Windows Azure クラウドサービス&仮想マシンに A5 インスタンス追加、Windows Azure Active Directory 多要素認証GA
先日の Oracle ソフトウエア込 VM の公開の他、各種機能のアップデートが行われています。
■ Windows Azure クラウドサービス&仮想マシン で A5 インスタンス 利用開始
これまでのメモリを強化したインスタンスである A6 (4 コア、メモリ 28 GB) / A7 (8 コア、メモリ 56GB) に加えて、A5 インスタンス (2 コア、メモリ 14 GB) が追加され、Windows Azure クラウドサービス および 仮想マシン で利用できるようになりました。
なお、これまでは稼働中のインスタンスのみサイズの変更が可能でしたが、停止中のインスタンスに対してもサイズを変更することができるようになっています。
■ Active Directory 多要素認証 正式提供開始
多要素認証 (Multi-Factor Authentication : MFA) は、ユーザーID&パスワードの入力以外にも複数の認証方法を提供するもので、モバイルアプリケーションの他、電話やテキストメッセージ (SMS) を利用したユーザー認証機能を提供します。
このたび正式リリースとなり、Windows Azure Active Directory でアクセス管理を行っている Office 365, Windows Intune, Dynamics CRM といった SaaS 型クラウドサービスはもちろん、Windoows Azure や他社のクラウドサービスにホストしているアプリケーションで利用できます。Windows Server Active Directory 用の Windows Server 多要素認証サーバー が用意されており、オンプレミスアプリケーション向けにはこちらをダウンロードして利用することもできます。
なお、Windows Azure Active Directory では、これまで 1 サブスクリプション (契約) あたり、作成できるディレクトリは一つに限定されていましたが、複数のディレクトリを作成、管理できるようになっており、複数の用途 (例: 本番環境とテスト環境の切り分けなど) にも対応します。
【詳細】Windows Azure Team Blog > Announcing General Availability of Windows Azure Multi-Factor Authentication (→ 日本語)
■ サブスクリプション課金制限設定の On/Off が可能に
MSDN サブスクリプションなど無料利用クレジットが含まれているサブスクリプションは、無料使用分を超えないように利用制限がかかっています。無料使用分を超えて利用したい場合に制限を外すことができ、この度、翌月以降に利用制限を再設定できるようになりました。
■ Windows Azure Web サイト で IP および ドメイン制限が可能に
Windows Azure Web サイトの更新により、同時要求数や一定時間内の要求数に基づいて IP アドレスをブロックする 動的 IP アドレス制限 (Dynamic IP Restrictions : DIPR) が利用可能になっており、それに追加して、サイトにアクセスできる IP および ドメイン を制限することが可能になりました。
【詳細】Windows Azure Team Blog > Configuring Dynamic IP Address Restrictions in Windows Azure Web Sites (→ 日本語)
■ .NET ストレージ クライアントライブラリ 2.1 公開
ストレージクライアントライブラリ 2.1 が正式公開 (RTM) され、合わせて 2.1 for Windows Phone 向けがプレビュー版として公開されました。パフォーマンス改善の他、Async Task メソッドの利用、バッファプールのサポート、.NET トレーシングの導入、テーブルへの IQuery サポート などの機能強化が行われています。
【詳細】Windows Azure Storage Team Blog > Announcing Storage Client Library 2.1 RTM & CTP for Windows Phone