Tech・Ed | T6-302 事前学習 vol.1
いよいよ、来週に迫った Tech・Ed Japan 2009 ですが、私のセッション T6-302『マイクロソフトにおけるアジリティを向上させる開発プロセスへの試み』を受講いただく事前の学習、確認事項を数回(3回を予定)に渡って書きたいと思います。
なお、どんなセッションかは、「TechEd | 長沢担当のテクニカル セッションのお知らせ」「Tech・Ed | T6-302 セッション プレビュー」「Tech・Ed Japan 2009 | IT とビジネスの可能性 ~ 意思決定者のみなさんも横浜へ ~」をご覧ください。
ソフトウェア開発に携わる意思決定者の方々を中心とし、ソフトウェア開発の今をよりよいものにしたい。そのために必要なことをどんなことでも吸収したいといった方に受講をしていただければと思っています。
Team Foundation Server についても、マイクロソフト本社でもちろん活用されていますので、触れますが、実装方法や、カスタマイズの詳細には触れませんので、そのあたりをご期待されている場合は、内容を Tech・Ed オンラインサービス にて事前確認の上、ご検討ください。
前置きが長くなりましたが、ソフトウェアは、今ではほぼすべてがミッションクリティカルなものになりつつあります。すなわち、より高い品質のソフトウェアをより短期間に、そして低コストで提供することが求められてきています。
しかし、Standish Group の CHAOS レポートにもあるように、IT プロジェクトの成功率は、30%程度という状況が10年以上も続いています(おおざっぱに書いてますので、詳細は、当該レポートを入手しご覧ください)。これは、予定されていた予算、機能、納期を守ることができたかという厳密な成功率ではありますが、今日を考えると、特にこの経済状況で、エンドユーザー企業は、IT コストを抑えたい、ソフトウェア開発企業は、利益率を向上させたいといった中では、悠長なことは言っていられません。
では、何をしないといけないかというと、端的にそして、理想論としては、開発のプロセスを常に改善していき、よりよい開発環境にしていき、生産性を向上させ、利益を確保しつつ、ユーザーのニーズに応え続ける・・・といったことになります。
マイクロソフトでも、よりセキュアなソフトウェアを、ニーズにマッチしたソフトウェアを提供し続けるために、様々な取り組みをしてきています。マイクロソフトでは、驚くべきことにプロセス改善のイロハを(知ってか、知らずにか)忠実に、そして愚直なまでに実施しています。
その成果が、Team Foundation Server をインフラとして実装され、多くの開発で活用されています。
冒頭に書きましたが、現在ではどのようなソフトウェア開発の現場も、QCD や 利益率の向上といった難しい命題を与えられています。これらに立ち向かうには根性論だけではもはや限界がきているのではないでしょうか?より経営視点で、数字だけではなく、現実の人を見ると、もうプロセスの改善、文化の改革がなければいけないことが見えてくるのではないでしょうか?
では、どうすべきか?ヒントは、アジリティ、そして、アジャイルです。続きは、セッションで!