システム正常性レポートを使用したトラブルシューティング
Azure Service Fabric コンポーネントは、追加の設定なしで、クラスター内のすべてのエンティティについてのシステム正常性レポートを提供します。 正常性ストア は、システム レポートに基づいてエンティティを作成および削除します。 さらに、エンティティの相互作用をキャプチャする階層で、それらを編成します。
注意
正常性に関する概念については、「 Service Fabric の正常性モニタリングの概要」を参照してください。
システム正常性レポートは、クラスターとアプリケーションの動作状況を可視化し、問題にフラグを設定します。 システム正常性レポートは、アプリケーションとサービスを対象に、エンティティが実装されて正しく動作していることを Service Fabric の観点から確認します。 レポートは、サービスのビジネス ロジックの正常性モニタリングや応答のないプロセスの検出を提供するものではありません。 ユーザー サービスでロジックに固有の情報を追加して正常性データを強化できます。
注意
ユーザー ウォッチドッグによって送信された正常性レポートは、システム コンポーネントでエンティティが作成された 後 にのみ表示できます。 エンティティが削除されると、正常性ストアは関連付けられているすべての正常性レポートを自動的に削除します。 エンティティの新しいインスタンスが作成される場合も同じことが当てはまります。 たとえば、サービス レプリカのステートフルな永続化インスタンスが新しく作成されるときです。 古いインスタンスに関連付けられているすべてのレポートが削除され、ストアからクリーンアップされます。
システム コンポーネント レポートはソース別に識別され、"System." プレフィックスで始まります。 ウォッチドッグのソースに同じプレフィックスを使用することはできません (無効なパラメーターを持つレポートが拒否されるため)。
いくつかのシステム レポートを確認して、何がレポートのトリガーになっているかを理解し、レポートに表示された問題を修正する方法を学習しましょう。
注意
Service Fabric では、指定した条件に関するレポートが継続的に追加され、クラスターおよびアプリケーションの状況をより詳細に把握できます。 既存のレポートに詳細情報を追加して改善し、迅速に問題を解決することができます。
クラスター システム正常性レポート
クラスターの正常性エンティティが、正常性ストアに自動的に作成されます。 すべてが正常に動作している場合、システム レポートは作成されません。
ネットワーク コンピューターの消失
System.Federation は、ネットワーク コンピューターの消失を検出するとエラーを報告します。 レポートのデータは個々のノードから収集され、ノード ID がプロパティ名に含まれます。 Service Fabric リング全体でネットワーク コンピューターの消失が 1 件あった場合、通常は、ギャップ レポートの両側を表す 2 つのイベントを想定できます。 さらに多くのネットワーク コンピューターが消失している場合、イベントの数はもっと多くなります。
レポートは、グローバル リース タイムアウトを Time to Live (TTL) として指定します。 レポートは、条件が有効な限り、TTL の半分の期間ごとに再送信されます。 イベントは、期限切れになると自動的に削除されます。 期限切れ時に削除する動作により、レポート ノードが停止した場合でも、レポートが正常性ストアから適切にクリーンアップされます。
- SourceId: System.Federation
- プロパティ: Neighborhood で始まり、ノードの情報が含まれます。
- 次のステップ: ネットワーク コンピューターが消失した原因を調査します。 たとえば、クラスター ノード間の通信をチェックします。
[再構築]
クラスター ノードに関する情報は、Failover Manager (FM) サービスによって管理されます。 FM がそのデータを失う (データの損失状態になる) と、クラスター ノードに関する情報が最新であることを FM は保証できなくなります。 その場合、システムが再構築処理へと移行し、System.FM は、その状態を再構築するために、クラスター内のすべてのノードからデータを収集します。 再構築処理は、ネットワークの問題やノードの問題によって途中で停止してしまうこともあります。 同じことは、Failover Manager Master (FMM) サービスでも起こる可能性があります。 FMM は、クラスターに含まれるすべての FM の所在を追跡するステートレスなシステム サービスです。 FMM のプライマリは常に、ID が最も 0 に近いノードです。 このノードがドロップした場合に再構築がトリガーされます。 前述したいずれかの症状が起こると、System.FM または System.FMM から、エラー レポートを通じてその旨が警告されます。 再構築が停止するタイミングとしては、次の 2 つのフェーズが考えられます。
ブロードキャストを待機しているとき: FM/FMM は、ブロードキャスト メッセージに対して他のノードから返される応答を待機します。
- 次のステップ: ノード間にネットワーク接続の問題があるかどうかを調査します。
ノードを待機しているとき: FM/FMM は既に、他のノードからブロードキャストへの応答を受信しており、特定のノードからの応答を待機しています。 正常性レポートには、FM/FMM がどのノードの応答を待機しているが一覧表示されます。
- 次のステップ: FM/FMM と一覧に表示されているノードとの間のネットワーク接続を調査します。 一覧表示されている各ノードについて、他の問題の可能性も調べてください。
SourceID: System.FM または System.FMM
プロパティ: Rebuild。
次のステップ: ノード間のネットワーク接続を調査すると共に、正常性レポートの説明に記載されているノードがあれば、その特定のノードの状態を調査します。
シード ノードの状態
一部のシード ノードが正常でない場合、System.FM はクラスター レベルの警告を報告します。 シード ノードは、基になるクラスターの可用性を維持するノードです。 特定の種類のネットワーク障害が発生しているときに、他のノードとのリースを確立し、タイブレーカーとして機能することで、クラスターが確実に稼働し続けるうえで役立ちます。 クラスターでシード ノードの大部分がダウンしていて、元に戻らない場合、クラスターは自動的にシャットダウンします。
ノードの状態が [ダウン]、[削除済み]、または [不明] の場合、シード ノードは正常ではありません。 シード ノード状態の警告レポートには、すべての正常でないシード ノードが詳細情報と共に一覧表示されます。
- SourceID: System.FM
- プロパティ: SeedNodeStatus
- 次のステップ: この警告がクラスターに表示される場合は、次の修正手順に従います。Service Fabric バージョン 6.5 以降を実行しているクラスターの場合:Azure 上の Service Fabric クラスターでは、シード ノードが停止した後、Service Fabric は自動的にそれを非シード ノードに変更しようとします。 そうなるようにするには、プライマリ ノード タイプの非シード ノードの数が、ダウンしているシード ノードの数以上になるようにします。 そのために、必要に応じて、プライマリ ノード タイプにノードを追加します。 クラスターの状態によっては、問題を解決するまでに時間がかかる場合があります。 これが完了すると、警告レポートは自動的にクリアされます。
Service Fabric スタンドアロン クラスターでは、すべてのシード ノードが正常にならないと警告レポートをクリアできません。 シード ノードが正常でない理由に応じて、さまざまなアクションを実行する必要があります。シード ノードが [ダウン] の場合、ユーザーがそのシード ノードを起動する必要があります。シード ノードが [削除済み] または [不明] の場合、このシード ノードをクラスターから削除する必要があります。 すべてのシード ノードが正常になると、警告レポートは自動的にクリアされます。
6\.5 より前のバージョンの Service Fabric を実行しているクラスターの場合:この場合、警告レポートを手動でクリアする必要があります。 レポートをクリアする前に、すべてのシード ノードが正常になったことをユーザーが確認する必要があります: シード ノードが [ダウン] の場合、ユーザーがそのシード ノードを起動する必要があります。シード ノードが [削除済み] または [不明] の場合、そのシード ノードをクラスターから削除する必要があります。 すべてのシード ノードが正常になったら、PowerShell から次のコマンドを使用して警告レポートをクリアします。
PS C:\> Send-ServiceFabricClusterHealthReport -SourceId "System.FM" -HealthProperty "SeedNodeStatus" -HealthState OK
ノード システム正常性レポート
System.FMは Failover Manager サービスを表し、クラスター ノードに関する情報を管理する権限です。 どのノードにも、ノードの状態を示す System.FM からのレポートが 1 つあるはずです。 ノードの状態が削除されると、ノード エンティティは削除されます。 詳細については、RemoveNodeStateAsync に関する記事をご覧ください。
ノードを上/下に移動
System.FM は、ノードがリングに参加する (稼動している) と、OK と報告します。 ノードがリングから外れる (アップグレードのため、または単に障害が発生しているため停止している) と、エラーを報告します。 正常性ストアによって構築された正常性の階層は、デプロイ済みエンティティに対して、System.FM ノード レポートに関連したアクションを実行します。 その階層では、ノードは、デプロイ済みのすべてのエンティティの仮想的な親ノードと見なされます。 そのノードにデプロイされたエンティティは、ノードが System.FM によって起動されたものとしてレポートされた場合、エンティティに関連付けられているインスタンスと同じインスタントと共に、クエリを通じて公開されます。 System.FM によってノードの停止または再起動が新規インスタンスとして報告されると、正常性ストアは、停止したノードまたはノードの以前のインスタンスのみに存在している可能性のあるデプロイ済みエンティティを自動的にクリーンアップします。
- SourceId: System.FM
- プロパティ: State。
- 次のステップ: ノードがアップグレードのために停止している場合は、アップグレード後に復帰する必要があります。 この例では、正常性状態が OK に切り替わる必要があります。 ノードが復帰しない場合、またはエラーが発生した場合は、さらに問題を調査する必要があります。
ノードの稼動を表す正常性状態 OK の System.FM イベントの例を次に示します。
PS C:\> Get-ServiceFabricNodeHealth _Node_0
NodeName : _Node_0
AggregatedHealthState : Ok
HealthEvents :
SourceId : System.FM
Property : State
HealthState : Ok
SequenceNumber : 8
SentAt : 7/14/2017 4:54:51 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:14 PM
TTL : Infinite
Description : Fabric node is up.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/14/2017 4:55:14 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
証明書の有効期限
System.FabricNode は、ノードで使用されている証明書の期限が近づくと警告を報告します。 ノードごとに次の 3 つの証明書があります: Certificate_cluster、Certificate_server、Certificate_default_client。 有効期限が 2 週間以上先の場合は、レポートの正常性状態は OK になります。 有効期限が 2 週間以内の場合は、レポートの種類は警告になります。 これらのイベントの TTL は無制限で、イベントはノードがクラスターから切り離されると削除されます。
- SourceId: System.FabricNode
- プロパティ: Certificate で始まり、証明書の種類に関する詳細が含まれます。
- 次のステップ: 有効期限が近い場合は、証明書を更新します。
ロード容量違反
Service Fabric Load Balancer は、ノード容量違反を検出すると警告を報告します。
- SourceId: System.PLB
- プロパティ: Capacity で始まります。
- 次のステップ: 提供されたメトリックを確認し、ノードの現在の容量を表示します。
リソース ガバナンス メトリックのノード容量の不一致
クラスター マニフェストで定義されているノード容量が、リソース ガバナンス メトリック (メモリと CPU コア数) の実際のノード容量よりも大きい場合、System.Hosting が警告を報告します。 リソース ガバナンスを使用する最初のサービス パッケージが指定されたノードに登録された時点で、正常性レポートが表示されます。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: ResourceGovernance。
- 次のステップ: これは、サービス パッケージの管理が想定どおりに適用されず、リソース ガバナンスが正しく機能しなくなるため、問題になります。 これらのメトリックについて適切なノード容量を設定してクラスター マニフェストを更新するか、またはノード容量を指定せずに、利用可能なリソースを Service Fabric に自動検出させてください。
アプリケーション システム正常性レポート
System.CM は Cluster Manager サービスを表し、アプリケーションに関する情報を管理する権限です。
State
System.CM は、アプリケーションが作成または更新されたときに OK を報告します。 アプリケーションが削除されると、ストアからアプリケーションを削除できるように、正常性ストアに通知します。
- SourceId: System.CM
- プロパティ: State。
- 次のステップ: アプリケーションが作成または更新されたら、Cluster Manager 正常性レポートを含める必要があります。 作成されなかった場合は、クエリを発行してアプリケーションの状態を確認します。 たとえば、PowerShell コマンドレット Get-ServiceFabricApplication -ApplicationName applicationName を使用します。
fabric:/WordCount アプリケーションの State イベントの例を次に示します。
PS C:\> Get-ServiceFabricApplicationHealth fabric:/WordCount -ServicesFilter None -DeployedApplicationsFilter None -ExcludeHealthStatistics
ApplicationName : fabric:/WordCount
AggregatedHealthState : Ok
ServiceHealthStates : None
DeployedApplicationHealthStates : None
HealthEvents :
SourceId : System.CM
Property : State
HealthState : Ok
SequenceNumber : 282
SentAt : 7/13/2017 5:57:05 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:10 PM
TTL : Infinite
Description : Application has been created.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/13/2017 5:57:05 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
サービス システム正常性レポート
System.FM は Failover Manager サービスを表し、サービスに関する情報を管理する権限です。
State
System.FM は、サービスが作成されると OK を報告します。 サービスが削除されたら、正常性ストアからエンティティを削除します。
- SourceId: System.FM
- プロパティ: State。
fabric:/WordCount/WordCountWebService サービスの State イベントの例を次に示します。
PS C:\> Get-ServiceFabricServiceHealth fabric:/WordCount/WordCountWebService -ExcludeHealthStatistics
ServiceName : fabric:/WordCount/WordCountWebService
AggregatedHealthState : Ok
PartitionHealthStates :
PartitionId : 8bbcd03a-3a53-47ec-a5f1-9b77f73c53b2
AggregatedHealthState : Ok
HealthEvents :
SourceId : System.FM
Property : State
HealthState : Ok
SequenceNumber : 14
SentAt : 7/13/2017 5:57:05 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:10 PM
TTL : Infinite
Description : Service has been created.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/13/2017 5:57:18 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
サービス関連エラー
System.PLB は、アフィニティ チェーンを作成する別のサービスにサービスの更新が関連付けられたことを検出すると、エラーを報告します。 このレポートは、更新が成功した場合にクリアされます。
- SourceId: System.PLB
- プロパティ: ServiceDescription。
- 次のステップ: 関連するサービスの説明を確認します。
パーティション システム正常性レポート
System.FM は Failover Manager サービスを表し、サービス パーティションに関する情報を管理する権限です。
State
System.FM は、パーティションが作成されており、正常な場合に、OK を報告します。 パーティションが削除されると、正常性ストアからエンティティを削除します。
パーティションが最小レプリカ数を下回ると、エラーを報告します。 パーティションが最小レプリカ数を下回っていなくても、ターゲット レプリカ数を下回る場合は、警告を報告します。 パーティションがクォーラム損失の状態にあるとき、System.FM はエラーを報告します。
その他の重要なイベントとして、再構成に予想よりも時間がかかる場合と、ビルドに予想よりも時間がかかる場合の警告があります。 ビルドおよび再構成の予想される時間は、サービスのシナリオに基づいて構成可能です。 たとえば、サービスに Azure SQL Database などのテラバイトの状態がある場合、状態が少量のサービスの場合よりもビルドに長い時間がかかります。
- SourceId: System.FM
- プロパティ: State。
- 次のステップ: 正常性状態が OK でない場合、一部のレプリカが正しく作成されていないか、開かれていないか、プライマリまたはセカンダリに昇格されていない可能性があります。
説明にクォーラムの損失が記述されている場合、ダウンしたレプリカの詳細な正常性レポートを確認し、それらをバックアップしておくと、対象パーティションを再びオンラインに戻すのに役立ちます。
パーティションが再構成処理でスタックしていることが説明に記述されている場合、プライマリ レプリカに関する正常性レポートに詳しい情報が示されています。
他の System.FM 正常性レポートでは、他のシステム コンポーネントのレプリカ、パーティション、サービスに関するレポートが含まれます。
以下の例では、これらのレポートの一部について説明します。
正常なパーティションの例を示します。
PS C:\> Get-ServiceFabricPartition fabric:/WordCount/WordCountWebService | Get-ServiceFabricPartitionHealth -ExcludeHealthStatistics -ReplicasFilter None
PartitionId : 8bbcd03a-3a53-47ec-a5f1-9b77f73c53b2
AggregatedHealthState : Ok
ReplicaHealthStates : None
HealthEvents :
SourceId : System.FM
Property : State
HealthState : Ok
SequenceNumber : 70
SentAt : 7/13/2017 5:57:05 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:10 PM
TTL : Infinite
Description : Partition is healthy.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/13/2017 5:57:18 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
次の例は、ターゲット レプリカ数を下回るパーティションの正常性を示しています。 次のステップは、パーティションの説明を取得することです。その説明では、パーティションの構成方法が示されます。MinReplicaSetSize は 3、TargetReplicaSetSize は 7 です。 次に、クラスター内のノード数を取得します。ここでは、ノード数は 5 です。 この場合、ターゲット レプリカ数は使用可能なノードの数よりも多いため、レプリカを 2 つ配置できません。
PS C:\> Get-ServiceFabricPartition fabric:/WordCount/WordCountService | Get-ServiceFabricPartitionHealth -ReplicasFilter None -ExcludeHealthStatistics
PartitionId : af2e3e44-a8f8-45ac-9f31-4093eb897600
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.FM', Property='State', HealthState='Warning', ConsiderWarningAsError=false.
ReplicaHealthStates : None
HealthEvents :
SourceId : System.FM
Property : State
HealthState : Warning
SequenceNumber : 123
SentAt : 7/14/2017 4:55:39 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:44 PM
TTL : Infinite
Description : Partition is below target replica or instance count.
fabric:/WordCount/WordCountService 7 2 af2e3e44-a8f8-45ac-9f31-4093eb897600
N/S Ready _Node_2 131444422260002646
N/S Ready _Node_4 131444422293113678
N/S Ready _Node_3 131444422293113679
N/S Ready _Node_1 131444422293118720
N/P Ready _Node_0 131444422293118721
(Showing 5 out of 5 replicas. Total available replicas: 5)
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 7/14/2017 4:55:44 PM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
SourceId : System.PLB
Property : ServiceReplicaUnplacedHealth_Secondary_af2e3e44-a8f8-45ac-9f31-4093eb897600
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131445250939703027
SentAt : 7/14/2017 4:58:13 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:58:14 PM
TTL : 00:01:05
Description : The Load Balancer was unable to find a placement for one or more of the Service's Replicas:
Secondary replica could not be placed due to the following constraints and properties:
TargetReplicaSetSize: 7
Placement Constraint: N/A
Parent Service: N/A
Constraint Elimination Sequence:
Existing Secondary Replicas eliminated 4 possible node(s) for placement -- 1/5 node(s) remain.
Existing Primary Replica eliminated 1 possible node(s) for placement -- 0/5 node(s) remain.
Nodes Eliminated By Constraints:
Existing Secondary Replicas -- Nodes with Partition's Existing Secondary Replicas/Instances:
--
FaultDomain:fd:/4 NodeName:_Node_4 NodeType:NodeType4 UpgradeDomain:4 UpgradeDomain: ud:/4 Deactivation Intent/Status: None/None
FaultDomain:fd:/3 NodeName:_Node_3 NodeType:NodeType3 UpgradeDomain:3 UpgradeDomain: ud:/3 Deactivation Intent/Status: None/None
FaultDomain:fd:/2 NodeName:_Node_2 NodeType:NodeType2 UpgradeDomain:2 UpgradeDomain: ud:/2 Deactivation Intent/Status: None/None
FaultDomain:fd:/1 NodeName:_Node_1 NodeType:NodeType1 UpgradeDomain:1 UpgradeDomain: ud:/1 Deactivation Intent/Status: None/None
Existing Primary Replica -- Nodes with Partition's Existing Primary Replica or Secondary Replicas:
--
FaultDomain:fd:/0 NodeName:_Node_0 NodeType:NodeType0 UpgradeDomain:0 UpgradeDomain: ud:/0 Deactivation Intent/Status: None/None
RemoveWhenExpired : True
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 7/14/2017 4:56:14 PM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
PS C:\> Get-ServiceFabricPartition fabric:/WordCount/WordCountService | select MinReplicaSetSize,TargetReplicaSetSize
MinReplicaSetSize TargetReplicaSetSize
----------------- --------------------
2 7
PS C:\> @(Get-ServiceFabricNode).Count
5
次の例は、ユーザーが RunAsync メソッドでキャンセル トークンを考慮しないために、再構成処理でスタックしているパーティションの正常性を示しています。 プライマリ (P) とマークされているレプリカの正常性レポートを調査すると、問題の詳細を把握するのに役立ちます。
PS C:\utilities\ServiceFabricExplorer\ClientPackage\lib> Get-ServiceFabricPartitionHealth 0e40fd81-284d-4be4-a665-13bc5a6607ec -ExcludeHealthStatistics
PartitionId : 0e40fd81-284d-4be4-a665-13bc5a6607ec
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.FM', Property='State', HealthState='Warning',
ConsiderWarningAsError=false.
HealthEvents :
SourceId : System.FM
Property : State
HealthState : Warning
SequenceNumber : 7
SentAt : 8/27/2017 3:43:09 AM
ReceivedAt : 8/27/2017 3:43:32 AM
TTL : Infinite
Description : Partition reconfiguration is taking longer than expected.
fabric:/app/test1 3 1 0e40fd81-284d-4be4-a665-13bc5a6607ec
P/S Ready Node1 131482789658160654
S/P Ready Node2 131482789688598467
S/S Ready Node3 131482789688598468
(Showing 3 out of 3 replicas. Total available replicas: 3)
For more information see: https://aka.ms/sfhealth
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Ok->Warning = 8/27/2017 3:43:32 AM, LastError = 1/1/0001 12:00:00 AM
この正常性レポートには、再構成中のパーティションのレプリカの状態が示されています。
P/S Ready Node1 131482789658160654
S/P Ready Node2 131482789688598467
S/S Ready Node3 131482789688598468
各レプリカの正常性レポートには、次の項目が含まれています。
- 前の構成ロール
- 現在の構成ロール
- レプリカの状態
- レプリカが実行されているノード
- レプリカ ID
この例のような場合は、さらに調査が必要です。 前の例では、Primary
および Secondary
としてマークされているレプリカ (131482789658160654 および 131482789688598467) 以降の各レプリカの正常性を調査します。
レプリカ制約違反
System.PLB は、レプリカ制約違反を検出し、すべてのパーティション レプリカを配置できない場合、警告を報告します。 レポートの詳細には、レプリカを配置できなかった原因の制約とプロパティが示されます。
- SourceId: System.PLB
- プロパティ: ReplicaConstraintViolation で始まります。
レプリカ システム正常性レポート
System.RAは、Reconfiguration Agent コンポーネントを表し、レプリカの状態を管理する権限です。
State
System.RA は、レプリカが作成されていると OK を報告します。
- SourceId: System.RA
- プロパティ: State。
正常なレプリカの例を示します。
PS C:\> Get-ServiceFabricPartition fabric:/WordCount/WordCountService | Get-ServiceFabricReplica | where {$_.ReplicaRole -eq "Primary"} | Get-ServiceFabricReplicaHealth
PartitionId : af2e3e44-a8f8-45ac-9f31-4093eb897600
ReplicaId : 131444422293118721
AggregatedHealthState : Ok
HealthEvents :
SourceId : System.RA
Property : State
HealthState : Ok
SequenceNumber : 131445248920273536
SentAt : 7/14/2017 4:54:52 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:13 PM
TTL : Infinite
Description : Replica has been created._Node_0
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/14/2017 4:55:13 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
ReplicaOpenStatus、ReplicaCloseStatus、ReplicaChangeRoleStatus
このプロパティは、レプリカを開いたり、閉じたり、レプリカのロールを切り替えたりする場合に生じる警告またはエラーを示すために使用されます。 詳細については、レプリカのライフサイクルに関する記事をご覧ください。 API 呼び出しからスローされる例外や、その時点のサービス ホスト プロセスのクラッシュといったエラーが考えられます。 C# コードからの API 呼び出しに起因するエラーの場合、Service Fabric によって正常性レポートに例外とスタック トレースが追加されます。
これらの正常性警告は、対象アクションを何回か (回数はポリシーによって異なります) ローカルに試行した後に生じます。 Service Fabric は、最大しきい値に達するまでアクションを再試行します。 最大しきい値に達した後で、状況を修正するためのアクションを試行する場合があります。 この試行により、Service Fabric はこのノードでのアクションの実行をあきらめるので、これらの警告がクリアされることがあります。 たとえば、レプリカをノードで開けない場合、Service Fabric は正常性警告を発生させます。 その後もレプリカを開けない場合、Service Fabric は自己修復のためのアクションを実行します。 このアクションにおいて、別のノードで同じ操作を試行することがあります。 この試行により、このレプリカで生じている警告がクリアされます。
- SourceId: System.RA
- プロパティ: ReplicaOpenStatus、ReplicaCloseStatus、ReplicaChangeRoleStatus。
- 次のステップ: サービス コードまたはクラッシュ ダンプを調べ、操作が失敗した理由を特定します。
次の例は、Open メソッドから TargetInvocationException
がスローされているレプリカの正常性を示しています。 この説明には、障害点 IStatefulServiceReplica.Open、例外の種類 TargetInvocationException、およびスタックトレースが含まれています。
PS C:\> Get-ServiceFabricReplicaHealth -PartitionId 337cf1df-6cab-4825-99a9-7595090c0b1b -ReplicaOrInstanceId 131483509874784794
PartitionId : 337cf1df-6cab-4825-99a9-7595090c0b1b
ReplicaId : 131483509874784794
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.RA', Property='ReplicaOpenStatus', HealthState='Warning',
ConsiderWarningAsError=false.
HealthEvents :
SourceId : System.RA
Property : ReplicaOpenStatus
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131483510001453159
SentAt : 8/27/2017 11:43:20 PM
ReceivedAt : 8/27/2017 11:43:21 PM
TTL : Infinite
Description : Replica had multiple failures during open on _Node_0 API call: IStatefulServiceReplica.Open(); Error = System.Reflection.TargetInvocationException (-2146232828)
Exception has been thrown by the target of an invocation.
at Microsoft.ServiceFabric.Replicator.RecoveryManager.d__31.MoveNext()
--- End of stack trace from previous location where exception was thrown ---
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.ThrowForNonSuccess(Task task)
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.HandleNonSuccessAndDebuggerNotification(Task task)
at Microsoft.ServiceFabric.Replicator.LoggingReplicator.d__137.MoveNext()
--- End of stack trace from previous location where exception was thrown ---
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.ThrowForNonSuccess(Task task)
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.HandleNonSuccessAndDebuggerNotification(Task task)
at Microsoft.ServiceFabric.Replicator.DynamicStateManager.d__109.MoveNext()
--- End of stack trace from previous location where exception was thrown ---
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.ThrowForNonSuccess(Task task)
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.HandleNonSuccessAndDebuggerNotification(Task task)
at Microsoft.ServiceFabric.Replicator.TransactionalReplicator.d__79.MoveNext()
--- End of stack trace from previous location where exception was thrown ---
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.ThrowForNonSuccess(Task task)
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.HandleNonSuccessAndDebuggerNotification(Task task)
at Microsoft.ServiceFabric.Replicator.StatefulServiceReplica.d__21.MoveNext()
--- End of stack trace from previous location where exception was thrown ---
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.ThrowForNonSuccess(Task task)
at System.Runtime.CompilerServices.TaskAwaiter.HandleNonSuccessAndDebuggerNotification(Task task)
at Microsoft.ServiceFabric.Services.Runtime.StatefulServiceReplicaAdapter.d__0.MoveNext()
For more information see: https://aka.ms/sfhealth
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 8/27/2017 11:43:21 PM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
次の例は、終了中に継続的にクラッシュしているレプリカを示しています。
C:>Get-ServiceFabricReplicaHealth -PartitionId dcafb6b7-9446-425c-8b90-b3fdf3859e64 -ReplicaOrInstanceId 131483565548493142
PartitionId : dcafb6b7-9446-425c-8b90-b3fdf3859e64
ReplicaId : 131483565548493142
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.RA', Property='ReplicaCloseStatus', HealthState='Warning',
ConsiderWarningAsError=false.
HealthEvents :
SourceId : System.RA
Property : ReplicaCloseStatus
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131483565611258984
SentAt : 8/28/2017 1:16:01 AM
ReceivedAt : 8/28/2017 1:16:03 AM
TTL : Infinite
Description : Replica had multiple failures during close on _Node_1. The application
host has crashed.
For more information see: https://aka.ms/sfhealth
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 8/28/2017 1:16:03 AM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
Reconfiguration
このプロパティは、再構成を実行しているレプリカが、再構成の停止やスタックを検出する場合に使用されます。 この正常性レポートは、現在のロールがプライマリであるレプリカに関するものです (ただし、プライマリからアクティブなセカンダリに降格されているレプリカに対する、スワップ プライマリ再構成の場合は例外です)。
再構成は、次のいずれかの理由によって停止することがあります。
ローカル レプリカ (再構成を実行しているのと同じレプリカ) におけるアクションが完了していない。 この場合、他のコンポーネント (System.RAP または System.RE) からこのレプリカに関する正常性レポートを調査すると、詳細な情報が得られることがあります。
リモート レプリカでアクションが完了していない。 アクションが保留中のレプリカが、正常性レポートにリストされます。 こうしたリモート レプリカの正常性レポートを詳しく調査する必要があります。 対象ノードとリモート ノード間の通信に問題がある可能性もあります。
まれなケースとして、対象ノードと Failover Manager サービス間の通信などの問題が原因で再構成がスタックすることもあります。
- SourceId: System.RA
- プロパティ: Reconfiguration。
- 次のステップ: 正常性レポートの内容に応じて、ローカル レプリカまたはリモート レプリカを調査します。
次の例は、ローカル レプリカで再構成がスタックしている正常性レポートを示しています。 この例では、サービスがキャンセル トークンを考慮しないことが原因です。
PS C:\> Get-ServiceFabricReplicaHealth -PartitionId 9a0cedee-464c-4603-abbc-1cf57c4454f3 -ReplicaOrInstanceId 131483600074836703
PartitionId : 9a0cedee-464c-4603-abbc-1cf57c4454f3
ReplicaId : 131483600074836703
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.RA', Property='Reconfiguration', HealthState='Warning',
ConsiderWarningAsError=false.
HealthEvents :
SourceId : System.RA
Property : Reconfiguration
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131483600309264482
SentAt : 8/28/2017 2:13:50 AM
ReceivedAt : 8/28/2017 2:13:57 AM
TTL : Infinite
Description : Reconfiguration is stuck. Waiting for response from the local replica
For more information see: https://aka.ms/sfhealth
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 8/28/2017 2:13:57 AM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
次の例は、2 つのリモート レプリカからの応答を待機しているために再構成がスタックしている正常性レポートを示しています。 この例では、パーティションに、現在のプライマリを含めて 3 つのレプリカがあります。
PS C:\> Get-ServiceFabricReplicaHealth -PartitionId 579d50c6-d670-4d25-af70-d706e4bc19a2 -ReplicaOrInstanceId 131483956274977415
PartitionId : 579d50c6-d670-4d25-af70-d706e4bc19a2
ReplicaId : 131483956274977415
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.RA', Property='Reconfiguration', HealthState='Warning', ConsiderWarningAsError=false.
HealthEvents :
SourceId : System.RA
Property : Reconfiguration
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131483960376212469
SentAt : 8/28/2017 12:13:57 PM
ReceivedAt : 8/28/2017 12:14:07 PM
TTL : Infinite
Description : Reconfiguration is stuck. Waiting for response from 2 replicas
Pending Replicas:
P/I Down 40 131483956244554282
S/S Down 20 131483956274972403
For more information see: https://aka.ms/sfhealth
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 8/28/2017 12:07:37 PM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
この正常性レポートは、2 つのレプリカからの応答を待機しているために、再構成がスタックしていることを示しています。
P/I Down 40 131483956244554282
S/S Down 20 131483956274972403
それぞれのレプリカに関して、次の情報が提供されます。
- 前の構成ロール
- 現在の構成ロール
- レプリカの状態
- ノード ID
- レプリカ ID
再構成のブロックを解除するには、次の条件が必要です。
- down レプリカの実行
- inbuild レプリカがビルドを完了し、準備完了状態に遷移
低速のサービス API 呼び出し
System.RAP と System.Replicator は、ユーザー サービス コードの呼び出しにかかる時間が構成された時間よりも長い場合、警告を報告します。 呼び出しが完了すると、警告はクリアされます。
- SourceId: System.RAP または System.Replicator
- プロパティ: 低速の API の名前。 説明には、API が保留中であった時間についての詳細が示されます。
- 次のステップ: 呼び出しに予想よりも長くかかる原因を調査します。
次の例は、RunAsync のキャンセル トークンを考慮しない Reliable services に関する、System.RAP からの正常性イベントを示しています。
PS C:\> Get-ServiceFabricReplicaHealth -PartitionId 5f6060fb-096f-45e4-8c3d-c26444d8dd10 -ReplicaOrInstanceId 131483966141404693
PartitionId : 5f6060fb-096f-45e4-8c3d-c26444d8dd10
ReplicaId : 131483966141404693
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.RA', Property='Reconfiguration', HealthState='Warning', ConsiderWarningAsError=false.
HealthEvents :
SourceId : System.RAP
Property : IStatefulServiceReplica.ChangeRole(S)Duration
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131483966663476570
SentAt : 8/28/2017 12:24:26 PM
ReceivedAt : 8/28/2017 12:24:56 PM
TTL : Infinite
Description : The api IStatefulServiceReplica.ChangeRole(S) on _Node_1 is stuck. Start Time (UTC): 2017-08-28 12:23:56.347.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 8/28/2017 12:24:56 PM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
プロパティとテキストは、スタックした API を示します。 スタックした API によって、実行すべき次のステップも異なります。 通常、IStatefulServiceReplica または IStatelessServiceInstance 上の API はサービス コードのバグです。 次のセクションでは、これらが Reliable Services モデルにどのように変換されるかを説明します。
IStatefulServiceReplica.Open: この警告は、
CreateServiceInstanceListeners
またはICommunicationListener.OpenAsync
に対する呼び出し、あるいはオーバーライドされたOnOpenAsync
がスタックしているかどうかを示します。IStatefulServiceReplica.Close および IStatefulServiceReplica.Abort: 最も一般的なケースは、
RunAsync
に渡されたキャンセル トークンを考慮しないサービスです。 または、ICommunicationListener.CloseAsync
あるいはオーバーライドされたOnCloseAsync
がスタックしている場合にも生じます。IStatefulServiceReplica.ChangeRole(S) および IStatefulServiceReplica.ChangeRole(N) : 最も一般的なケースは、
RunAsync
に渡されたキャンセル トークンを考慮しないサービスです。 このシナリオでは、レプリカを再起動することをお勧めします。IStatefulServiceReplica.ChangeRole(P) : 最も一般的なケースは、
RunAsync
からタスクが戻されないサービスです。
IReplicator インターフェイス上の他の API 呼び出しもスタックする可能性があります。 次に例を示します。
IReplicator.CatchupReplicaSet: この警告は、次の 2 つのいずれかを示します。 1 つは、十分な数の実行中のレプリカがないことです。 これに該当するかを確認するには、パーティションのレプリカのレプリカ状態を調べるか、スタック再構成の System.FM 正常性レポートを調べます。 もう 1 つは、レプリカが操作を認識できないことです。 PowerShell コマンドレット
Get-ServiceFabricDeployedReplicaDetail
を使用すると、すべてのレプリカの進行状況を判断できます。 問題があるレプリカのLastAppliedReplicationSequenceNumber
値は、プライマリのCommittedSequenceNumber
値の後ろにあります。IReplicator.BuildReplica(<Remote ReplicaId>): この警告は、ビルド プロセスに問題があることを示します。 詳細については、レプリカのライフサイクルに関する記事をご覧ください。 レプリカ アドレスが正しく構成されていないことが原因の可能性があります。 詳細については、「ステートフル Reliable Services の構成」および「サービス マニフェストにリソースを指定する」をご覧ください。 リモート ノードに問題があることもあります。
レプリケーター システム正常性レポート
レプリケーション キュー満杯:System.Replicator は、レプリケーション キューが満杯の場合、警告を報告します。 プライマリでレプリケーション キューが満杯になる原因は、通常、1 つまたは複数のセカンダリ レプリカで、処理の確認に時間がかかることです。 セカンダリでこの状態が発生する原因は、通常、サービスでの操作の適用に時間がかかることです。 キューが満杯でなくなると、警告はクリアされます。
- SourceId: System.Replicator
- プロパティ: レプリカのロールに応じて PrimaryReplicationQueueStatus または SecondaryReplicationQueueStatus。
- 次のステップ: レポートがプライマリにある場合は、クラスター内のノード間の接続を確認します。 すべての接続が正常な場合は、1 つ以上のセカンダリが低速で、操作を適用するためのディスクの待ち時間が長い可能性があります。 レポートがセカンダリにある場合は、まずノードのディスク使用量とパフォーマンスを確認します。 次に、低速のノードからプライマリへの発信接続を確認します。
RemoteReplicatorConnectionStatus: プライマリ レプリカの System.Replicator は、セカンダリ (リモート) レプリケーターへの接続が正常でない場合に警告を表示します。 レポートのメッセージにリモート レプリケーターのアドレスが表示されるため、間違った構成が渡されたかどうかや、レプリケーター間にネットワークの問題があるかどうかを簡単に確認できます。
- SourceId: System.Replicator
- プロパティ: RemoteReplicatorConnectionStatus。
- 次のステップ: エラー メッセージを確認し、リモート レプリケーターのアドレスが正しく構成されていることを確認します。 たとえば、リモート レプリケーターが "localhost" リッスン アドレスで開かれている場合、外部からアクセスできません。 アドレスが正しいようであれば、プライマリ ノードとリモート アドレスの間の接続を確認して、考えられるネットワークの問題を探します。
レプリケーション キュー満杯
System.Replicator は、レプリケーション キューが満杯の場合、警告を報告します。 プライマリでレプリケーション キューが満杯になる原因は、通常、1 つまたは複数のセカンダリ レプリカで、処理の確認に時間がかかることです。 セカンダリでこの状態が発生する原因は、通常、サービスでの操作の適用に時間がかかることです。 キューが満杯でなくなると、警告はクリアされます。
- SourceId: System.Replicator
- プロパティ: レプリカのロールに応じて PrimaryReplicationQueueStatus または SecondaryReplicationQueueStatus。
名前付け操作が遅い
System.NamingService は、名前付け操作にかかる時間が許容範囲を超える場合に、そのプライマリ レプリカの正常性を報告します。 名前付け操作の例として、CreateServiceAsync または DeleteServiceAsync があります。 FabricClient ではその他多くのメソッドが見つかります。 たとえば、サービス管理メソッドやプロパティ管理メソッドにあります。
注意
名前付けサービスによって、サービス名がクラスター内の場所に解決されます。 ユーザーはこれを使用してサービス名とプロパティを管理できます。 これは、Service Fabric のパーティション分割型の永続化されたサービスです。 パーティションの 1 つは、Service Fabric のすべての名前とサービスに関するメタデータを含む Authority Owner を表します。 Service Fabric の名前は、Name Owner パーティションという各種パーティションにマップされるため、サービスは拡張可能です。 詳細については、ネーム サービスに関するページをご覧ください。
名前付け操作に予想以上の時間がかかると、操作を実行するネーム サービス パーティションのプライマリ レプリカに関する警告のレポートでフラグが設定されます。 操作が正常に完了すると、警告はクリアされます。 操作がエラーで終了した場合は、正常性レポートにエラーの詳細が含まれます。
- SourceId: System.NamingService
- プロパティ: プレフィックス "Duration_ " で始まり、時間がかかっている操作とその操作が適用されている Service Fabric の名前を示します。 たとえば、fabric:/MyApp/MyService という名前のサービスの作成に時間がかかる場合、プロパティは Duration_AOCreateService.fabric:/MyApp/MyService になります。 "AO" は、この名前と操作の名前付けパーティションの役割を指します。
- 次のステップ: 名前付け操作に失敗した原因を確認します。 各操作の根本原因は異なる場合があります。 たとえば、削除サービスがスタックしている可能性があります。 サービス コード内のユーザー バグによってアプリケーション ホストがノードでクラッシュしたままになっていることが原因で、サービスがスタックすることがあります。
サービスの作成操作の例を次に示します。 この操作には、構成された期間よりも長い時間がかかりました。 "AO" は再試行し、作業を "NO" に送信します。"NO" は、タイムアウトにより最後の操作を完了しました。 この場合、同じレプリカが "AO" と "NO" の両方のロールでプライマリになります。
PartitionId : 00000000-0000-0000-0000-000000001000
ReplicaId : 131064359253133577
AggregatedHealthState : Warning
UnhealthyEvaluations :
Unhealthy event: SourceId='System.NamingService', Property='Duration_AOCreateService.fabric:/MyApp/MyService', HealthState='Warning', ConsiderWarningAsError=false.
HealthEvents :
SourceId : System.RA
Property : State
HealthState : Ok
SequenceNumber : 131064359308715535
SentAt : 4/29/2016 8:38:50 PM
ReceivedAt : 4/29/2016 8:39:08 PM
TTL : Infinite
Description : Replica has been created.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 4/29/2016 8:39:08 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
SourceId : System.NamingService
Property : Duration_AOCreateService.fabric:/MyApp/MyService
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131064359526778775
SentAt : 4/29/2016 8:39:12 PM
ReceivedAt : 4/29/2016 8:39:38 PM
TTL : 00:05:00
Description : The AOCreateService started at 2016-04-29 20:39:08.677 is taking longer than 30.000.
RemoveWhenExpired : True
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 4/29/2016 8:39:38 PM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
SourceId : System.NamingService
Property : Duration_NOCreateService.fabric:/MyApp/MyService
HealthState : Warning
SequenceNumber : 131064360657607311
SentAt : 4/29/2016 8:41:05 PM
ReceivedAt : 4/29/2016 8:41:08 PM
TTL : 00:00:15
Description : The NOCreateService started at 2016-04-29 20:39:08.689 completed with FABRIC_E_TIMEOUT in more than 30.000.
RemoveWhenExpired : True
IsExpired : False
Transitions : Error->Warning = 4/29/2016 8:39:38 PM, LastOk = 1/1/0001 12:00:00 AM
DeployedApplication システム正常性レポート
System.Hosting は、デプロイ済みのエンティティでの権限です。
アクティブ化
System.Hosting は、アプリケーションがノードで正常にアクティブ化されていると OK を報告します。 それ以外の場合、エラーを報告します。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: ロールアウト バージョンを含む Activation。
- 次のステップ: アプリケーションが正常でない場合、アクティブ化が失敗した原因を調査します。
アクティブ化の成功例を次に示します。
PS C:\> Get-ServiceFabricDeployedApplicationHealth -NodeName _Node_1 -ApplicationName fabric:/WordCount -ExcludeHealthStatistics
ApplicationName : fabric:/WordCount
NodeName : _Node_1
AggregatedHealthState : Ok
DeployedServicePackageHealthStates :
ServiceManifestName : WordCountServicePkg
ServicePackageActivationId :
NodeName : _Node_1
AggregatedHealthState : Ok
HealthEvents :
SourceId : System.Hosting
Property : Activation
HealthState : Ok
SequenceNumber : 131445249083836329
SentAt : 7/14/2017 4:55:08 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:14 PM
TTL : Infinite
Description : The application was activated successfully.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/14/2017 4:55:14 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
ダウンロード
System.Hosting は、アプリケーション パッケージのダウンロードが失敗した場合、エラーを報告します。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: ロールアウト バージョンを含む Download。
- 次のステップ: ノードでダウンロードが失敗した原因を調査します。
DeployedServicePackage システム正常性レポート
System.Hosting は、デプロイ済みのエンティティでの権限です。
サービス パッケージのアクティブ化
System.Hosting は、ノードでのサービス パッケージのアクティブ化が成功すると、OK を報告します。 それ以外の場合、エラーを報告します。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: Activation。
- 次のステップ: アクティブ化が失敗した原因を調査します。
コード パッケージのアクティブ化
System.Hosting は、各コード パッケージのアクティブ化が成功すると、OK を報告します。 アクティブ化に失敗した場合は、構成されているとおりに警告を報告します。 CodePackage がアクティブ化に失敗したか、構成されている CodePackageHealthErrorThreshold より大きいエラーで終了した場合、Hosting はエラーを報告します。 サービス パッケージに複数のコード パッケージが含まれている場合、コード パッケージごとにアクティブ化レポートが生成されます。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: プレフィックス CodePackageActivation を使用し、CodePackageActivation:CodePackageName:SetupEntryPoint/EntryPoint の形でコード パッケージの名前とエントリ ポイントを含みます。 たとえば、CodePackageActivation:Code:SetupEntryPoint のようになります。
サービスの種類の登録
System.Hosting は、サービスの種類が正常に登録されていると、OK を報告します。 (ServiceTypeRegistrationTimeout を使用して構成されている) 時間内に登録が行われなかった場合は、エラーを報告します。 ランタイムが終了すると、サービスの種類はノードの登録から削除され、Hosting から警告が報告されます。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: プレフィックス ServiceTypeRegistration を使用し、サービスの種類の名前を含みます。 たとえば、ServiceTypeRegistration:FileStoreServiceType のようになります。
正常なデプロイ済みサービス パッケージの例を次に示します。
PS C:\> Get-ServiceFabricDeployedServicePackageHealth -NodeName _Node_1 -ApplicationName fabric:/WordCount -ServiceManifestName WordCountServicePkg
ApplicationName : fabric:/WordCount
ServiceManifestName : WordCountServicePkg
ServicePackageActivationId :
NodeName : _Node_1
AggregatedHealthState : Ok
HealthEvents :
SourceId : System.Hosting
Property : Activation
HealthState : Ok
SequenceNumber : 131445249084026346
SentAt : 7/14/2017 4:55:08 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:14 PM
TTL : Infinite
Description : The ServicePackage was activated successfully.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/14/2017 4:55:14 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
SourceId : System.Hosting
Property : CodePackageActivation:Code:EntryPoint
HealthState : Ok
SequenceNumber : 131445249084306362
SentAt : 7/14/2017 4:55:08 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:14 PM
TTL : Infinite
Description : The CodePackage was activated successfully.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/14/2017 4:55:14 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
SourceId : System.Hosting
Property : ServiceTypeRegistration:WordCountServiceType
HealthState : Ok
SequenceNumber : 131445249088096842
SentAt : 7/14/2017 4:55:08 PM
ReceivedAt : 7/14/2017 4:55:14 PM
TTL : Infinite
Description : The ServiceType was registered successfully.
RemoveWhenExpired : False
IsExpired : False
Transitions : Error->Ok = 7/14/2017 4:55:14 PM, LastWarning = 1/1/0001 12:00:00 AM
ダウンロード
System.Hosting は、サービス パッケージのダウンロードが失敗すると、エラーを報告します。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: ロールアウト バージョンを含む Download。
- 次のステップ: ノードでダウンロードが失敗した原因を調査します。
アップグレードの検証
System.Hosting は、アップグレード中に検証が失敗した場合、またはノードでアップグレードが失敗した場合、エラーを報告します。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: プレフィックス FabricUpgradeValidation を使用し、アップグレード バージョンを含みます。
- 説明:発生したエラーを指します。
リソース ガバナンスのメトリックに対してノード容量が未定義
ノード容量がクラスター マニフェストで定義されておらず、自動検出の構成がオフになっている場合に、System.Hosting は警告を報告します。 リソース ガバナンスを使用する最初のサービス パッケージが指定されたノードに登録された時点で、Service Fabric が正常性の警告を出します。
- SourceId: System.Hosting
- プロパティ: ResourceGovernance。
- 次のステップ: この問題を解決するには、クラスター マニフェストを変更して使用可能なリソースの自動検出を有効にすることをお勧めします。 もう 1 つの方法として、これらのメトリックに対して適切なノード容量を指定してクラスター マニフェストを更新することもできます。