キャッシュのメトリックと監視
Azure portal には、Azure HPC Cache のパフォーマンスを監視するために使用できる視覚化がいくつか組み込まれています。
この記事では、それらの視覚化の場所と、表示される内容について説明します。
キャッシュのパフォーマンス データは、HPC Cache portal 上の 4 つのページに表示されます。
- 概要
- Metrics
- キャッシュ レポート
- クライアント ステータス
サイドバーの [監視] メニューから、[メトリック]、[キャッシュ レポート]、および [クライアント ステータス] ページを開きます。 キャッシュの [概要] ページは、サイドバー メニューの上部にある項目です。
[概要] ページ
キャッシュの [概要] ページには、キャッシュのスループット、1 秒あたりの操作数、待機時間など、いくつかの基本的なキャッシュ統計情報のグラフが表示されます。 グラフは、ページの下部にある [要点] セクションの下に表示されます。
これらのグラフは、Azure の組み込みの監視および分析ツールの一部です。 これらの機能の詳細については、Azure Monitor のドキュメントを参照してください。
メトリック ページ
HPC Cache の [メトリック] ページは、もう 1 つの Azure 標準機能です。 このページ上のヒントに従って、独自のグラフを作成したり機能の詳細を確認したりできます。
キャッシュ レポート
キャッシュ レポートは、キャッシュの使用領域、空き領域、キャッシュのリサイクル率を示す、カスタマイズされたグラフのセットです。
既定では、このページにはキャッシュのすべてのストレージ ターゲットに関する集計データが表示されますが、[ストレージ ターゲット] コントロールを使用して、1 つの特定のストレージ ターゲットに関するキャッシュ使用量データを表示することもできます。 表示する時間範囲をカスタマイズすることもできます。
キャッシュの使用領域は、クライアント マシンによって要求されたファイルを格納するために使用されているキャッシュ ストレージ内の領域の量です。 1 つのストレージ ターゲットを選択すると、そのバックエンド ストレージ システムのファイル用に使用されている領域のみが表示されます。
キャッシュの空き領域は、キャッシュ ストレージに残っている使用可能な容量です。
キャッシュのリサイクル率は、新しく要求されたファイル用の容量を確保するために古いファイルがキャッシュから削除される速度を表します。 1 つのストレージ ターゲットの場合、この計算には、そのターゲットに格納されているファイルのみが含まれます。
クライアント ステータス
[クライアント ステータス] ページには、Azure HPC Cache に接続されているクライアント マシンが一覧表示されます。
この表をフィルターでカスタマイズして、特定のクライアント アドレスやアドレス範囲、特定のストレージ ターゲット、または個別のキャッシュ マウント アドレスを表示することができます。
この表に表示される接続の種類は、ストレージ ターゲットへのクライアント接続と関係があります。
azure_https_backend
は、標準の Azure Blob Storage システムへのセキュリティで保護されたクライアント接続です。mount_backend
は、ハードウェア NFS システムまたは NFS 対応 BLOB コンテナーへの NFS 接続です。nfs_backend
はmount_backend
接続に似ていますが、クライアントのマウント操作によって開始される接続ではなく、NFS 内部リモート プロシージャ コールで使用される個別の接続を表します。
これらの値は、クライアントと HPC Cache の間の接続の問題をデバッグするときに役立ちます。
次のステップ
- Azure のメトリックと統計ツールについて確認する
- キャッシュを管理する