次の方法で共有


Cookie API の概要

この記事では、Cookie データの設定および取得に使用される Microsoft Dynamics 365 Commerce オンライン ソフトウェア開発キット (SDK) のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) の概要を説明します。

Cookie を保存する前に、ユーザーは同意を得る必要があります。 Dynamics 365 Commerce オンライン SDKには、Cookie の読み取り/書き込み操作がユーザーの同意に依存することの保証を提供します。

Dynamics 365 Commerce オンライン SDKには、次のインターフェイスに示すように、props.context.request.cookie API 内から Cookie にアクセスする API が用意されています。

export interface ICookieContext {
    get<T>(cookieName: string): ICookieValue<T>;
    set<T>(cookieName: string, cookieValue: T, options?: ICookieSetOptions): void;
    getCartCookie(): string;
    setCartCookie(cart: Cart, isAuthenticated: boolean): void;
    getCheckoutCartCookie(): string;
    setCheckoutCartCookie(cart: Cart, isAuthenticated: boolean): void;
    removeCheckoutCartCookie(): void;
    remove(cookieName: string): void;
    isConsentGiven(): boolean;
    setConsentCookie(): void;
    deleteConsentCookie(): void;
    getTargetIdCookie(): string;
}

setConsentCookie() API は、Cookie が書き込まれる前に、ユーザーの同意を得るために使用されます。

isConsentGiven() API は、ユーザーの同意が得されているかどうかを判断するために使用されます。

次の例は、Cookie の設定方法を示しています。

this.props.context.request.cookies.set<string>('favoriteColor', 'blue');

API が呼び出される前にユーザーの同意が得ない場合、SDK はすべての設定オプションのキューを保持し、ユーザーが同意した後にのみ Cookie を設定します。

次の例では、Cookie 値を取得する方法を示します。

const favColor = this.props.context.request.cookies.get<string>('favoriteColor');

追加リソース

要求プロパティ オブジェクト

アプリ設定

プラットフォーム設定ファイル

モジュール定義ファイルの拡張

対話型コンポーネントの概要

ローカル開発中にサインイン状態をモックする

コンテキストに基づいてモジュール プロパティを表示するように構成する

CultureInfoFormatter クラスを使用したグローバライズ モジュール

Azure Key Vault を使用してキー管理のセキュリティを強化する