SMTP アダプター
簡易メール転送プロトコル (SMTP) アダプタは、Microsoft BizTalk Server を実行しているサーバーと他のアプリケーション間で SMTP を介して情報を交換するために使用します。 BizTalk Server から他のアプリケーションにメッセージを送信するには、電子メール メッセージを作成し、指定した電子メール アドレスに配信します。 内部的には、SMTP 送信アダプタで SMTP ベースの電子メール メッセージを作成し、送信先の電子メール アドレスに送信します。 送信先電子メール アドレスは、SMTP アダプタのプロパティです。 このプロパティは、SMTP 送信ポートを構成するとき、BizTalk エクスプローラに表示されます。
SMTP アダプターは、 TO、 FROM、 CC 、 SUBJECT の各プロパティでワイルドカード文字をサポートし、実際の値に解決します。 TO、FROM、CC の各プロパティのワイルドカード文字を解決できない場合、SMTP トランスポートはエラーをログに記録し、中断されたキューにメッセージを入れるか、メッセージをバックアップ トランスポートにリダイレクトします。 SUBJECT プロパティでワイルドカード文字を解決できない場合、メッセージは プロパティとまったく同じように指定された SUBJECT プロパティ ("Message %MessageID%" など) で送信されます。
既定では、SMTP メッセージのメッセージ テキストはプレーンテキストです。 メッセージ本文で HTML を使用するために、メッセージ テキストに HTML ファイルの内容を使用するようアダプタを構成できます。
SMTP セキュリティの問題の詳細については、「 SMTP アダプターのセキュリティに関する推奨事項」を参照してください。
SMTP アダプタは、1 つの送信アダプタのみで構成されています。 SMTP 送信アダプタでは、SMTP アダプタを使用する送信ポートを制御します。
このトピックでは、SMTP 送信アダプタを通過するメッセージ フローについて説明します。
SMTP 送信アダプタ
SMTP 送信アダプタは、サーバーからメッセージを取得して、電子メール受信者に送信するための SMTP サーバーに送信します。 SMTP 送信アダプタで取得するメッセージの内容の取得元は、BizTalk メッセージ オブジェクトのボディ部、指定したファイル、またはアダプタ構成時に表示されるダイアログ ボックスに入力したテキストです。
SMTP サーバーに正常にメッセージが送信されると、メッセージ ボックス データベースからメッセージが削除されます。
SMTP 送信アダプタ経由で送信するメッセージについては、配信通知および開封確認メッセージを要求できます。 SMTP アダプターは、SMTP From ヘッダーで指定されたアドレスに通知と開封確認を配信します。
SMTP サーバーでの認証
SMTP サーバーでの認証を要求した場合、SMTP 送信アダプタによって、以下のいずれかの認証の種類が使用されます。
基本。 : ユーザーが指定した資格情報を使用して認証を行います。
プロセス アカウント (NTLM) : 現在のプロセスの資格情報を使用して認証を行います。