Office Online ライセンスのチェックボックスが機能していない問題について
こんにちは、SharePoint サポート チームの関 友香です。
今回の投稿では、特定のユーザーに対して Office Online のライセンスを付与していない場合でも、 Office Online の使用を制御することができない動作について説明します。
現象の説明
Office 365 ではユーザー毎に特定の Office 365サービスのライセンスを割り当てることで、そのユーザーが利用できるサービスを管理することができます。各ユーザーのライセンスの割り当て画面 (下図) において必要なサービスに対してチェックボックスを有効とすることで、対応するサービスを利用させることが可能となりますが、現時点の動作では Office Online のチェックボックスの設定に関わらず、無効とした場合でも Office Online の機能が使用できるという動作が報告されております。
原因
本現象は、製品の既知の問題により発生しています。
留意点
本動作に関しましては、将来的に修正が行われる可能性があり、Office Online のライセンスが付与されていない状態で運用頂いていた場合に突然 Office Online の機能が使用できなくなるといった状況に陥る可能性がございます。今後も Office Online のサービスを利用させたいアカウントにつきましては、Office Online のライセンスを付与して運用を頂けますようお願い申し上げます。
現時点で考えられる対処策
ユーザー毎に Office Online の使用制限を行うことは現時点ではできません。
SharePoint Online 上で Office Online 機能の使用を制限する必要がある場合には、サイトコレクション単位やライブラリ単位でOffice 文書を強制的に クライアント アプリケーションを使用して開く設定を実施することで制限する方法がございます。しかしながらこの設定では、ユーザー単位での制御を行うことができません。下記に補足情報として左記の設定方法を記載いたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。
[ 補足情報]
A. サイトコレクション単位で Office Online の使用を制限する方法
以下の方法にて、既定でOffice クライアント アプリケーションでドキュメントを開くように、サイトコレクション単位で設定する事が可能です。
1) サイトコレクションの管理者で対象のサイトコレクションにアクセスします。
2) [歯車ボタン] - [サイトの設定] をクリックします。
3) [サイトコレクションの管理] セクション の [サイト コレクションの機能] をクリックします。
4) [既定でクライアント アプリケーションでドキュメントを開く] 機能の "アクティブ化" をクリックします。
B. ライブラリ単位で Office Online の使用を制限する方法
以下の方法にて、既定でOffice クライアント アプリケーションでドキュメントを開くように、ライブラリ単位で設定する事が可能です。
1) サイトの管理者で対象のライブラリにアクセスします。
2) リボンメニューの [ライブラリの設定] をクリックします。
3) [全般設定] セクションの [詳細設定] をクリックします。
4) [ブラウザー対応ドキュメントを表示する既定の方法] を "クライアント アプリケーションで開く" に設定します。
今回の投稿は以上になります。