDocument は、DataSet 内のリレーショナル データと同期する機能を使用して、データへのリレーショナル アクセスを提供します。DataSet のリレーショナル表現を通じて構造化 XML を同時に表示および操作したり、XmlDataDocument の DOM 表現を通じて半構造化 XML を操作したりできます。このため、XmlDataDocument は XML 環境とリレーショナル環境の境界を越えて機能します。
データがリレーショナル構造に格納されている場合、そのデータを XSLT 変換への入力として使用するには、そのリレーショナル データを DataSet に読み込み、それを XmlDataDocument に関連付けます。XslTransform への入力である XPathNavigator は、IXPathNavigable インターフェイスを通じて XmlDataDocument に実装されます。リレーショナル データを受け取り、それを DataSet に読み込み、XmlDataDocument 内で同期を使用すると、そのリレーショナル データに対して XSLT 変換を実行できます。
リレーショナル データへの変換の適用については、「DataSet への XSLT 変換の適用」を参照してください。
参照
Dataset と XmlDataDocument の同期 | XslTransform クラスを使用した XSLT 変換 | XslTransform クラスによる XSLT プロセッサの実装 | 変換における XPathNavigator | 変換における XPathNodeIterator | XslTransform への XPathDocument の入力 | XslTransform への XmlDocument の入力 | XmlDataDocument のメンバ | XmlDataDocument クラス