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フラット ファイル メッセージの構造

Microsoft BizTalk Serverのコンテキストでは、フラット ファイル インスタンス メッセージは、ヘッダー、本文、トレーラーという 3 つの論理部分をその順序で含めることができるテキスト ファイルです。 ヘッダーおよびトレーラーはいずれも省略できます。 3 つすべての部分から成るフラット ファイル インスタンス メッセージの例を次に示します。太字で表示されている部分が本文です。

Microsoft Corporation  
One Microsoft Way  
Redmond, WA 98033  
  
TRANSACTION-1111,1  
  

フラット ファイル インスタンス メッセージのヘッダー、本文、およびトレーラーをフラット ファイル逆アセンブラーが正しく識別するためには、それぞれについて、個別のスキーマを作成し、構成する必要があります。

フラット ファイル インスタンス メッセージの特定の部分内では、データの各項目がレコードとしてグループ化されます。レコード自体はサブ レコードを含むことができ、最終的には、個別のデータ項目 (フィールド) を含むことができます。 これらのレコードおよびフィールドは、基本的な 2 種類の方法を用いて相互に区別されます。 1 つ目は、位置指定による方法です。この方法では、各データ項目があらかじめ決められた長さになるように定義されます。長さの短いデータ項目は、埋め込み文字を使って決められた長さになるように調整されます。 2 つ目は、区切り記号を使った方法です。この方法では、データ項目が、1 つまたは複数の特殊文字を使って区切られます。 埋め込み文字は不要ですが、区切り文字 (または区切り文字列) がデータ自体に含まれていた場合を考慮する必要があります。

以降では、フラット ファイル インスタンス メッセージのヘッダー、本文、およびトレーラーが、BizTalk Server によってどのように処理されるかについて簡単に説明します。特に、省略可能な部分が存在するかどうかの判別方法のほか、受信フラット ファイル インスタンス メッセージの各部分を分割し、送信フラット ファイル インスタンス メッセージの各部分を結合する方法について取り上げます。 また、このセクションでは、位置指定レコード/フィールドが使用されたフラット ファイル インスタンス メッセージと、区切り記号付きレコード/フィールドが使用されたフラット ファイル インスタンス メッセージとの違いについても詳しく説明しています。

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