プライベート クラウド環境をセキュリティで保護する方法
Azure のプライベート クラウド、CloudSimple サービス、CloudSimple ポータルに対してロールベースのアクセス制御 (RBAC) を定義します。 プライベート クラウドの vCenter にアクセスするためのユーザー、グループ、ロールは、VMware SSO を使用して指定します。
CloudSimple サービスの Azure RBAC
CloudSimple サービスの作成には、Azure サブスクリプションの所有者ロールまたは共同作成者ロールが必要です。 既定では、すべての所有者および共同作成者が CloudSimple サービスを作成し、CloudSimple ポータルにアクセスして、プライベート クラウドを作成したり管理したりすることができます。 作成できる CloudSimple サービスは、各リージョンにつき 1 つだけです。 特定の管理者にアクセスを限定するには、次の手順に従ってください。
- Azure portal で新しいリソース グループに CloudSimple サービスを作成します。
- リソース グループの Azure RBAC を指定します。
- ノードを購入し、CloudSimple サービスと同じリソース グループを使用します。
以後、CloudSimple サービスの表示と CloudSimple ポータルの起動は、このリソース グループの所有者と共同作成者の特権を持つユーザーに限定されます。
詳細については、「Azure ロールベースのアクセス制御 (Azure RBAC) とは」を参照してください。
プライベート クラウドの vCenter の RBAC
プライベート クラウドを作成すると、vCenter SSO ドメインに既定のユーザー CloudOwner@cloudsimple.local
が作成されます。 CloudOwner ユーザーには、vCenter を管理するための特権が与えられます。 vCenter SSO には、さまざまなユーザーにアクセス権を付与するための ID ソースが別途追加されます。 vCenter には、新たにユーザーを追加する際に使用できる定義済みのロールとグループが設定されます。
vCenter に新しいユーザーを追加する
- プライベート クラウドにおける CloudOwner@cloudsimple.local ユーザーの権限をエスカレートします。
- CloudOwner@cloudsimple.local を使用して vCenter にサインインします。
- vCenter シングル サインオン ユーザーを追加します。
- vCenter シングル サインオン グループにユーザーを追加します。
定義済みのロールとグループについて詳しくは、「VMware vCenter の CloudSimple プライベート クラウド アクセス許可モデル」の記事を参照してください。
新しい ID ソースを追加する
プライベート クラウドの vCenter SSO ドメインに使用する ID プロバイダーを別途追加できます。 ID プロバイダーは認証の働きをし、また、vCenter SSO グループはユーザーの承認の働きをします。
- プライベート クラウドの vCenter の ID プロバイダーとして Active Directory を使用する。
- プライベート クラウドの vCenter の ID プロバイダーとして Azure AD を使用する。
- プライベート クラウドにおける CloudOwner@cloudsimple.local ユーザーの権限をエスカレートします。
- CloudOwner@cloudsimple.local を使用して vCenter にサインインします。
- ID プロバイダーから vCenter シングル サインオン グループにユーザーを追加します。
プライベート クラウド環境のネットワークをセキュリティで保護する
プライベート クラウド環境のネットワーク セキュリティは、ネットワーク アクセスのセキュリティを保護し、リソース間のネットワーク トラフィックをコントロールすることで制御されます。
プライベート クラウド リソースへのアクセス
プライベート クラウドの vCenter とリソースへのアクセスは、セキュリティで保護されたネットワーク接続上で行われます。
- ExpressRoute 接続 。 オンプレミス環境との間には、ExpressRoute によって待ち時間の短い高帯域幅の安全な接続が確保されます。 オンプレミスのサービス、ネットワーク、ユーザーは、この接続を使用してプライベート クラウドの vCenter にアクセスすることができます。
- サイト間 VPN ゲートウェイ 。 サイト間 VPN により、オンプレミスから安全なトンネルを介してプライベート クラウドのリソースにアクセスできます。 どのオンプレミス ネットワークがプライベート クラウドへのネットワーク トラフィックを送受信できるかは、ユーザーが指定します。
- ポイント対サイト VPN ゲートウェイ 。 プライベート クラウドの vCenter に対して迅速にリモート アクセスするには、ポイント対サイト VPN 接続を使用します。
プライベート クラウドのネットワーク トラフィックを制御する
プライベート クラウドのネットワーク トラフィックは、ファイアウォール テーブルとファイアウォール規則によって制御します。 ファイアウォール テーブルに定義された規則の組み合わせに基づいて、送信元ネットワーク アドレス (IP アドレス) と送信先ネットワーク アドレス (IP アドレス) との間のネットワーク トラフィックを制御できます。
- ファイアウォール テーブルを作成します。
- ファイアウォール テーブルに規則を追加します。
- ファイアウォール テーブルを VLAN/サブネットに接続します。