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XML メッセージ エンベロープ

XML エンベロープは、Microsoft BizTalk Serverによって送受信される XML インスタンス メッセージ内で 2 つの目的を果たします。

  • XML エンベロープには、XML ドキュメント内のデータを補足するデータを格納できます。 XML 逆アセンブラーでこのデータをメッセージ コンテキストに昇格することにより、さまざまな BizTalk Server コンポーネントから簡単にアクセスすることが可能になります。 送信 XML インスタンス メッセージの場合、XML アセンブラーを使用すると、メッセージ コンテキストからインスタンス メッセージの送信に含めるエンベロープに値を降格できます。

  • XML エンベロープを使用して、複数の XML ドキュメントを単一の有効な XML インスタンス メッセージに結合できます。 単一のルート タグ内にある複数のドキュメントをラップするエンベロープがない場合、複数のドキュメントを含む XML インスタンス メッセージは、整形式 XML として扱われません。

    通常の XML エンベロープ (太字で示されている) には、エンベロープに含まれる 1 つ以上の XML ドキュメント (通常フォントで示されている) を区切るためのデータとタグの両方が格納されます。

  
  <envelope fieldAttrib1="..." fieldAttrib2="..." ...>     <fieldElem1>...</fieldElem1>     <fieldElem2>...</fieldElem2>     ...     <body>  
    <document1>  
        ...  
    </document1>  
    <document2>  
        ...  
    </document2>  
    ...  
</body>    ...</envelope>  

XML エンベロープ (太字で示されている) には、エンベロープに含まれる XML ドキュメント (通常フォントで示されている) を区切るデータやタグを格納する必要はありませんが、これは一般的な方法ではありません。

  
      <envelope>  
    <document1>  
        ...  
    </document1>  
    <document2>  
        ...  
    </document2>  
    ...  
</envelope>  

この場合、XML エンベロープに含まれるのは、開始エンベロープ タグおよび終了エンベロープ タグだけです。

参照

入れ子になった XML メッセージ エンベロープ
XML メッセージの構造
封筒のスキーマを作成する方法