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クイック スタート: REST API を使用して Azure Data Factory とパイプラインを作成する

適用対象: Azure Data Factory Azure Synapse Analytics

ヒント

企業向けのオールインワン分析ソリューション、Microsoft Fabric の Data Factory をお試しください。 Microsoft Fabric は、データ移動からデータ サイエンス、リアルタイム分析、ビジネス インテリジェンス、レポートまで、あらゆるものをカバーしています。 無料で新たに試用を開始する方法については、こちらをご覧ください。

Azure Data Factory は、データドリブン型のワークフローをクラウドに作成することでデータの移動と変換を制御し、自動化することができるクラウドベースのデータ統合サービスです。 Azure Data Factory を使えば、データ主導型のワークフロー (パイプライン) を作成し、スケジューリングできます。具体的には、各種データ ストアからデータを取り込む、そのデータを各種コンピューティング サービス (Azure HDInsight Hadoop、Spark、Azure Data Lake Analytics、Azure Machine Learning など) で処理または変換する、データ ストア (Azure Synapse Analytics など) に出力データを公開して、それを利用するビジネス インテリジェンス (BI) アプリケーションに提供するという一連の処理を行えるワークフローです。

このクイックスタートでは、REST API を使用して Azure Data Factory を作成する方法について説明します。 このデータ ファクトリのパイプラインは、Azure Blob Storage 内のある場所から別の場所にデータをコピーするものです。

Azure サブスクリプションをお持ちでない場合は、開始する前に無料アカウントを作成してください。

前提条件

Note

Azure を操作するには、Azure Az PowerShell モジュールを使用することをお勧めします。 作業を開始するには、「Azure PowerShell のインストール」を参照してください。 Az PowerShell モジュールに移行する方法については、「AzureRM から Az への Azure PowerShell の移行」を参照してください。

  • Azure サブスクリプション。 サブスクリプションがない場合は、無料試用版アカウントを作成できます。
  • Azure Storage アカウント。 BLOB ストレージを、ソースシンクのデータ ストアとして使用します。 Azure ストレージ アカウントがない場合、ストレージ アカウントの作成手順については、「ストレージ アカウントの作成」を参照してください。
  • Blob Storage に BLOB コンテナーを作成し、コンテナーに入力フォルダーを作成して、フォルダーにいくつかのファイルをアップロードします。 Azure Storage Explorer などのツールを使用して、Azure Blob Storage への接続、BLOB コンテナーの作成、入力ファイルのアップロード、出力ファイルの検証を行うことができます。
  • Azure PowerShellをインストールします。 Azure PowerShell のインストールと構成の方法に関するページに記載されている手順に従います。 このクイックスタートでは、PowerShell を使用して、REST API 呼び出しを実行します。
  • こちらの手順に従って、Microsoft Entra ID でアプリケーションを作成しますアプリケーション IDclientSecretsテナント ID の値をメモしておいてください。後の手順で使用します。 サブスクリプションまたはリソース グループのいずれかのレベルで、アプリケーションを "共同作成者" ロールに割り当てます。

Note

ソブリン クラウドの場合は、ActiveDirectoryAuthority と ResourceManagerUrl (BaseUri) に適したクラウド固有のエンドポイントを使用する必要があります。 PowerShell を使用して、各クラウド環境のエンドポイントの一覧を返す "Get-AzEnvironment | Format-List" を実行することで、さまざまなクラウドのエンドポイント URL を簡単に取得できます。

グローバル変数の設定

  1. PowerShellを起動します。 Azure PowerShell は、このクイックスタートが終わるまで開いたままにしておいてください。 Azure PowerShell を閉じて再度開いた場合は、これらのコマンドをもう一度実行する必要があります。

    次のコマンドを実行して、Azure Portal へのサインインに使用するユーザー名とパスワードを入力します。

    Connect-AzAccount
    

    次のコマンドを実行して、このアカウントのすべてのサブスクリプションを表示します。

    Get-AzSubscription
    

    次のコマンドを実行して、使用するサブスクリプションを選択します。 SubscriptionId は、実際の Azure サブスクリプションの ID に置き換えてください。

    Select-AzSubscription -SubscriptionId "<SubscriptionId>"
    
  2. プレースホルダーを独自の値に置き換えた後、次のコマンドを実行して、後の手順で使用するグローバル変数を設定します。

    $tenantID = "<your tenant ID>"
    $appId = "<your application ID>"
    $clientSecrets = "<your clientSecrets for the application>"
    $subscriptionId = "<your subscription ID to create the factory>"
    $resourceGroupName = "<your resource group to create the factory>"
    $factoryName = "<specify the name of data factory to create. It must be globally unique.>"
    $apiVersion = "2018-06-01"
    

Microsoft Entra ID を使用して認証する

次のコマンドを実行して、Microsoft Entra ID で認証してください。

$credentials = Get-Credential -UserName $appId
Connect-AzAccount -ServicePrincipal  -Credential $credentials -Tenant $tenantID

パスワードの入力を求められます。clientSecrets 変数の値を使用します。

アクセス トークンを取得する必要がある場合は、次のようにします


GetToken

Data Factory の作成

次のコマンドを実行して、データ ファクトリを作成します。

$body = @"
{
    "location": "East US",
    "properties": {},
    "identity": {
        "type": "SystemAssigned"
    }
}
"@

$response =   Invoke-AzRestMethod -SubscriptionId ${subscriptionId}  -ResourceGroupName ${resourceGroupName} -ResourceProviderName  Microsoft.DataFactory -ResourceType "factories" -Name  ${factoryName} -ApiVersion ${apiVersion} -Method PUT -Payload ${body}
$response.Content  

以下の点に注意してください。

  • Azure Data Factory の名前はグローバルに一意にする必要があります。 次のエラーが発生した場合は、名前を変更してからもう一度実行してください。

    Data factory name "ADFv2QuickStartDataFactory" is not available.
    
  • 現在 Data Factory が利用できる Azure リージョンの一覧については、次のページで目的のリージョンを選択し、 [分析] を展開して [Data Factory] を探してください。リージョン別の利用可能な製品 データ ファクトリで使用するデータ ストア (Azure Storage、Azure SQL Database など) やコンピューティング (HDInsight など) は他のリージョンに配置できます。

応答コンテンツの例を次に示します。


{  
    "name":"<dataFactoryName>",
    "identity":{  
        "type":"SystemAssigned",
        "principalId":"<service principal ID>",
        "tenantId":"<tenant ID>"
    },
    "id":"/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<dataFactoryName>",
    "type":"Microsoft.DataFactory/factories",
    "properties":{  
        "provisioningState":"Succeeded",
        "createTime":"2019-09-03T02:10:27.056273Z",
        "version":"2018-06-01"
    },
    "eTag":"\"0200c876-0000-0100-0000-5d6dcb930000\"",
    "location":"East US",
    "tags":{  

    }
}

リンクされたサービスを作成します

データ ストアおよびコンピューティング サービスをデータ ファクトリにリンクするには、リンクされたサービスをデータ ファクトリに作成します。 このクイックスタートでは、コピー ソースとシンク ストアの両方として、Azure Storage のリンクされたサービスを 1 つ作成するだけで済みます。このサービスは、サンプルでは "AzureStorageLinkedService" という名前です。

次のコマンドを実行して、AzureStorageLinkedService という名前のリンクされたサービスを作成します。

コマンドを実行する前に、<accountName> と <accountKey> を Azure ストレージ アカウントの名前とキーに置き換えます。

$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/linkedservices/AzureStorageLinkedService?api-version=${apiVersion}"

$body = @"
{  
    "name":"AzureStorageLinkedService",
    "properties":{  
        "annotations":[  

        ],
        "type":"AzureBlobStorage",
        "typeProperties":{  
            "connectionString":"DefaultEndpointsProtocol=https;AccountName=<accountName>;AccountKey=<accountKey>"
        }
    }
}
"@
$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method PUT -Payload $body
$response.content

出力例を次に示します。

{  
    "id":"/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<dataFactoryName>/linkedservices/AzureStorageLinkedService",
    "name":"AzureStorageLinkedService",
    "type":"Microsoft.DataFactory/factories/linkedservices",
    "properties":{  
        "annotations":[  

        ],
        "type":"AzureBlobStorage",
        "typeProperties":{  
            "connectionString":"DefaultEndpointsProtocol=https;AccountName=<accountName>;"
        }
    },
    "etag":"07011a57-0000-0100-0000-5d6e14a20000"
}

データセットを作成する

ソースからシンクにコピーするデータを表すデータセットを定義します。 この例では、次の 2 つのデータセットを作成します: InputDataset と OutputDataset。 これらは、前のセクションで作成した Azure Storage のリンクされたサービスを参照します。 入力データセットは、入力フォルダーのソース データを表します。 入力データセットの定義では、ソース データを格納している BLOB コンテナー (adftutorial)、フォルダー (input)、およびファイル (emp.txt) を指定します。 出力データセットは、ターゲットにコピーされるデータを表します。 出力データセットの定義では、データのコピー先の BLOB コンテナー (adftutorial)、フォルダー (output)、およびファイルを指定します。

InputDataset を作成する


$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/datasets/InputDataset?api-version=${apiVersion}"

$body = @"
{  
    "name":"InputDataset",
    "properties":{  
        "linkedServiceName":{  
            "referenceName":"AzureStorageLinkedService",
            "type":"LinkedServiceReference"
        },
        "annotations":[  

        ],
        "type":"Binary",
        "typeProperties":{  
            "location":{  
                "type":"AzureBlobStorageLocation",
                "fileName":"emp.txt",
                "folderPath":"input",
                "container":"adftutorial"
            }
        }
    }
}
"@

$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method PUT -Payload $body
$response  

出力例を次に示します。

{  
    "id":"/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<dataFactoryName>/datasets/InputDataset",
    "name":"InputDataset",
    "type":"Microsoft.DataFactory/factories/datasets",
    "properties":{  
        "linkedServiceName":{  
            "referenceName":"AzureStorageLinkedService",
            "type":"LinkedServiceReference"
        },
        "annotations":[  

        ],
        "type":"Binary",
        "typeProperties":{  
            "location":"@{type=AzureBlobStorageLocation; fileName=emp.txt; folderPath=input; container=adftutorial}"
        }
    },
    "etag":"07011c57-0000-0100-0000-5d6e14b40000"
}

OutputDataset を作成する

$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/datasets/OutputDataset?api-version=${apiVersion}"

$body = @"
{  
    "name":"OutputDataset",
    "properties":{  
        "linkedServiceName":{  
            "referenceName":"AzureStorageLinkedService",
            "type":"LinkedServiceReference"
        },
        "annotations":[  

        ],
        "type":"Binary",
        "typeProperties":{  
            "location":{  
                "type":"AzureBlobStorageLocation",
                "folderPath":"output",
                "container":"adftutorial"
            }
        }
    }
}
"@

$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method PUT -Payload $body
$response.content

出力例を次に示します。

{  
    "id":"/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<dataFactoryName>/datasets/OutputDataset",
    "name":"OutputDataset",
    "type":"Microsoft.DataFactory/factories/datasets",
    "properties":{  
        "linkedServiceName":{  
            "referenceName":"AzureStorageLinkedService",
            "type":"LinkedServiceReference"
        },
        "annotations":[  

        ],
        "type":"Binary",
        "typeProperties":{  
            "location":"@{type=AzureBlobStorageLocation; folderPath=output; container=adftutorial}"
        }
    },
    "etag":"07013257-0000-0100-0000-5d6e18920000"
}

パイプラインを作成する

この例では、このパイプラインに Copy アクティビティが 1 つ含まれています。 Copy アクティビティは、入力と出力として、前の手順で作成された "InputDataset" と "OutputDataset" を参照します。

$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/pipelines/Adfv2QuickStartPipeline?api-version=${apiVersion}"

$body = @"
{
    "name": "Adfv2QuickStartPipeline",
    "properties": {
        "activities": [
            {
                "name": "CopyFromBlobToBlob",
                "type": "Copy",
                "dependsOn": [],
                "policy": {
                    "timeout": "7.00:00:00",
                    "retry": 0,
                    "retryIntervalInSeconds": 30,
                    "secureOutput": false,
                    "secureInput": false
                },
                "userProperties": [],
                "typeProperties": {
                    "source": {
                        "type": "BinarySource",
                        "storeSettings": {
                            "type": "AzureBlobStorageReadSettings",
                            "recursive": true
                        }
                    },
                    "sink": {
                        "type": "BinarySink",
                        "storeSettings": {
                            "type": "AzureBlobStorageWriteSettings"
                        }
                    },
                    "enableStaging": false
                },
                "inputs": [
                    {
                        "referenceName": "InputDataset",
                        "type": "DatasetReference"
                    }
                ],
                "outputs": [
                    {
                        "referenceName": "OutputDataset",
                        "type": "DatasetReference"
                    }
                ]
            }
        ],
        "annotations": []
    }
}
"@
$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method PUT -Payload $body
$response.content

出力例を次に示します。

{  
    "id":"/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<dataFactoryName>/pipelines/Adfv2QuickStartPipeline",
    "name":"Adfv2QuickStartPipeline",
    "type":"Microsoft.DataFactory/factories/pipelines",
    "properties":{  
        "activities":[  
            "@{name=CopyFromBlobToBlob; type=Copy; dependsOn=System.Object[]; policy=; userProperties=System.Object[]; typeProperties=; inputs=System.Object[]; outputs=System.Object[]}"
        ],
        "annotations":[  

        ]
    },
    "etag":"07012057-0000-0100-0000-5d6e14c00000"
}

パイプラインの実行を作成する

この手順では、パイプラインの実行をトリガーします。 応答本文で返されたパイプライン実行 ID は、後で API を監視する際に使用されます。

$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/pipelines/Adfv2QuickStartPipeline/createRun?api-version=${apiVersion}"

$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method POST 
$response.content 

出力例を次に示します。

{  
    "runId":"04a2bb9a-71ea-4c31-b46e-75276b61bafc"
}

runId は、次のコマンドを使用して取得することもできます。


($response.content | ConvertFrom-Json).runId

パイプラインをパラメーター化する

パラメーターを使用してパイプラインを作成できます。 次の例では、入力データセットと出力データセットを作成します。これらは、パイプラインに渡されるパラメーターとして入力および出力ファイル名を受け取ることができます。

パラメーター化された入力データセットを作成する

strInputFileName という名前のパラメーターを定義し、これをデータセットのファイル名として使用します。


$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/datasets/ParamInputDataset?api-version=${apiVersion}"

$body = @"
{
    "name": "ParamInputDataset",
    "properties": {
        "linkedServiceName": {
            "referenceName": "AzureStorageLinkedService",
            "type": "LinkedServiceReference"
        },
        "parameters": {
            "strInputFileName": {
                "type": "string"
            }
        },
        "annotations": [],
        "type": "Binary",
        "typeProperties": {
            "location": {
                "type": "AzureBlobStorageLocation",
                "fileName": {
                    "value": "@dataset().strInputFileName",
                    "type": "Expression"
                },
                "folderPath": "input",
                "container": "adftutorial"
            }
        }
    },
    "type": "Microsoft.DataFactory/factories/datasets"
}
"@

$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method PUT -Payload $body
$response.content

出力例を次に示します。

{
    "id": "/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<factoryName>/datasets/ParamInputDataset",
    "name": "ParamInputDataset",
    "type": "Microsoft.DataFactory/factories/datasets",
    "properties": {
        "linkedServiceName": {
            "referenceName": "AzureStorageLinkedService",
            "type": "LinkedServiceReference"
        },
        "parameters": {
            "strInputFileName": {
                "type": "string"
            }
        },
        "annotations": [],
        "type": "Binary",
        "typeProperties": {
            "location": {
                "type": "AzureBlobStorageLocation",
                "fileName": {
                    "value": "@dataset().strInputFileName",
                    "type": "Expression"
                },
                "folderPath": "input",
                "container": "adftutorial"
            }
        }
    },
    "etag": "00000000-0000-0000-0000-000000000000"
}

パラメーター化された出力データセットを作成する

strOutputFileName という名前のパラメーターを定義し、これをデータセットのファイル名として使用します。



$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/datasets/ParamOutputDataset?api-version=${apiVersion}"
$body = @"
{
    "name": "ParamOutputDataset",
    "properties": {
        "linkedServiceName": {
            "referenceName": "AzureStorageLinkedService",
            "type": "LinkedServiceReference"
        },
        "parameters": {
            "strOutPutFileName": {
                "type": "string"
            }
        },
        "annotations": [],
        "type": "Binary",
        "typeProperties": {
            "location": {
                "type": "AzureBlobStorageLocation",
                "fileName": {
                    "value": "@dataset().strOutPutFileName",
                    "type": "Expression"
                },
                "folderPath": "output",
                "container": "adftutorial"
            }
        }
    },
    "type": "Microsoft.DataFactory/factories/datasets"
}

"@

$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method PUT -Payload $body
$response.content

出力例を次に示します。

{
    "id": "/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<factoryName>/datasets/ParamOutputDataset",
    "name": "ParamOutputDataset",
    "type": "Microsoft.DataFactory/factories/datasets",
    "properties": {
        "linkedServiceName": {
            "referenceName": "AzureStorageLinkedService",
            "type": "LinkedServiceReference"
        },
        "parameters": {
            "strOutPutFileName": {
                "type": "string"
            }
        },
        "annotations": [],
        "type": "Binary",
        "typeProperties": {
            "location": {
                "type": "AzureBlobStorageLocation",
                "fileName": {
                    "value": "@dataset().strOutPutFileName",
                    "type": "Expression"
                },
                "folderPath": "output",
                "container": "adftutorial"
            }
        }
    },
    "etag": "00000000-0000-0000-0000-000000000000"
}

パラメーター化されたパイプラインを作成する

2 つのパイプライン レベル パラメーター strParamInputFileName および strParamOutputFileName を使用して、パイプラインを定義します。 次に、これら 2 つのパラメーターをデータセットの strInputFileName および strOutputFileName パラメーターにリンクします。


$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/pipelines/Adfv2QuickStartParamPipeline?api-version=${apiVersion}"

$body = @"
{
    "name": "Adfv2QuickStartParamPipeline",
    "properties": {
        "activities": [
            {
                "name": "CopyFromBlobToBlob",
                "type": "Copy",
                "dependsOn": [],
                "policy": {
                    "timeout": "7.00:00:00",
                    "retry": 0,
                    "retryIntervalInSeconds": 30,
                    "secureOutput": false,
                    "secureInput": false
                },
                "userProperties": [],
                "typeProperties": {
                    "source": {
                        "type": "BinarySource",
                        "storeSettings": {
                            "type": "AzureBlobStorageReadSettings",
                            "recursive": true
                        }
                    },
                    "sink": {
                        "type": "BinarySink",
                        "storeSettings": {
                            "type": "AzureBlobStorageWriteSettings"
                        }
                    },
                    "enableStaging": false
                },
                "inputs": [
                    {
                        "referenceName": "ParamInputDataset",
                        "type": "DatasetReference",
                        "parameters": {
                            "strInputFileName": {
                                "value": "@pipeline().parameters.strParamInputFileName",
                                "type": "Expression"
                            }
                        }
                    }
                ],
                "outputs": [
                    {
                        "referenceName": "ParamOutputDataset",
                        "type": "DatasetReference",
                        "parameters": {
                            "strOutPutFileName": {
                                "value": "@pipeline().parameters.strParamOutputFileName",
                                "type": "Expression"
                            }
                        }
                    }
                ]
            }
        ],   

        "parameters": {
            "strParamInputFileName": {
              "type": "String"
            },
            "strParamOutputFileName": {
              "type": "String"
            }
          }
    }
}
"@

$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method PUT -Payload $body
$response.content


出力例を次に示します。


{
    "id": "/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<factoryName>/pipelines/Adfv2QuickStartParamPipeline",
    "name": "Adfv2QuickStartParamPipeline",
    "type": "Microsoft.DataFactory/factories/pipelines",
    "properties": {
        "activities": [
            {
                "name": "CopyFromBlobToBlob",
                "type": "Copy",
                "dependsOn": [],
                "policy": {
                    "timeout": "7.00:00:00",
                    "retry": 0,
                    "retryIntervalInSeconds": 30,
                    "secureOutput": false,
                    "secureInput": false
                },
                "userProperties": [],
                "typeProperties": {
                    "source": {
                        "type": "BinarySource",
                        "storeSettings": {
                            "type": "AzureBlobStorageReadSettings",
                            "recursive": true
                        }
                    },
                    "sink": {
                        "type": "BinarySink",
                        "storeSettings": {
                            "type": "AzureBlobStorageWriteSettings"
                        }
                    },
                    "enableStaging": false
                },
                "inputs": [
                    {
                        "referenceName": "ParamInputDataset",
                        "type": "DatasetReference",
                        "parameters": {
                            "strInputFileName": {
                                "value": "@pipeline().parameters.strParamInputFileName",
                                "type": "Expression"
                            }
                        }
                    }
                ],
                "outputs": [
                    {
                        "referenceName": "ParamOutputDataset",
                        "type": "DatasetReference",
                        "parameters": {
                            "strOutPutFileName": {
                                "value": "@pipeline().parameters.strParamOutputFileName",
                                "type": "Expression"
                            }
                        }
                    }
                ]
            }
        ],
        "parameters": {
            "strParamInputFileName": {
                "type": "String"
            },
            "strParamOutputFileName": {
                "type": "String"
            }
        }
    },
    "etag": "5e01918d-0000-0100-0000-60d569a90000"
}

パラメーターを使用してパイプライン実行を作成する

これで、パイプライン実行の作成時にパラメーターの値を指定できます。


$path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/pipelines/Adfv2QuickStartParamPipeline/createRun?api-version=${apiVersion}"

$body = @"
{  
        "strParamInputFileName": "emp2.txt",
        "strParamOutputFileName": "aloha.txt"
}
"@

$response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method POST -Payload $body
$response.content
$runId  = ($response.content | ConvertFrom-Json).runId

出力例を次に示します。

{"runId":"ffc9c2a8-d86a-46d5-9208-28b3551007d8"}

パイプラインを監視する

  1. 次のスクリプトを実行し、データのコピーが完了するまで、パイプラインの実行の状態を継続的にチェックします。

        $path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/pipelineruns/${runId}?api-version=${apiVersion}"
    
    
        while ($True) {
    
            $response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method GET 
            $response = $response.content | ConvertFrom-Json
    
            Write-Host  "Pipeline run status: " $response.Status -foregroundcolor "Yellow"
    
            if ( ($response.Status -eq "InProgress") -or ($response.Status -eq "Queued") -or ($response.Status -eq "In Progress") ) {
                Start-Sleep -Seconds 10
            }
            else {
                $response | ConvertTo-Json
                break
            }
        }
    

    出力例を次に示します。

        {
          "id": "/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<factoryName>/pipelineruns/ffc9c2a8-d86a-46d5-9208-28b3551007d8",
          "runId": "ffc9c2a8-d86a-46d5-9208-28b3551007d8",
          "debugRunId": null,
          "runGroupId": "ffc9c2a8-d86a-46d5-9208-28b3551007d8",
          "pipelineName": "Adfv2QuickStartParamPipeline",
          "parameters": {
            "strParamInputFileName": "emp2.txt",
            "strParamOutputFileName": "aloha.txt"
          },
          "invokedBy": {
            "id": "9c0275ed99994c18932317a325276544",
            "name": "Manual",
            "invokedByType": "Manual"
          },
          "runStart": "2021-06-25T05:34:06.8424413Z",
          "runEnd": "2021-06-25T05:34:13.2936585Z",
          "durationInMs": 6451,
          "status": "Succeeded",
          "message": "",
          "lastUpdated": "2021-06-25T05:34:13.2936585Z",
          "annotations": [],
          "runDimension": {},
          "isLatest": true
        }
    
  2. 次のスクリプトを実行し、コピー アクティビティの実行の詳細 (たとえば、読み書きされたデータのサイズ) を取得します。

         $path = "/subscriptions/${subscriptionId}/resourceGroups/${resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataFactory/factories/${factoryName}/pipelineruns/${runId}/queryActivityruns?api-version=${apiVersion}"
    
    
        while ($True) {
    
            $response =  Invoke-AzRestMethod  -Path ${path}  -Method POST 
            $responseContent = $response.content | ConvertFrom-Json
            $responseContentValue = $responseContent.value
    
            Write-Host  "Activity run status: " $responseContentValue.Status -foregroundcolor "Yellow"
    
            if ( ($responseContentValue.Status -eq "InProgress") -or ($responseContentValue.Status -eq "Queued") -or ($responseContentValue.Status -eq "In Progress") ) {
                Start-Sleep -Seconds 10
            }
            else {
                $responseContentValue | ConvertTo-Json
                break
            }
        }
    

    出力例を次に示します。

        {
          "activityRunEnd": "2021-06-25T05:34:11.9536764Z",
          "activityName": "CopyFromBlobToBlob",
          "activityRunStart": "2021-06-25T05:34:07.5161151Z",
          "activityType": "Copy",
          "durationInMs": 4437,
          "retryAttempt": null,
          "error": {
            "errorCode": "",
            "message": "",
            "failureType": "",
            "target": "CopyFromBlobToBlob",
            "details": ""
          },
          "activityRunId": "40bab243-9bbf-4538-9336-b797a2f98e2b",
          "iterationHash": "",
          "input": {
            "source": {
              "type": "BinarySource",
              "storeSettings": "@{type=AzureBlobStorageReadSettings; recursive=True}"
            },
            "sink": {
              "type": "BinarySink",
              "storeSettings": "@{type=AzureBlobStorageWriteSettings}"
            },
            "enableStaging": false
          },
          "linkedServiceName": "",
          "output": {
            "dataRead": 134,
            "dataWritten": 134,
            "filesRead": 1,
            "filesWritten": 1,
            "sourcePeakConnections": 1,
            "sinkPeakConnections": 1,
            "copyDuration": 3,
            "throughput": 0.044,
            "errors": [],
            "effectiveIntegrationRuntime": "DefaultIntegrationRuntime (East US)",
            "usedDataIntegrationUnits": 4,
            "billingReference": {
              "activityType": "DataMovement",
              "billableDuration": ""
            },
            "usedParallelCopies": 1,
            "executionDetails": [
              "@{source=; sink=; status=Succeeded; start=06/25/2021 05:34:07; duration=3; usedDataIntegrationUnits=4; usedParallelCopies=1; profile=; detailedDurations=}"
            ],
            "dataConsistencyVerification": {
              "VerificationResult": "NotVerified"
            },
            "durationInQueue": {
              "integrationRuntimeQueue": 0
            }
          },
          "userProperties": {},
          "pipelineName": "Adfv2QuickStartParamPipeline",
          "pipelineRunId": "ffc9c2a8-d86a-46d5-9208-28b3551007d8",
          "status": "Succeeded",
          "recoveryStatus": "None",
          "integrationRuntimeNames": [
            "defaultintegrationruntime"
          ],
          "executionDetails": {
            "integrationRuntime": [
              "@{name=DefaultIntegrationRuntime; type=Managed; location=East US; nodes=}"
            ]
          },
          "id": "/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupName>/providers/Microsoft.DataFactory/factories/<factoryName>/pipelineruns/ffc9c2a8-d86a-46d5-9208-28b3551007d8/activityruns/40bab243-9bbf-4538-9336-b797a2f98e2b"
        }
    

出力を検証する

Azure Storage Explorer を使用して、パイプラインの実行を作成したときに指定したようにファイルが "inputPath" から "outputPath" にコピーされていることを確認します。

リソースをクリーンアップする

このクイックスタートで作成したリソースは、2 とおりの方法でクリーンアップすることができます。 Azure リソース グループを削除します。この場合、そのリソース グループに含まれているすべてのリソースが対象となります。 他のリソースをそのまま維持する場合は、このチュートリアルで作成したデータ ファクトリだけを削除してください。

次のコマンドを実行して、リソース グループ全体を削除します。

Remove-AzResourceGroup -ResourceGroupName $resourcegroupname

次のコマンドを実行して、データ ファクトリだけを削除します。

Remove-AzDataFactoryV2 -Name "<NameOfYourDataFactory>" -ResourceGroupName "<NameOfResourceGroup>"

このサンプルのパイプラインは、Azure Blob Storage 内のある場所から別の場所にデータをコピーするものです。 より多くのシナリオで Data Factory を使用する方法については、チュートリアルを参照してください。