医療データ ソリューションの SDOH データセット - 変換 (プレビュー) に関する概要
重要
- これはプレビュー機能です。
- プレビュー機能は運用環境での使用を想定しておらず、機能が制限されている可能性があります。 これらの機能を公式リリースの前に使用できるようにすることで、顧客が一足先にアクセスし、そこからフィードバックを得ることができます。
- サービス使用条件を確認するには、Microsoft Fabric の医療データ ソリューションを参照してください。
健康の社会的決定要因 (SDOH) とは、健康転帰に影響を与える社会経済的要因を指します。 これらの決定要因には、個人がどこで生まれ、成長し、生活し、働き、年齢を重ねるか、収入や資源へのアクセスなどの要因が含まれます。 SDOH データを使用すると、患者の健康と幸福に影響を与える非医学的要因に関する洞察を得ることができ、より的を絞ったケア介入を設計できます。
医療データ ソリューションの SDOH データセット - 変換 (プレビュー) では、地理レベルの SDOH データセットを CSV (コンマ区切り値) または XLSX (Excel Open XML スプレッドシート) 形式でインジェスト、保存し、分析することができます。 SDOH データは、臨床、画像、請求などの他の医療データと組み合わせることで、公衆衛生、ケア管理、リスク層別化のための統合分析をサポートします。
この機能は、SDOH データを臨床データや請求データなどのコア医療ドメインと統合し、大規模な分析を強化します。 データ パイプラインは、地理レベルの SDOH データセットの表形式への変換を合理化し、医療データ モデルの下でレイク内のデータを保持します。
SDOH データセット - 変換 (プレビュー) は、Microsoft Fabric の医療データ ソリューションのオプション機能です。 特定のニーズやシナリオに応じて、使用するかどうかを柔軟に決定できます。
機能を展開、構成、使用する方法については、以下を参照してください:
- SDOH データセット - 変換 (プレビュー) のデプロイと構成
- SDOH データセット - 変換 (プレビュー) でパブリック データセットを準備する
- SDOH データセット - 変換 (プレビュー) を使用する
概念アーキテクチャ
SDOH データセット - 変換 (プレビュー) では、医療データ ソリューションにおけるデータ アーキテクチャと管理 で説明されている革新的なメダリオン レイクハウスの設計が使用されます。
この機能のメダリオン アーキテクチャは、次の 3 つの基本レイヤーで構成されます:
ブロンズ: ロー ゾーンとも呼ばれるこのレイヤーは、SDOH データセットを XLSX ファイルや CSV ファイルなどの元の形式で保存します。 インジェスト前に、次の 3 つの重要な情報セットを追加して生のデータセットを準備します。
- データセット メタデータ: データセット名、発行機関、発行日などの詳細を含めます。
- レイアウト: 社会的決定要因の名前、説明、単位、カテゴリなど、省略された SDOH メトリックを定義します。
- 場所の構成: 州、郡、郡の連邦情報処理シリーズ (FIPS) など、データセット内の場所情報を指定します。
このレイヤーでは、インジェスト ノートブックによってデータセットの各シートがテーブルに変換されます。 データセットのメタデータとレイアウト情報は、1 つの共通テーブルに格納されます。
調和キーは、各 SDOH メトリックのカテゴリを示す注釈またはタグとして機能します。 例:
- 総加重人口 には、調和キー 統計情報 が割り当てられます。
- 民間退役軍人の総数 は、退役軍人に割り当てられられます。
これらのキーを使用して、発行元に関係なく、データセット内およびデータセット間で関連するメトリックを識別してクエリを実行し、分析のユースケースを強化します。
シルバー: このレイヤーは エンリッチ ゾーンとも呼ばれ、ブロンズ レイクハウスをソースとする SDOH データセットをカスタム データ モデル内に格納します。 SDOH パブリック データセットには定義済みの標準や高速ヘルスケア相互運用性リソース (FHIR) リソースがないため、カスタム データ モデルを使用して SDOH データを保持します。
このレイヤーのエンティティ関係は次のとおりです。
ゴールド: キュレーション ゾーンとも呼ばれ、このレイヤーは、対応するシルバー レイクハウスをソースとする SDOH データを格納します。 プレビュー リリースでは、ブロンズとシルバーのレイヤーに重点が置かれています。 ただし、ゴールド レイヤーは、SDOH と他のコア医療モダリティ (臨床、イメージング、請求など) を統合する、基盤となる医療データ ソリューション アーキテクチャで使用できます。 このレイヤーを使用すると、リスク層別化ダッシュボード、治療管理分析、および同様の価値に基づくケアのユースケースなど、さまざまな分析モデルを構築できます。
