ユーザー アクセスの監査
Dynamics 365 for Customer Engagement は、ユーザー アクセスを監査する機能をサポートしています。 記録される情報には、ユーザーが Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) へのアクセスをいつ開始したか、アクセス元が Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) Web アプリケーションか、Dynamics 365 for Outlook か、または Web サービスへの SDK 呼び出しかが含まれます。
ユーザー アクセス監査の有効化
ユーザー アクセスの監査は、組織レベルで有効化されます。 ユーザー アクセス監査を有効化/無効化するには、対象組織のレコードを取得し、その組織の Organization.IsUserAccessAuditEnabled
属性を更新する必要があります。 組織に対するグローバル監査も、組織レコードの Organization.IsAuditEnabled
属性を true
に設定して有効化する必要があります。 ユーザー アクセス元、例えば Web アプリケーション、Dynamics 365 for Outlook または SDK などを監査するには、アクセスしているエンティティで監査を有効にする必要があります。
ユーザー アクセス監査の頻度は、Organization.UserAccessAuditingInterval
属性を使用して読み取りまたは設定することができます。 既定の属性の値 4 は、4 時間ごとに、ユーザー アクセスが監査されることを示します。
組織およびエンティティの監査を有効にする方法の詳細については、「監査のエンティティおよび属性の構成」を参照してください。
ユーザー アクセス イベントのフィルタリング
ユーザー アクセスに関連する監査レコードを検索するには、コードによって組織の Audit
レコードを取得し、Audit.Action
の値でフィルタリングする必要があります。 サポートされている監査アクションを識別するため、AuditAction
という列挙体が提供されています。 ユーザー アクセスに関連するアクションを、次の一覧に示します。
AuditAction.UserAccessviaWeb
AuditAction.UserAccessviaWebServices
AuditAction.UserAccessAuditStarted
AuditAction.UserAccessAuditStopped
UserAccessviaWeb
は、Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) Web アプリケーションまたは Outlook からのアクセスを示します。UserAccessviaWebServices
は、SDK からの Web サービス要求を示します。AuditAction
列挙体は、アプリケーションのプロジェクトにSampleCode\CS\HelperCode\OptionSets.cs
またはSampleCode\VB\HelperCode\OptionSets.vb
を含めた場合に、コードで使用可能です。
関連項目
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) の監査エンティティのデータ変更
監査のエンティティおよび属性の構成
サンプル: エンティティのデータ変更を監査する
サンプル: ユーザー アクセスの監査