メッセージ処理を管理するためのメッセージの内容の使用方法
プロパティの昇格には、 識別フィールド と プロパティ フィールドの 2 種類があり、後者ではプロパティ スキーマが使用されます。 BizTalk エディターでは、[プロパティの昇格] ダイアログ ボックスを使用して、これらの種類のプロパティの昇格を管理します。このダイアログ ボックスには、[スキーマ] ノードの [プロパティの昇格] プロパティを使用してアクセスできます。
Note
昇格できる値にはいくつかの制限があります。 詳細については、「 プロパティの昇格」の表を参照してください。
シナリオの詳細に基づいて、使用するプロパティの昇格の種類を決める必要があります。 識別フィールド プロパティの昇格とプロパティ フィールドプロパティの昇格の違いを次に示します。
識別フィールドは メッセージ ルーティングに参加できないため、フィルター式には表示されません。 識別フィールドは、オーケストレーションのコンテキスト内でのみ使用できます。ただし、メッセージの送受信を行うときのオーバーヘッドが少なくなります。
識別フィールド には、サイズの制限はありません。 プロパティ フィールド は 255 文字に制限されています。
識別フィールドでは 、個別の成果物を作成する必要はありません。一方 、プロパティ フィールドでは、プロパティ スキーマの作成とメンテナンスが必要です。
これらの考慮事項を考慮して、メッセージ ルーティングまたは追跡目的で昇格されたプロパティを使用する場合にのみ、ノードをプロパティ フィールド として昇格する必要があります。 それ以外の場合は、オーケストレーション内から昇格されたプロパティにのみアクセスする場合は、 識別フィールド がプロパティ フィールドよりもはるかに安価で軽量で、使いやすいという事実を利用 する必要があります。
識別フィールド メカニズムを使用して昇格されたプロパティは、オーケストレーション内からのみアクセスでき、パイプラインやポートなどからはアクセスできません。 一方、 プロパティ フィールド とプロパティ スキーマ メカニズムを使用して昇格されたプロパティは、これらすべてのコンポーネントからアクセスできます。 また、プロパティ フィールドの値が 255 文字までに制限されていて、識別フィールドの値には制限がないという点も、重要な相違点といえます。
このセクションでは、これらの 2 種類のプロパティの昇格について説明します。また、メッセージ スキーマに対して、昇格させたプロパティを BizTalk エディターによって設定する方法についても説明します。