[フォトギャラリー & ムービーメーカー Plug in] 第4回 ~プラグインについて知っておくべきこと~
[ フォトギャラリー & ムービーメーカーPlug in]
第4回 ~プラグインについて知っておくべきこと~
[ アプリ側とプラグインのやり取り ]
フォトギャラリー & ムービーメーカーのパブリッシュプラグインを作る際に、アプリ側 (フォトギャラリー & ムービーメーカー) とプラグイン側のやり取りのシナリオについて理解しておく必要があります。
以下の図は、アプリ側とプラグインのやり取りをまとめた図です。
(フォトギャラリーの場合)
(ムービーメーカーの場合)
基本的なやり取りは、フォトギャラリーの場合とムービーメーカーの場合は、ほとんど変わりません。
違う点は、以下の3か所です。
- フォトギャラリーは、選択した枚数分だけ右側にある「画像のアップロード」が呼び出されます。ムービーメーカーの場合は、作成できる動画は一度に1つですので、1回しか呼び出されません。
- ムービーメーカーの場合は、プラグイン側の「設定画面の表示 / ログイン処理」と「動画のアップロード」の間に、ムービーメーカー側で編集した動画を作成する処理が入ります。
- 図にはありませんが、ムービーメーカーの場合は動画の解像度を選択するダイアログが、プラグインの呼び出し直後に表示されます。
[ プラグイン側ですべきこと ]
プラグイン側で実装するものは、大きく3つあります。
1. 設定画面の表示 / ログイン処理
プラグインがクリックされたときに、この処理を行います。
ここでは、アップロードしたいサイトへのログイン等を行う実装をすることができます。
2. 画像または動画のアップロードの処理
アプリ側からプラグイン側に、画像の情報やデータが渡されます。
プラグインは、渡された情報をもとにサイトへのアップロードを行います。
特定サイトへのアップロードでなくても、画像に何らかの処理を施して、ハードディスクへの書き込みをおこなうようなこともできます。
何をするかは、開発者のアイデア次第です。
3. 終了時の詳細情報の表示
ユーザーに対して、アップロードした画像の情報を提供することができます。
アップロード処理が終わった後は、アプリ側によってこのようなダイアログが表示されます。
(ムービーメーカーの場合)
ここで、左下にある[詳細情報]と書かれたリンクをクリックしたり、[オンラインで視聴]ボタンをクリックしたときにアップロードされた画像を再生したりする処理を実装することができます。
これらの3つの処理を行うために、プラグイン側で6つのメソッドを用意します。
用意するメソッドと処理の関係は下図のようになります。
次回は、Visual Studioを使用して、これらのメソッドを実装しながらプラグインを作成します。
[ フォトギャラリー & ムービーメーカーPlug in 連載 ]
第1回 : ~フォトギャラリーを知っていますか?~
第2回 : ~なかなか使えるムービーメーカー~ 第3回 : ~プラグインとは? プラグインを作るには?~
第4回 : ~プラグインについて知っておくべきこと~
マイクロソフト
田中達彦