Web ブラウザー形式の MFC アプリケーションの作成
Web ブラウザー スタイルのアプリケーションは、インターネット (HTML やアクティブなドキュメントなど) やイントラネット、およびローカル ファイル システムおよびネットワーク上のフォルダーから情報にアクセスできます。 CHtmlView
からアプリケーションのビュー クラスを派生させることで、実質的に WebBrowser コントロールをビューに提供することで、アプリケーションを Web ブラウザーにします。
MFC ドキュメント/ビュー アーキテクチャに基づいて Web ブラウザー アプリケーションを作成するには
MFC アプリケーションの作成 の指示に従います。MFC アプリケーション ウィザードの [ アプリケーションの種類 ] ページで、[ Document/ビュー アーキテクチャ ] ボックスが選択されていることを確認します。 ( 単一のドキュメント または 複数のドキュメント。ただし、 Dialog ベースではありません)。
Review Generated Classes ページで、Base クラスドロップダウン メニューを使用して
CHtmlView
を選択します。スケルトン アプリケーションに組み込むその他のオプションを選択します。
完了 を選択します。
WebBrowser コントロールは、ハイパーリンクと UNIFORM Resource Locator (URL) ナビゲーションを介した Web 参照をサポートします。 このコントロールは、ユーザーが以前に参照したサイト、フォルダー、ドキュメントを前後に参照できるようにする履歴リストを保持します。 コントロールは、ナビゲーション、ハイパーリンク、履歴リスト、お気に入り、セキュリティを直接処理します。 アプリケーションでは、WebBrowser コントロールをアクティブなドキュメント コンテナーとして使用して、アクティブなドキュメントをホストすることもできます。 そのため、Microsoft Excel スプレッドシートや Word 文書などの豊富な形式のドキュメントを、WebBrowser コントロール内からその場で開いて編集できます。 WebBrowser コントロールは、任意の ActiveX コントロールをホストできる ActiveX コントロール コンテナーでもあります。
Note
WebBrowser ActiveX コントロール (そのため、 CHtmlView
) は、Internet Explorer 4.0 以降がインストールされている Windows バージョンで実行されているアプリケーションでのみ使用できます。
CHtmlView
は単に Microsoft Web ブラウザー コントロールを実装するため、印刷のサポートは他のCView
派生クラスとは同じではありません。 代わりに、WebBrowser コントロールは、プリンターのユーザー インターフェイスと印刷を実装します。 その結果、 CHtmlView
は印刷プレビューをサポートせず、フレームワークは他の MFC アプリケーションで使用できる CView::OnPreparePrinting
、 CView::OnBeginPrinting
、 CView::OnEndPrinting
など、他の印刷サポート機能を提供しません。
CHtmlView
は、Web ブラウザー コントロールのラッパーとして機能し、アプリケーションに Web ページまたは HTML ページへのビューを提供します。 ウィザードは、ビュー クラス内の OnInitialUpdate
関数のオーバーライドを作成し、Microsoft Visual C++ Web サイトへのナビゲーション リンクを提供します。
void CWebView::OnInitialUpdate()
{
CHtmlView::OnInitialUpdate();
// TODO: This code navigates to a popular spot on the web.
// Change the code to go where you'd like.
Navigate2(_T("https://learn.microsoft.com/"),
NULL,
NULL);
}
このサイトを独自のサイトに置き換えるか、 LoadFromResource
メンバー関数を使用して、プロジェクトのリソース スクリプトに存在する HTML ページをビューの既定のコンテンツとして開くことができます。 次に例を示します。
void CWebView::OnInitialUpdate()
{
CHtmlView::OnInitialUpdate();
// TODO: This code navigates to a popular spot on the web.
// Change the code to go where you'd like.
LoadFromResource(IDR_HTML1);
}
関連項目
MFC サンプル MFCIE
MFC アプリケーション ウィザード
コンパイラとビルドのプロパティの設定
プロパティ ページ
コンパイラとビルドのプロパティの設定