Azure SQL Database に対する予約割引の適用方法
Azure SQL Database の予約容量を購入すると、予約の属性や数量に合致する SQL データベースに対して予約割引が自動的に適用されます。 プライマリ レプリカと課金可能なあらゆるセカンダリ レプリカを含め、予約は SQL Database のコンピューティング コストに適用されます。 ソフトウェア、ストレージ、ネットワークについては、通常料金が適用されます。 Azure ハイブリッド特典を SQL データベースのライセンス コストに充当することができます。
予約割引は、Azure SQL Database サーバーレスには適用されません。
予約仮想マシン インスタンスについては、Azure 予約仮想マシン インスタンスの割引に関する記事をご覧ください。
予約割引の適用方法
予約割引は、使用しないと失われます。 したがって、ある時間、一致するリソースがない場合は、その時間に対する予約量は失われます。 未使用の予約済み時間を繰り越すことはできません。
リソースをシャットダウンすると、予約割引は、指定されたスコープ内の別の一致するリソースに自動的に適用されます。 指定したスコープ内に一致するリソースが見つからない場合、予約済み時間は "失われます"。
停止したリソースは課金され、引き続き予約時間を使います。 使用できる予約時間を他のワークロードで使用するには、リソースを割り当て解除または削除するか、他のリソースをスケールインします。
SQL データベースの実行に適用される割引
SQL Database の予約容量割引は、実行中の SQL データベースに 1 時間単位で適用されます。 購入した予約は、実行中の SQL データベースによる計算の使用量と照合されます。 実行時間が 1 時間に満たない SQL データベースの場合、その予約は予約の属性に一致する他の SQL データベースに自動的に適用されます。 この割引は、同時に実行されている SQL データベースに適用されます。 SQL データベースが 1 時間ずっと動作していない場合、または予約属性と一致しない場合は、時間単位の予約割引は完全には利用されません。
次の例は、購入したコア数と実行する時間に応じて、SQL Database の予約容量割引がどのように適用されるかを示しています。
- シナリオ 1: 8 コア SQL データベース用に SQL Database の予約容量を購入します。 予約の他の属性と一致する 16 コア SQL データベースを実行しています。 SQL Database の計算使用量のうち 8 コア分には従量課金制の料金が適用されます。 8 コア SQL Database の計算使用量の 1 時間分には予約割引が適用されます。
以降の例では、購入する SQL Database の予約容量は、16 コア SQL データベース用であり、残りの予約の属性は実行中の SQL データベースと一致するものとします。
- シナリオ 2: それぞれ 8 コアの SQL データベース 2 つを 1 時間実行します。 16 コアの予約割引は、8 コア SQL データベースの両方の計算使用量に適用されます。
- シナリオ 3: 午後 1 時から午後 1 時 30 分まで 1 つの 16 コア SQL データベースを実行します。 午後 1 時 30 分から午後 2 時まで、別の 16 コア SQL データベースを実行します。 いずれも予約割引が適用されます。
- シナリオ 4: 午後 1 時から午後 1 時 45 分まで 1 つの 16 コア SQL データベースを実行します。 午後 1 時 30 分から午後 2 時まで、別の 16 コア SQL データベースを実行します。 15 分間の重復分には、従量課金制の料金が適用されます。 残りの時間の計算使用量には、予約割引が適用されます。
- シナリオ 5: それぞれが 4 コアのセカンダリ レプリカが 3 つある、4 コアの SQL Hyperscale データベースを 1 つ実行しています。 予約は、プライマリとすべてのセカンダリ レプリカに対するコンピューティング使用量に適用されます。
Azure の予約の適用状況を把握し、課金の使用状況レポートで確認する方法については、Azure の予約の使用状況に関するページを参照してください。
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Azure の予約の詳細については、次の記事を参照してください。