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JavaScript または TypeScript を使って BLOB コンテナーを削除および復元する

この記事では、JavaScript 用の Azure Storage クライアント ライブラリを使ってコンテナーを削除する方法について説明します。 コンテナーの論理的な削除を有効にしている場合は、削除されたコンテナーを復元できます。

前提条件

  • この記事の例では、JavaScript 用の Azure Blob Storage クライアント ライブラリを操作するように設定されたプロジェクトが、既にあることを前提としています。 パッケージのインストール、モジュールのインポート、データ リソースを操作するための認可済みクライアント オブジェクトの作成など、プロジェクトのセットアップについては、「Azure Blob Storage と JavaScript の概要」を参照してください。
  • 認可メカニズムには、BLOB コンテナーを削除するためのアクセス許可、または論理的に削除されたコンテナーを復元するためのアクセス許可が必要です。 詳細については、次の REST API 操作の認可ガイダンスを参照してください。

コンテナーを削除する

コンテナーを削除するには、BlobServiceClient クラスの次のメソッドを使います。

また、ContainerClient クラスの次のメソッドを使用してコンテナーを削除することもできます。

コンテナーを削除した後、少なくとも 30 秒間は同じ名前のコンテナーを作成することはできません。 同じ名前のコンテナーを作成しようとすると、HTTP エラー コード 409 (Conflict) で失敗します。 コンテナーまたはそれに含まれる BLOB に対して他の操作を実行しようとすると、HTTP エラー コード 404 (Not Found) で失敗します。

次の例では、BlobServiceClient オブジェクトを使用して、指定したコンテナーを削除しています。

async function deleteContainer(blobServiceClient, containerName) {
  
  return await blobServiceClient.deleteContainer(containerName);
}

次の例は、指定したプレフィックスで始まるすべてのコンテナーを削除する方法を示しています。

async function deleteContainersWithPrefix(blobServiceClient, prefix) {

  const containerOptions = {
    includeDeleted: false,
    includeMetadata: false,
    includeSystem: true,
    prefix
  }

  for await (const containerItem of blobServiceClient.listContainers(containerOptions)) {

    try{
      const containerClient = blobServiceClient.getContainerClient(containerItem.name);

      await containerClient.delete();
  
      console.log(`Deleted ${containerItem.name} container - success`);
    }catch(ex){
      console.log(`Deleted ${containerItem.name} container - failed - ${ex.message}`);
    }
  }
}

削除されたコンテナーを復元する

ストレージ アカウントでコンテナーの論理的な削除が有効になっている場合は、コンテナーが削除された後も、指定した保持期間中であればコンテナーとその内容を復旧できます。 論理的に削除されたコンテナーは、 BlobServiceClient オブジェクトを使用して復元できます。

次の例では、削除されたコンテナーを検索し、その削除されたコンテナーのバージョン ID を取得した後、その ID を undeleteContainer メソッドに渡してコンテナーを復元します。

async function undeleteContainer(blobServiceClient, containerName) {
  
  // Version to restore
  let containerVersion;

  const containerOptions = {
    includeDeleted: true,
    prefix: containerName
  }

  // Find the deleted container and restore it
  for await (const containerItem of blobServiceClient.listContainers(containerOptions)) {
    if (containerItem.name === containerName) {
      containerVersion = containerItem.version;
    }
  }

  const containerClient = await blobServiceClient.undeleteContainer(
    containerName,
    containerVersion,
  );
}

リソース

JavaScript 用 Azure Blob Storage クライアント ライブラリを使用したコンテナーの削除の詳細については、次のリソースを参照してください。

コード サンプル

  • こちらの記事 (GitHub) の JavaScript および TypeScript のコード サンプルを参照してください

REST API の操作

Azure SDK for JavaScript には Azure REST API に基づいて構築されたライブラリが含まれるため、使い慣れた JavaScript パラダイムを通じて REST API 操作を利用できます。 コンテナーを削除または復元するためのクライアント ライブラリ メソッドでは、次の REST API 操作が使用されます。

クライアント ライブラリのリソース

こちらもご覧ください

  • この記事は、JavaScript/Typescript の Blob Storage 開発者ガイドの一部です。 詳細については、JavaScript/Typescript アプリの構築に関するセクションにある開発者ガイド記事の完全な一覧を参照してください。