Power Platform データフローでオンプレミス データ ゲートウェイを使用する
オンプレミスの SQL Server データベースやオンプレミスの SharePoint サイトなど、クラウドに存在しないデータ ソースと Power Platform データフローとの間でデータをすばやく安全に転送するためには、オンプレミス データ ゲートウェイをインストールします。 管理者権限があるすべてのゲートウェイを表示し、それらのゲートウェイに対する権限と接続を管理することができます。
前提条件
Power BI サービス
Power BI Pro ライセンスまたは PPU ライセンス。 お持ちでない場合は、 サインアップして 60 日間無料でご利用いただけます。
オンプレミスのデータ ソースに対してクエリを実行するデータフローを作成するには、次のいずれかが必要です。
- ゲートウェイの管理者アクセス許可。
- ゲートウェイに対する接続作成者のアクセス許可。
- 使用するデータ ソースのゲートウェイ接続が、ユーザーとなっているゲートウェイで既に作成されていること。
Power Apps
Power Apps アカウント。 お持ちでない場合は、 サインアップして 30 日間無料でご利用いただけます。
ゲートウェイの管理者権限。 これらのアクセス許可は、インストールするゲートウェイに対して既定で提供されます。 管理者は、ゲートウェイに対するアクセス許可を他のユーザーに付与できます。
オンプレミス ゲートウェイを使用してオンプレミス データへのアクセスをサポートするライセンス。 詳細情報: 「Power Apps の価格」ページの「Power Apps のプランを確認する」の表の「データへの接続」の行。
ゲートウェイをインストールする
オンライン サービスから、オンプレミス データ ゲートウェイを直接インストールできます。
Note
- 一般的に、サポートされているバージョンのオンプレミス データ ゲートウェイを使用していることを確認することをお勧めします。 オンプレミス データ ゲートウェイの新しい更新プログラムを毎月リリースしています。 現在 Microsoft では、オンプレミス データ ゲートウェイの最新の 6 リリースのみを積極的にサポートしています。
- 2022 年 4 月以降、必要なゲートウェイの最小バージョンは 2021 年 2 月になります。 以前のバージョンのゲートウェイを使用して更新するデータフローは、更新を停止する可能性があります。
Power BI サービスからゲートウェイをインストールする
Power BI サービスからゲートウェイをインストールするには:
Power BI サービスの右上隅にあるダウンロード ボタンを選び、[データ ゲートウェイ] を選びます。
「オンプレミス データ ゲートウェイをインストールする」に記載されている手順を使用して、ゲートウェイをインストールします。
Power Apps からゲートウェイをインストールする
Power Apps からゲートウェイをインストールするには:
powerapps.com の左側のナビゲーション ウィンドウで、[データ]>[ゲートウェイ] を選びます。
[新しいゲートウェイ] を選びます。
[オンプレミス データ ゲートウェイ] セクションで、[ダウンロード] を選びます。
「オンプレミス データ ゲートウェイをインストールする」に記載されている手順を使用して、ゲートウェイをインストールします。
データフローでオンプレミス データ ソースを使用する
新しいデータフローを作成する方法については、データ ソースからのデータフローの作成に関するページを参照してください。
データ ソースの一覧から、オンプレミスのデータ ソースを選びます。
オンプレミスのデータにアクセスするために使用されるエンタープライズ ゲートウェイの接続の詳細を指定します。 ゲートウェイ自体を選択し、選択したゲートウェイの資格情報を指定する必要があります。 自分が管理者になっているゲートウェイだけが一覧に表示されます。
データフロー作成ツールを使用して、特定のデータフローに使用されるエンタープライズ ゲートウェイを変更したり、すべてのクエリに割り当てられているゲートウェイを変更したりできます。
Note
データフローでは、新しいゲートウェイを使用して、必須のデータ ソースの検索または作成が試みられます。 それができない場合、選んだゲートウェイから必要なすべてのデータフローを使用できるようになるまで、ゲートウェイを変更することはできません。
ゲートウェイのアクセス許可を表示および管理する
Power BI サービス ゲートウェイのアクセス許可
Power BI サービスの右上隅にある設定ボタンを選び、[ゲートウェイの管理] を選んで、目的のゲートウェイを選びます。
ゲートウェイにユーザーを追加するには、[管理者] テーブルを選び、管理者として追加するユーザーのメール アドレスを入力します。 データフローでデータ ソースを作成または変更するには、ゲートウェイに対する管理者権限が必要です。 管理者は、ユーザーの追加、アクセス許可の設定、使用可能なすべてのユーザー ソースに対する接続の作成、ゲートウェイの削除を含む、ゲートウェイのフル コントロール権限を持ちます。
ゲートウェイにユーザーを追加する場合は、次の条件が適用されます。
選択したゲートウェイで既存のデータ ソースが利用できることが検出された場合、ユーザー名 フィールドと パスワード フィールドに事前入力されます。
この時点で [次へ] を選択すると、その既存のデータ ソースを使用しているとみなされ、そのデータ ソースに対するアクセス許可のみが必要になります。
認証情報フィールドのいずれかを編集して [次へ] を選択すると、既存のデータ ソースを編集しているとみなされ、その時点でゲートウェイの管理者である必要があります。
選択されたゲートウェイで既存のデータソースが利用可能であることが検出されない場合、ユーザー名とパスワードフィールドは空白になり、クレデンシャルフィールドを編集して次へを選択すると、ゲートウェイに新しいデータソースを作成すると見なされます。
ゲートウェイに対するデータ ソース ユーザー権限しか持っていない場合は、1.b と 2 を達成できず、データフローを作成できません。
Power Apps ゲートウェイのアクセス許可
powerapps.com の左側のナビゲーション ウィンドウで、[ゲートウェイ] を選んでから、目的のゲートウェイを選びます。
ゲートウェイにユーザーを追加するには、[ユーザー] を選び、ユーザーまたはグループを指定してから、アクセス許可レベルを指定します。 データフロー内でゲートウェイを使用して新しいデータ ソースを作成するには、ゲートウェイに対する管理者アクセス許可が必要です。 管理者は、ユーザーの追加、アクセス許可の設定、使用可能なすべてのユーザー ソースに対する接続の作成、ゲートウェイの削除を含む、ゲートウェイのフル コントロール権限を持ちます。
ゲートウェイ接続を表示および管理する
Power BI サービス ゲートウェイ接続
Power BI サービスの右上隅にある設定ボタンを選び、[ゲートウェイの管理] を選んで、目的のゲートウェイを選びます。
目的の操作を実行します。
- 詳細を表示し、設定を編集するには、[ゲートウェイ クラスターの設定] を選びます。
- ユーザーをゲートウェイの管理者として追加するには、[管理者] を選びます。
- ゲートウェイにデータ ソースを追加するには、[データ ソースの追加] を選び、データ ソース名を入力して [データソース設定] でデータソースの種類を選びます。次に、デー タソースを使用するユーザーのメール アドレスを入力します。
- ゲートウェイを削除するには、ゲートウェイ名の右側にある省略記号を選び、[削除] を選びます。
Power Apps ゲートウェイ接続
powerapps.com の左側のナビゲーション バーで、[ゲートウェイ] を選んでから、目的のゲートウェイを選びます。
目的の操作を実行します。
詳細を表示、設定を編集、またはゲートウェイを削除するには、[接続] を選んでから、接続を選びます。
接続を共有するには、[共有] を選んでユーザーを追加または削除します。
Note
SQL Server 接続など、一部の種類の接続のみを共有できます。 詳しくは、Power Apps でのキャンバス アプリ リソースの共有に関する記事をご覧ください。
接続を管理する方法について詳しくは、Power Apps でのキャンバス アプリ接続の管理に関するページをご覧ください。
制限事項
エンタープライズ ゲートウェイとデータフローを使用する際には、既知の制限がいくつかあります。
古いデータ ゲートウェイが使用されている場合、データフローの更新が失敗する可能性があります。 2022 年 4 月以降、最低限必要なデータ ゲートウェイのバージョンは 2021 年 2 月になります。
各データフローでは、1 つのゲートウェイだけを使用できます。 したがって、すべてのクエリは同じゲートウェイを使用して構成する必要があります。
ゲートウェイを変更すると、データフロー全体に影響があります。
複数のゲートウェイが必要な場合、ベスト プラクティスは、複数のデータフロー (ゲートウェイごとに 1 つ) を構築することです。 次に、計算機能またはテーブル参照機能を使用してデータを統合します。
データフローは、エンタープライズ ゲートウェイを使用した場合のみサポートされます。 個人用ゲートウェイは、ドロップダウン リストおよび設定画面で選べません。
データフロー内でゲートウェイを使用して新しいデータ ソースを作成することは、管理者 のアクセス許可を持つユーザーに対してのみサポートされます。
使用可能 または 使用 + 共有 権限を持つユーザーは、データフローの作成時に既存の接続を使用できます。
次のコネクタがサポートされています。
トラブルシューティング
オンプレミスのデータ ソースを使用してデータフローを発行しようとすると、次の MashupException エラーが発生することがあります。
AzureDataLakeStorage failed to get the response:
'The underlying connection was closed: An unexpected error occurred on a send.'
このエラーが発生するのは、通常、プロキシを介して Azure Data Lake Storage エンドポイントに接続しようとしているが、オンプレミス データ ゲートウェイのプロキシ設定が正しく構成されていない場合です。 プロキシ設定の構成方法の詳細については、「オンプレミス データ ゲートウェイのプロキシ設定の構成」を参照してください。
ゲートウェイに関する問題のトラブルシューティングや、ネットワークのゲートウェイ サービスの構成の詳細については、「オンプレミス データ ゲートウェイのドキュメント」を参照してください。
使用しているゲートウェイのバージョンで問題が発生している場合は、最新バージョンで問題が解決されている可能性があるため、最新バージョンに更新してみてください。 ゲートウェイの更新の詳細については、「オンプレミス データ ゲートウェイを更新する」を参照してください。