共用方式為


Enterprise Socialの価値

こんにちは、荒木です。

今回は、Yammerの価値、ひいてはEnterprise Socialの価値について考えてみたいと思います。これまでの国内外での取り組みをベースに考えてみますと大きく3つの価値がEnterprise Socialの導入・活用により見えてきます。

 

Enterprise Socialの3つの価値

  1. Engagement/エンゲージメント

  2. Collaboration/コラボレーション

  3. Innovation/イノベーション

 

1つ1つについて見ていきたいと思います。

  1. Engagement/エンゲージメント
    ここではエンゲージメントとは主に会社と従業員の関係性を言っておりまして、いわゆる愛社精神、会社への愛着心を高める事で従業員の離職率を抑えたり会社への貢献を高めたりする効果が期待できます。Yammerでは従業員が組織という枠組みを超えてコミュニケーションができる為、従業員がこれまで出会うことがなかった従業員と繋がり様々なコミュニケーションができるようになります。海外の事例を紐解きますとYammerを利用しているユーザの方が利用していないユーザに比べて会社に留まる可能性が8-10倍高いという結果もでております。

  2. Collaboration/コラボレーション
    Yammerでは物理的に離れている、組織として別であるということに関係なく、従業員同士が共同で仕事を進めていく上でのコミュニケーションを円滑に行うことができます。共同で仕事を進めていく事を一般的にプロジェクト型業務と言っておりますが、プロジェクト型業務では通常メンバーの入れ替わりが途中で発生します。ここでの問題点は過去のやり取りをどのように新メンバーへ引き継ぐかです。成果物として残っている文書自体は文書管理の仕組み(SharePointやファイルサーバ)ですぐに確認できるでしょう。しかし、成果物が作られた経緯や細々とした連絡事項などをもしメールを中心にコミュニケーションしていると、すべてのメールを転送しなければいけません。メールは派生するコミュニケーションの為、すべてのメールを転送することは現実的ではありません。一方、Yammerではグループという枠組みの中でコミュニケーションを行う為、これまでのコミュニケーション履歴とそれに紐づいた文書がすべて残りあとから参加したメンバーも自分で確認ができる仕組みとなっております。(前回の記事参照)これによりプロジェクト情報のキャッチアップが格段に早くなります。これはプロジェクト型業務のほか、社員の育成など様々なところで活用できるのも特徴です。

  3. Innovation/イノベーション
    イノベーションを起こすのに必要な要素は新しい視点でのディスカッションにつきます。海外では顧客からのフィードバックをベースに新製品開発に通常のプロセスでは1年程度かかる新製品開発が1か月という短い期間で行えたという事例や従業員のアイディアをベースに大幅なコスト削減を行った事例などもございます。Yammerでは組織に囚われずにフィードバックを得て、それを単なる一方通行の情報として扱うのではなくオープンな場で返信を行うことでディスカッションが始まり、単なるアイディアから実現可能な施策へと昇華させることが可能です。

3つの価値について簡単に触れてきましたが、私が考える最終的なゴールとしては3つ目のInnovationつまり「イノベーションが起こせる企業体となる」ということです。(こちらに関してはまた別途記事にしようかと考えてます。)その為には、新しい価値を生み出し続けられる企業文化を醸成するという事だと考えております。既存の枠組みで効率を上げる作業としては、まさに目の前にいる方々や同じ部門に所属人たちの中でじっくりと向き合っていくことが一番の近道だと思います。しかしながら、それだけではこの先グローバル市場で戦っていけないと考えている方にはこのEnterprise Socialは1つの武器になると思います。