[フォトギャラリー & ムービーメーカー Plug in] 第3回 ~プラグインとは? プラグインを作るには?~
第1回、第2回で、フォトギャラリーとムービーメーカーについて簡単に説明しました。
どちらのアプリも画像を扱うソフトで、編集後の画像を特定のサイトにアップロードすることができます。
[ 画像のアップロード先 ]
以下のフォトギャラリーとムービーメーカーのリボンには、どちらもSkyDriveのアイコンが表示されています。
このSkyDriveのアイコンをクリックすると、作成した画像をSkyDriveにアップロードすることができます。
<フォトギャラリーのリボン>
<ムービーメーカーのリボン>
アップロード先のアイコンが表示されている部分を展開すると、このようになります。
ここに表示されているアイコンが、アップロード先の一覧です。
ここに、自分で作成したプラグインを追加することができるのです。
このプラグインをパブリッシュ プラグイン (Publish Plug-in) と呼びます。
[ プラグインの作成方法 ]
プラグインの作成に必要なものは、開発ツールであるVisual Studioと、フォトギャラリーやムービーメーカーをインストールしたときに自動的にインストールされるMicrosoft.WindowsLive.PublishPlugins.dllというDLLファイルです。
Visual Studioのバージョンは、2010でも2008でも構いません。2005は試していないです。
Microsoft.WindowsLive.PublishPlugins.dllは、フォトギャラリーをインストールしたフォルダ (64ビットWindowsの場合はデフォルトでC:\Program Files (x86)\Windows Live\Photo Gallery) にあります。
[ プラグインの仕組み ]
プラグインは、プラグイン用のDLLを作成し、そのプラグインをレジストリに登録すれば、フォトギャラリーやムービーメーカーのアップロード先の一覧の部分に追加されます。
フォトギャラリーとムービーメーカーはおなじプラグインを使用するので、レジストリに登録するとフォトギャラリーとムービーメーカーの両方に表示されるようになります。
どちらか一方だけに表示されるプラグインを作成することはできません。
フォトギャラリーやムービーメーカーに表示されているプラグインをクリックすると、それらのアプリからプラグインで実装しているメソッドを自動的に呼び出します。
その呼び出しに応じる形で、プラグイン側のプログラムを実行することができるのです。
どのようなメソッドを用意しなければならないのか、どのタイミングで呼ばれるのかは次回の記事で説明します。
フォトギャラリーは静止画と動画の両方を扱うことができます。
一方で、ムービーメーカーが扱うものは動画のみです。
プラグイン側では、フォトギャラリーかムービーメーカーかのどちらかから呼び出されたということは認識せず、アプリ側から渡されるものが静止画か動画かということを認識します。
例えばYouTubeのような動画しかアップロードできないサイトにアップロードするようなプラグインを作成したときは、アプリ側から渡されるデータが静止画か動画かを判別し、静止画の場合のみエラーメッセージを表示させるようなプラグインにします。
次回はプラグインを作成するときに知っておくべき仕様を説明します。
[フォトギャラリー & ムービーメーカーPlug in 連載]
第1回 : ~フォトギャラリーを知っていますか?~
第2回 : ~なかなか使えるムービーメーカー~
第3回 : ~プラグインとは?プラグインを作るには?~
マイクロソフト
田中達彦