供給リスク評価の概要
Microsoft Dynamics 365 Supply Chain Management の供給リスク評価により、供給リスクを特定し、サプライ チェーンの混乱を防ぐために行動することができます。
供給リスク評価ワークスペース は、サプライヤーのパフォーマンスとリスク分析レポート とともに、サプライマネジャーが調達不足と遅延に遭遇するリスクを理解するのに役立ちます。 これにより、企業はサプライ チェーンを最適化する際に、コストと回復力のバランスをとるための積極的な行動を起こすことができます。
次の図は、供給リスク評価 のワークスペースの例を示しています。
次の図は、購入予定品の リスク評価 レポートの例です。 このレポートは、サプライヤーのパフォーマンスおよびリスク分析レポートのひとつです。
この機能セットの最初のリリースは、リリース バージョン 10.0.31 で利用可能です。 このリリースは、サプライヤーによる納品パフォーマンスに焦点を当てています。 計画発注に基づいたランク付けとリスク評価が可能になります。
この機能により、以下のタスクを実行できます:
- サプライヤーと製品の供給実績をさまざまな側面から測定します。
- 将来の計画供給に対するリスク評価を導き出します。
このリリースには次の機能は含まれていません:
- 財務格付け、コンプライアンス、セキュリティ、その他のリスクなどの他の側面に沿ったベンダーの総合的な評価
- 生産など、他のタイプの供給によるリスク
入り口としての供給リスク評価ワークスペース
供給リスク評価 ワークスペースは、実行可能な項目のリストと組み込まれた Power BI レポートから構成されています。 ベンダーの定時完全履行 (OTIF) 評価や製品ランキングなどの指標が表示されます。 また、過去のパフォーマンスを将来の供給のリスクとして表します。 計画発注書を使用すると、同じ業績と傾向が将来も続いた場合にリスクにさらされる量と金額の観点からリスクを定量化できます。
発見されたリスクを軽減するには、さまざまなアプローチを取ることができます。 たとえば、ベンダーを多様化したり、計画に異なる配送方法や調達場所を使用したりできます。 計画を更新した後、供給リスクを再評価し、改善点を検証できます。
次のステップ
- 供給リスク評価の構成 に記載の説明に従って、機能をオンにして設定します。
- 供給リスク評価 ワークスペースを開いて、過去に低い評価を受けた製品やベンダーの発見を開始し、サプライヤーのリスクを発見し、対処するための実行可能なワークスペース に記載の通り、パフォーマンスとサプライリスク分析のための Power BI レポートにアクセスします。
- 詳細なパフォーマンスとリスク分析については、Power BI レポート を開いてください。