GDI+ での楕円および円弧
Graphics クラスの DrawEllipse メソッドおよび DrawArc メソッドを使用すると楕円と円弧を簡単に描画できます。
楕円の描画
楕円を描画するには、Graphics オブジェクトと Pen オブジェクトが必要です。 Graphics オブジェクトは DrawEllipse メソッドを備え、Pen オブジェクトには楕円のレンダリングに使用される線の属性 (幅や色など) が格納されます。 Pen オブジェクトは、引数の 1 つとして DrawEllipse メソッドに渡されます。 DrawEllipse メソッドに渡されるその他の引数によって、楕円の四角形領域が指定されます。 次の図は、楕円と四角形領域を共に示しています。
次の例では楕円を描画します。四角形領域は幅が 80、高さが 40、左上隅が (100, 50) です。
myGraphics.DrawEllipse(myPen, 100, 50, 80, 40);
myGraphics.DrawEllipse(myPen, 100, 50, 80, 40)
DrawEllipse は Graphics クラスのオーバーロードされたメソッドであるため、いくつかの方法で引数を指定できます。 たとえば、Rectangle を作成し、Rectangle を DrawEllipse メソッドに引数として渡すことができます。
Rectangle myRectangle = new Rectangle(100, 50, 80, 40);
myGraphics.DrawEllipse(myPen, myRectangle);
Dim myRectangle As New Rectangle(100, 50, 80, 40)
myGraphics.DrawEllipse(myPen, myRectangle)
円弧の描画
円弧は楕円の一部です。 円弧を描画するには、Graphics クラスの DrawArc メソッドを呼び出します。 DrawArc メソッドのパラメーターは DrawEllipse メソッドのパラメーターと同じですが、DrawArc では開始角度と掃引角度が必要な点が異なります。 次の例では、開始角度が 30 度で、掃引角度が 180 度の円弧を描画します。
myGraphics.DrawArc(myPen, 100, 50, 140, 70, 30, 180);
myGraphics.DrawArc(myPen, 100, 50, 140, 70, 30, 180)
次の図は、円弧、楕円、および四角形領域を示しています。
関連項目
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