VerticalStackLayout

[アーティクル]
09/30/2024

.NET マルチプラットフォームアプリ UI (.NET MAUI) VerticalStackLayout は、子ビューを 1 次元の縦方向のスタックに整理します。StackLayout の代替となる、より高性能な手段です。さらに VerticalStackLayout は、他の子レイアウトを含む親レイアウトとして使用できます。

VerticalStackLayout は次の特性を定義します。

double 型の Spacing は、各子ビュー間のスペースの量を示します。このプロパティの既定値は 0です。

このプロパティは、BindableProperty オブジェクトがサポートしています。つまり、データバインディングの対象にすることができ、スタイルを設定できます。

次の XAML は、さまざまな子ビューを含む VerticalStackLayout を作成する方法を示しています:

<ContentPage xmlns="http://schemas.microsoft.com/dotnet/2021/maui"
             xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2009/xaml"
             x:Class="StackLayoutDemos.Views.VerticalStackLayoutPage">
    <VerticalStackLayout Margin="20">
        <Label Text="Primary colors" />
        <Rectangle Fill="Red"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Yellow"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Blue"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Label Text="Secondary colors" />
        <Rectangle Fill="Green"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Orange"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Purple"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
    </VerticalStackLayout>
</ContentPage>

この例では、Label オブジェクトと Rectangle オブジェクトを含む VerticalStackLayout を作成します。既定では、子ビュー間にスペースはありません。

VerticalStackLayout displaying different child views screenshot.

Note

Margin プロパティの値は、要素とその隣接する要素の間の距離を表します。詳細については、「コントロールの位置定する」を参照してください。

子ビュー間のスペース

VerticalStackLayout 内の子ビュー間の間隔は、Spacing プロパティを double 値に設定することで変更できます。

<ContentPage xmlns="http://schemas.microsoft.com/dotnet/2021/maui"
             xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2009/xaml"
             x:Class="StackLayoutDemos.Views.VerticalStackLayoutPage">
    <VerticalStackLayout Margin="20"
                         Spacing="10">
        <Label Text="Primary colors" />
        <Rectangle Fill="Red"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Yellow"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Blue"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Label Text="Secondary colors" />
        <Rectangle Fill="Green"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Orange"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
        <Rectangle Fill="Purple"
                   HeightRequest="30"
                   WidthRequest="300" />
    </VerticalStackLayout>
</ContentPage>

この例では、子ビュー間にデバイスに依存しない 10 単位のスペースがある、Label オブジェクトと Rectangle オブジェクトを含む VerticalStackLayout を作成します。

VerticalStackLayout displaying different child views with spacing screenshot.

ヒント

Spacing プロパティを負の値に設定すると、子ビューを重ね合わせることができます。

子ビューの位置とサイズ

VerticalStackLayout 内の子ビューのサイズと位置は、子ビューの HeightRequest プロパティと WidthRequest プロパティの値や、その HorizontalOptions プロパティの値によって異なります。 VerticalStackLayout では、子ビューのサイズが明示的に設定されていない場合に、使用可能な幅に合わせて子ビューが展開されます。

VerticalStackLayout の HorizontalOptions プロパティとその子ビューは、配置レイアウト設定をカプセル化する LayoutOptions 構造体からフィールドに設定できます。このレイアウト設定は、親レイアウト内の子ビューの位置とサイズを決定します。

ヒント

必要でなければ、HorizontalOptions の VerticalStackLayout プロパティを設定しないでください。 LayoutOptions.Fill の既定値によって、レイアウトの最適化が最大になります。このプロパティの変更にはコストがあり、メモリを消費します。これは、既定値を再設定した場合でも同じです。

次の XAML の例では、VerticalStackLayout の各子ビューに配置設定を決めます。

<ContentPage xmlns="http://schemas.microsoft.com/dotnet/2021/maui"
             xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2009/xaml"
             x:Class="StackLayoutDemos.Views.VerticalStackLayoutPage">
    <VerticalStackLayout Margin="20"
                         Spacing="6">
        <Label Text="Start"
               BackgroundColor="Gray"
               HorizontalOptions="Start" />
        <Label Text="Center"
               BackgroundColor="Gray"
               HorizontalOptions="Center" />
        <Label Text="End"
               BackgroundColor="Gray"
               HorizontalOptions="End" />
        <Label Text="Fill"
               BackgroundColor="Gray"
               HorizontalOptions="Fill" />
    </VerticalStackLayout>
</ContentPage>

この例では、Label オブジェクトに配置設定を決め、VerticalStackLayout 内の位置を制御します。 Start、Center、End、Fill の各フィールドは、親の VerticalStackLayout 内の Label オブジェクトの配置を定義するために使用します。

VerticalStackLayout displaying aligned child views screenshot.

VerticalStackLayout は、レイアウトの方向とは反対にある子ビューの配置設定のみに従います。したがって、VerticalStackLayout 内の Label 子ビューは、その HorizontalOptions プロパティを配置フィールドのうちのひとつに設定します。

Start は、Label を VerticalStackLayout の左側に配置します。
Center。これは Label を VerticalStackLayout の中央に配置します。
End は、Label を VerticalStackLayout の右側に配置します。
Fill。これにより、Label によって VerticalStackLayout の幅が埋まるようになります。