SharePoint Server で Analysis Services の EffectiveUserName を使用する

適用対象:2016 2019 Subscription Edition SharePoint in Microsoft 365

EffectiveUserName は、レポートまたはダッシュボードにアクセスしているユーザーの名前を含む SQL Server Analysis Services の接続文字列プロパティです。 SharePoint Serverでは、このプロパティを Excel Services または PerformancePoint Services と組み合わせて使用し、レポートまたはダッシュボードを表示しているユーザーの ID を SQL Server Analysis Services に渡すことができます。 これにより、Kerberos 委任を構成しなくてもユーザー単位の ID が可能になります。

SharePoint Server 2013 で Excel Services の EffectiveUserName を有効にする

Excel Services で EffectiveUserName 機能を使用するためには、次の条件を満たしている必要があります。

• Excel Services アプリケーション プール アカウントが Analysis Services 管理者であることが必要です。

• Excel Services のグローバル設定で EffectiveUserName オプションを有効にする必要があります。

• Excel の [Excel Services の認証の設定] で [ 認証済みのユーザー アカウントを使用する] オプションをオンにする必要があります。

Excel Services で EffectiveUserName 機能を有効にするには、次の手順を使用します。

Excel Services で EffectiveUserName を有効にするには

1. サーバーの全体管理の [ アプリケーション構成の管理] セクションで、[ サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

2. [Excel Services] サービス アプリケーションをクリックします。

3. [ グローバル設定] をクリックします。

4. [Excel Services アプリケーションの設定] ページの [ 外部データ] セクションで、[ EffectiveUserName プロパティを使う] チェック ボックスをオンにします。

5. [OK] をクリックします。

Excel Services での EffectiveUserName の使用の詳細については、「Excel Services での EffectiveUserName の使用 (SharePoint Server 2013)」を参照してください。

PerformancePoint Services で EffectiveUserName を有効にする

PerformancePoint Services で EffectiveUserName 機能を使用するためには、次の条件を満たしている必要があります。

• PerformancePoint Services アプリケーション プール アカウントが Analysis Services 管理者であることが必要です。

• [PerformancePoint Service アプリケーションの設定] で EffectiveUserName オプションを有効にする必要があります。

• PerformancePoint ダッシュボード デザイナーでデータ ソースを作成するときに、[ ユーザーごとの ID] オプションを選択する必要があります。

注:

EffectiveUserName 機能は、Power Pivot データ ソースとの組み合わせでは使用できません。

注:

接続文字列を使用してデータ接続を作成していて、接続文字列に有効なユーザーのフィールドが含まれる場合、EffectiveUserName 機能はユーザーが指定した有効なユーザーの値をシステムが提供する値で上書きします。

PerformancePoint Services で EffectiveUserName 機能を有効にするには、次の手順を使用します。

PerformancePoint Services で EffectiveUserName を有効にするには

1. サーバーの全体管理の [ アプリケーション構成の管理] セクションで、[ サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

2. [PerformancePoint Services Service アプリケーション] をクリックします。

3. [ PerformancePoint Service アプリケーションの設定] をクリックします。

4. [PerformancePoint Service アプリケーションの設定] ページで、[ Windows 委任の代わりに EffectiveUserName 接続文字列プロパティを使用します] チェック ボックスをオンにします。

5. [OK] をクリックします。

PerformancePoint Services での EffectiveUserName の使用の詳細については、「PerformancePoint Services で EffectiveUserName を使用する」を参照してください。.