Entity SQL リファレンス

[アーティクル]
04/07/2023

このセクションには Entity SQL のリファレンス記事が含まれています。この記事では、Entity SQL 演算子をカテゴリ別にまとめてグループ化します。

算術演算子

算術演算子は、数値データ型が 1 つ以上含まれる 2 つの式の間で、数学的な操作を実行します。次の表は、Entity SQL の算術演算子の一覧です。

演算子	使用
+ (加算)	加算。
/ (除算)	除算。
% (剰余)	除算の剰余
* (乗算)	乗算。
- (負符号)	否定
- (減算)	減算。

正規関数

正規関数とは、すべてのデータプロバイダーがサポートし、あらゆるクエリテクノロジで使用できる関数です。次の表に正規関数の一覧を示します。

関数	種類
集計 Entity SQL 正規関数	集計 Entity SQL 正規関数について説明します。
数値演算正規関数	数値演算 Entity SQL 正規関数について説明します。
文字列正規関数	文字列 Entity SQL 正規関数について説明します。
日付と時刻の正規関数	日付と時刻の Entity SQL 正規関数について説明します。
ビット単位の正規関数	ビット単位の Entity SQL 正規関数について説明します。
その他の正規関数	ビット単位、日付/時刻、文字列、数学、または集計に分類されない関数について説明します。

比較演算子

比較演算子は、Byte、Int16、Int32、Int64、Double、Single、Decimal、String、DateTime、Date、Time、DateTimeOffset のデータ型に対して定義されます。比較演算子が適用される前に、オペランドに対して暗黙の型の昇格が行われます。比較演算子は常にブール値を取得します。 1 つ以上のオペランドが null である場合、結果は null になります。

等価演算子および非等価演算子は、Boolean 型など、ID を持つオブジェクト型に対して定義されます。 ID を含む非プリミティブオブジェクトは、同じ ID を共有している場合に等価と見なされます。次の表は、Entity SQL の比較演算子の一覧です。

演算子	説明
= (等しい)	2 つの式の等価性を比較します。
> (より大きい)	2 つの式を比較して、左の式の値が右の式の値よりも大きいかどうかを判別します。
>= (以上)	2 つの式を比較して、左の式の値が右の式の値以上であるかどうかを判別します。
IS [NOT] NULL	クエリ式が NULL かどうかを調べます。
< (より小さい)	2 つの式を比較して、左の式の値が右の式の値よりも小さいかどうかを判別します。
<= (以下)	2 つの式を比較して、左の式の値が右の式の値以下であるかどうかを判別します。
[NOT] BETWEEN	式の結果が指定の範囲内の値になるかどうかを判断します。
\!= (等しくない)	2 つの式を比較して、左の式の値が右の式の値と等しくないかどうかを判別します。
[NOT] LIKE	指定された文字列が指定されたパターンと一致するかどうかを判断します。

論理演算子と CASE 式演算子

論理演算子は、条件の真偽をテストします。 CASE 式は、一連のブール式を評価して結果を判定します。次の表に論理演算子と CASE 式演算子を示します。

演算子	説明
&& (論理 AND)	論理 AND。
! (論理 NOT)	論理 NOT。
\|\| (論理 OR)	論理 OR。
CASE	一連のブール式を評価して結果を決定します。
THEN	WHEN 句が true に評価された場合の結果です。

クエリ演算子

クエリ演算子は、エンティティデータを返すクエリ式を定義するために使用されます。次の表にクエリ演算子を示します。

演算子	使用
FROM	SELECT ステートメントで使用するコレクションを指定します。
GROUP BY	クエリ (SELECT) 式によって返されるオブジェクトをグループ化するよう指定します。
GroupPartition	引数値のコレクションを返します。この値は、集計の関係先であるグループパーティションから投影されたものです。
HAVING	グループまたは集計の検索条件を指定します。
LIMIT	ORDER BY 句と共に使用されて、物理ページングを実行します。
ORDER BY	SELECT ステートメントで返されるオブジェクトで使用される並べ替え順を指定します。
SELECT	クエリによって返される投影の要素を指定します。
SKIP	ORDER BY 句と共に使用されて、物理ページングを実行します。
TOP	クエリ結果の先頭から指定した行セットだけを返すよう指定します。
WHERE	クエリによって返されるデータを条件に基づいてフィルター処理します。

リファレンス演算子

リファレンスは、特定のエンティティセットにある特定のエンティティへの論理ポインター (外部キー) です。 Entity SQL では、リファレンスの構築、分解、およびナビゲートを行うための次の演算子がサポートされています。

演算子	使用
CREATEREF	エンティティセット内のエンティティへの参照を作成します。
DEREF	参照値を逆参照し、その逆参照の結果を生成します。
KEY	参照またはエンティティ式のキーを抽出します。
NAVIGATE	リレーションシップ内のエンティティ型間を移動するために使用します。
REF	エンティティインスタンスへの参照を返します。

集合演算子

Entity SQL は各種の強力な集合演算機能を備えています。これには、UNION、INTERSECT、EXCEPT、EXISTS などの Transact-SQL 演算子に類似する集合演算子が含まれます。 Entity SQL では、重複排除 (SET)、メンバーシップのテスト (IN)、および結合 (JOIN) の演算子もサポートされています。次の表は、Entity SQL の集合演算子の一覧です。

演算子	使用
ANYELEMENT	複数値のコレクションから要素を抽出します。
EXCEPT	EXCEPT オペランドの左辺のクエリ式から返される結果のうち、右辺のクエリ式でも返される結果を除いた、重複しない値のコレクションを返します。
[NOT] EXISTS	コレクションが空かどうかを調べます。
FLATTEN	コレクションのコレクションをフラット化して単一のコレクションに変換します。
[NOT] IN	コレクション内に一致する値があるかどうかを調べます。
INTERSECT	INTERSECT オペランドの左右両方のクエリ式によって返される個別の値のコレクションを返します。
OVERLAPS	2 つのコレクションに共通の要素が存在するかどうかを調べます。
SET	重複する要素をすべて除外した新しいコレクションを生成することによって、オブジェクトのコレクションを 1 つの集合に変換するために使用されます。
UNION	複数のクエリの結果を 1 つのコレクションに結合します。

型演算子

Entity SQL では、式 (値) の型の構築、クエリの実行、および操作を行うことができます。次の表に型の操作に使用される演算子を示します。

演算子	使用
CAST	あるデータ型の式を別のデータ型に変換します。
COLLECTION	FUNCTION 演算で使用され、エンティティ型または複合型のコレクションを宣言します。
IS [NOT] OF	式の型が指定の型であるか、またはそのサブタイプであるかを判断します。
OFTYPE	クエリ式を使用して、指定された型のオブジェクトのコレクションを返します。
名前付きの型コンストラクター	エンティティ型または複合型のインスタンスの作成に使用されます。
MULTISET	値のリストからマルチセットのインスタンスを作成します。
ROW	1 つまたは複数の値から構造的に型付けされた匿名レコードを構築します。
TREAT	特定の基本データ型のオブジェクトを指定の派生型のオブジェクトとして処理します。

その他の演算子

次の表にその他の Entity SQL 演算子を示します。

演算子	使用
+ (文字列連結)	Entity SQL で文字列を連結するために使用されます。
. (メンバーアクセス)	構造型概念モデル型のインスタンスのプロパティ値またはフィールド値にアクセスするために使用されます。
-- (コメント)	Entity SQL コメントを含めます。
FUNCTION	Entity SQL クエリで実行できるインライン関数を定義します。

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