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Windows Phone 8 が新たにモバイル サービスのサポート対象に

このポストは、11 月 2 日に投稿された Building out Mobile Services support to Windows Phone 8 の翻訳です。

編集メモ: この記事は、Windows Azure チームのシニア プログラム マネージャー Josh Twist が執筆したものです。

先日開催された //build (英語) カンファレンスで、マイクロソフトは先月末にサンフランシスコでリリース (英語) された Windows Phone 8 をモバイル サービスのサポートに追加することを発表しました。これで、Windows ストアiOS に加えて Windows Phone 8 が 3 番目のサポート対象プラットフォームとなりました。将来的には Android も追加し、一層の充実を目指します。

ちょうど 1 年ほど前にモバイル サービス プロジェクトを立ち上げるにあたって、マイクロソフトはモバイル アプリを制作する多くの開発者と意見を交わしました。彼らの要求に耳を傾け、その結果、先進的なアプリケーションの構築における基本原則は次のようなものであることがわかりました。

  • デバイス、ユーザー、ソーシャル ネットワークの境界を越えたシームレスなエクスペリエンスの作成
  • ユーザーの ID を認識し、連携性が高くパーソナル化されたアプリケーションの開発
  • アプリ使用中以外でもプッシュ通知によってユーザーに情報を配信するなど、さらに魅力的なアプリケーション エクスペリエンスの創出

//build での筆者のセッションに興味のある方は、Windows Azure モバイル サービスの機能を利用した Windows Phone 8 アプリ (英語) と近日リリース予定の Windows 8 アプリ (英語) を紹介するセッションの様子をご覧いただけます。

Windows ストアと Windows Phone 8 アプリのユーザーエクスペリエンスの統合

Windows Phone 8 のアプリケーションは、C# および XAML での開発が可能です。つまり、開発者はアプリケーションを迅速に開発するための知識とスキルをどちらのプラットフォームでも共有できます。

モバイル サービスは、このように複数のプラットフォーム間でのユーザー エクスペリエンスの共通化を促進します。これにより、単一のモバイル サービスからあらゆるクライアント プラットフォームに対して、ユーザー認証、構造化データ、サーバー コードへのアクセスが可能となります。

強力なパーソナル化機能

Windows Azure の 10 月の更新では複数の ID プロバイダーのサポートが追加され、Microsoft アカウント、Facebook、Twitter、Google から対象のモバイル サービスへの連携認証が 1 行のコードでできるようになりました。

たとえば、下記の簡単なコードを記述するだけで、Facebook から Windows 8 および Windows Phone 8 にログインできるようになります。

await mobileServiceClient.LoginAync(MobileServiceAuthenticationProvider.Facebook);

これらのプロバイダーから提供されるサービスへの認証の追加に必要な手順も、次に示すような簡単なものです。

1.アプリを選択したプロバイダーに登録します。

2.モバイル サービスの [IDENTITY] タブへ移動し、プロバイダーから受け取ったクライアント ID とクライアント シークレットをコピーした後、[Save] ボタンをクリックします。

3. ポータルのクイック スタート ガイドに従っている場合は、MainPage.xaml.cs を開き、OnNavigatedTo メソッドを次のように変更します。

モバイル デベロッパー センターには、Windows Phone 8 (英語) アプリおよび Windows ストア (英語) アプリのユーザー認証に関する完全なチュートリアルが用意されています。

プッシュ通知

プッシュ通知は、最新のアプリケーションでは非常に重要な役割を果たしています。モバイル サービス チームは、この機能を開発者が非常に簡単に利用できるようにしたいと考えていました。Windows ストアおよび Windows Phone 8 のアプリケーションでは、モバイル サービスのサーバー スクリプト機能を使用すると、ライブ タイルの送信をたった 1 行のコードでできるようになっています。

Windows ストア アプリの場合、次のような簡単なコードを記述するだけです。

Windows Phone 8 アプリの場合も同様です。

Windows Phone 8 のもう 1 つの優れた特徴として、プッシュ通知を使用してロック画面にユーザーへ配信する情報を表示できるという新しい機能があります。Windows Phone チームは、ユーザーが特定のアプリの画面をロック画面の背景画像として設定する方法を解説した詳細なドキュメント (英語) を用意しました。これによって、ターン制のゲームや共有しているプロジェクトまたはタスクの最新のステータスをユーザーのロック画面に設定し、更新できるようになります。

もちろん、Scott Guthrie が 10 月に追加された新機能 (英語) に関するブログ記事で紹介したように、モバイル サービスのサーバー スクリプト機能を使用すると、他の Windows Azure サービスやサード パーティのサービス (SMS の Twilio や電子メールの SendGrid) を統合し、複数のチャネルからユーザーに情報を配信できます。

アプリの企画から完成までをサポートし、さらに期間短縮も

モバイル サービスの個々の機能がすべて 1 つに統合されたことで、単純な足し算以上の効果が発揮されます。つまり、モバイル サービスによって、独創的なアイデアを短期間で実現できるようになります。

マイクロソフトでは、これからも毎回のリリースごとにモバイル サービスを強化し、バックエンド開発の平易化を進めてまいります。また、Channel9 ショーに寄せられたフィードバックにお応えして、ユーザーの皆様のご意見を掲載するページ (英語) を作成しました。ここでは、新機能の要望を投稿したり、それに対する優先順位を投票できます。

基調講演 (英語) では、既存のアプリケーションに簡単にクラウド サービスを追加し、より連携性の高いものに作り変える様子を実演しました。

まずは https://www.windowsazure.com/ja-jp/pricing/free-trial/ にアクセスして Windows Azure の 90 日間無料評価版にサインアップしてください。すると 10 個のモバイル サービスをご利用いただけます。モバイル サービスを使うといかに簡単かつ迅速に開発を進められるかを、実際にお試しください。

こちらの To do アプリケーションのサンプル (英語) はわずか数日で作成されたもので、このアプリケーション用のモバイル サービスのバックエンドは何もない状態からわずか数時間で構築および展開できました。

Windows 8 向けの Johnson & Johnson Digital Health Scorecard (英語) というアプリケーションは、モバイル サービス経由で匿名の集計データをアップロードしますが、そのバックエンドの構築および展開はわずか 40 分で完了しました。この記事をお読みの皆様も、ぜひお試しください。

本記事の内容に関するお問い合わせは、こちらのフォーラム (英語) からお願いします。フィードバックのご提供およびアプリの公開をご希望の方は、Windows Azure モバイル サービス チーム (mobileservices@microsoft.com) にメールをお送りください。筆者の Twitter アカウント (@joshtwist) からもご連絡いただけます。