消費者のオンライン プライバシーの保護
米国では、今朝、ホワイト ハウスが消費者のオンライン プライバシーの保護を強化する取り組みの一環として、新しい「Consumer Privacy Bill of Rights (消費者プライバシー権利章典)」(英語) を発表しました。以前記事にしたように、マイクロソフトは、業界を挙げてオンライン プライバシー保護の Web 標準の確立を図る、W3C での Tracking Protection (追跡防止) (英語) の取り組みに積極的に参加しています。
Tracking Protection ワーキング グループの設立趣意書 (英語) には、取り組みの対象として、相補的な 2 つの項目が明記されています。Tracking Preference Expression (Do Not Track) (追跡設定表現 (追跡拒否)) と Tracking Selection Lists (TSL) (追跡選択リスト (TSL)) の 2 つです。TSL 編集者によるドラフトでは、Web ページの追跡要素のブロックまたは許可に使用する、交換可能なリストの形式が規定されています。このワーキング グループは、先月開催された W3C の対面ミーティング (英語) において、TSL に関心がある参加者でサブグループ ("タスク フォース") を組織し、協力して仕様策定に取り組むことを決定しました。
追跡拒否 (英語) (DNT) の取り組みは進行中で、W3C では 2012 年中に標準化できると考えています (英語)。さて、現在のところ、IE の追跡防止機能は IE9 と IE10 で利用できます。これは、Web サイト、広告主、発行元側での変更を必要とせずに、望ましくない Cookie やビーコンなどの追跡手段を除外できる唯一のテクノロジです。
ブリュッセルで開催された CPDP 2012 カンファレンスで、Privacy International の Simon Davies 氏と Alexander Hanff 氏は、Web 解析 (英語) と行動追跡 (英語) から消費者を保護する、2 種類の新しい追跡防止リストを発表 (英語) しました。この 2 つのリストは、http://www.privacyonline.org.uk/ (英語) からダウンロードできます。(よく利用される EasyPrivacy (英語) リストや Fanboy (英語) リストも含めて) すべての追跡防止リストは、IE ギャラリーからダウンロードできます。
--Internet Explorer 担当プログラム マネージャー Adrian Bateman
注: 最終段落を修正
Comments
- Anonymous
March 05, 2012
プライバシーももちろんですが、広告もブロックできるように外部の会社にアドオン開発を要請するとか、何らかの対策をして欲しいです。Windowsチームにも報告しましたがこちらに改めてしておくので書きました。最近のサイトは広告が多く、重たかったり間違えて変なサイトに飛んでしまったりすることがあるのでよろしくです。